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物理学者と平行世界  作者: 音無深空
序章:過去へいく(はずでした)
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第1話 地球を救う(はずだった)者

はじまりはじまり〜

地球は滅亡の危機に瀕していた。


 人が増え、資源がほぼ枯渇し、他国の資源を求めて戦争がはじまったのだ。

 最初は核兵器は使われていなかったが、ある国がうっかり核兵器の倉庫を攻撃してしまい、それがきっかけで全世界を巻き込んだ核戦争へと発展した。

 戦争は終結したが、世界は荒れ果てており、地図から消えてしまった国もあるらしい。

 月への移住計画があったが、基本的に地球から資源を持っていき、それを月で消費する形だったので、その計画も無くなってしまった。


「おろろろろっ…」

 そんな中、自分の元へとんでもない依頼が届いたので、ストレスで吐き出してしまう。


 まったく、なんで俺の元へこんなものが来るのやら。


 頼まれた極秘司令。

要約すると、

「戦争によって人類は滅亡します。どうかお願いします。あなたの力で私たちを救ってはくれませんか。さもなくば殺す。」


これはひどい。

いや、無理だって。

俺はただの理系の男だっていうのに、何を期待しているんだか。一応、物理学者ではあるが、特にこれといった結果は出していない。


 きっと他の研究者にも同じような内容のものが届いているのだろう。


「可及的速やかに返事を寄越すように。」

とのことだったので、


「タイムスリップをするための装置を考えてみることにする。」


と、返事を書いてその日は難を逃れた。



「その日」は。



さて、やって参りました!また一難!


報道で何名かの研究者が失踪したらしいとの情報が入る。


(消されたのだろうか…)

とりあえず、手を合わせる。


「タイムマシンの件、どうするんですか?」


助手の二葉(ふたば)が不安そうな顔をして聞いてくる。


「むり」


私は不慮の事故で死にました。さぁ、私と一緒に世界の果てまで逃げようじゃないか?


「博士と一緒に死ぬなんて…、やだ…。」


口を引きつらせ、嫌悪感溢れる顔で、彼女はそう言った。

寸鉄を穿うがたれた。

いや、この子はよく冗談を言うからこれも冗談だろう。


「冗談ですよ?」


ほら、彼女もこう言ってる。

決して慰めではないことを、祈ってる。


 次第に返事の手紙も詳しく書いていかなくてはいけなかった。

「タイムマシンに挑んで来た歴史に関する考察」

「タイムマシンに必要とされるエネルギーについて」

と誤魔化して書いていたが、

「タイムマシンの設計図」

「核兵器を有効的に使ったタイムマシン」

を誤魔化して書くのは非常に大変だった。


そして、ある程度誤魔化して書いたら、OKもらった。


え。


OKもらっちゃった。


つまり、「作れ」と。


というわけで、タイムマシンを作りましょう。

というわけで、手に入れちゃいました!

核爆弾。


どこの国も核爆弾を使う気は無いらしい。「処分するのでください。」って言ったらもらえた。主婦も驚きの超特価!!


そして数ヶ月後、ついにタイムマシンが完成した!

「さぁ、こちらへどうぞ。りく博士」

助手に連れられ、デストロイヤーI号に乗りこむ。ちなみに、正式名称は「ノアの方舟」である。つまらん。


乗組員5名

場所は南極海

周りの影響を減らすため、エネルギーを集中させるため、深海で実験は行われる。


ちなみに、この装置はタイムマシンごと転移するのではなく、あくまで人を転移させる装置だ。


「しかし、私たちの生きる未来が過去にしか無いなんて、変な話ですよね。」


過去に行ったら結婚するんだ!


「博士、なんで死亡フラグ立てるんですか?っていうか死亡フラグ立てるの下手すぎませんか?」


じゃあ、手本をお願いしますよ


「いやぁ、私には無理ですよ。本とか読みませんし…」


会話をしていないと、今にも心臓が止まってしまいそうである。


(まもなく、タイムスリップを開始します…)

うげぇ、録音した自分の声気持ち悪っ!


ねぇ、過去に行ったら何したいとかある?


「美味しい料理とか、食べてみたいですね。昔は今よりも涼しかったらしいので料理も大分、違うでしょうし。

それより、気になるのですが、さっきよりも暑くありませんか?」


え、そうかな!?冗談だよねっ?


「いや、確実にさっきよりも暑くなっていると思いますが…」


確かに彼女はフラグを立てるのが下手なようだ。それはガチで死ぬやつ!

いや、設計したのは自分なんだが。

やばい、マジで、死ぬ



(衝撃に備えてください。カウントダウンを開始します。5、よ…よよ…よよよよ…)


いやあぁぁぁぁぁあああああ!!

死にたくない!死にたくない!!

Oh my god!! God is dead!!

天上天下、唯我弩糞…



次の瞬間、意識を失った。



この時起きた爆発により地球が割れたなどということは、異世界に転生した彼らは知るよしもなかった。


そして人類は滅亡した

あとで内容が大きく変わる可能性がございまする。なろうの使い方を少しずつ覚えていきます。

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