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さらば変人!  作者: 差等キダイ
8/63

第7話

かなり短めです。

「何だって!!?」



 俺の声が静かな境内に響く。

 他には鳥の囀るささやかな音しか聞こえなかった。

 辺りはピリピリとした緊張感に包まれ……



「まだ何も言ってないわよ」

「先走んな、童貞」

「…………」



 ちょっとボケただけなのに、ひどいツッコミだ。てか、今さり気なく童貞とか言いやがったな、オッサン。それだけではなく、謎の女子も、童貞と聞いて吹き出しやがった。おい、傷つくぞ。泣くぞ。いいのか。いいんだろうな。

 気を取り直して、話を続けた。



「とりあえず、アンタにはこのオッサンが見えるんだな?」

「ええ、ばっちりと」

「クソッ!足が邪魔で見えねえ!」



 オッサンは顔を踏まれながらジタバタしている。みっともない事この上ない。本当に何なんだよ、このオッサンは。

 彼女は、その態勢のまま髪を優雅にかき分け、俺を指差してきた。



「で、誰なんだ?アンタは……」

「名乗るつもりはないわ」

「…………」

「そりゃあ、私が男だったら、こんな可愛い子と知り合えたら、嬉しいだろうけど、ごめんなさい。あなたの気持ちには応えられないわ。時間は有限なの。だから、私のことは諦めて」

「…………」



 俺とオッサンは悲しい生き物見る目で、無駄に美人オーラを振りまく謎の女子を見つめていた。



 






読んでいただき、ありがとうございます!

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