1.瀬野家の人々・続◆
「先輩っ」
「先輩──っ!」
目の前に広がる、制服姿の女子高生たち。
一瞬自分の状態に戸惑って、でもすぐに思い出す。
彼女たちと同じ制服に身を包み、卒業証書を手にした自分。
3年くらい前の夏、女性ホルモンの投与を開始して、完全に女子高生扱いで学校に通って3年間。今日がその卒業式の日だ。
モデルや女優業で忙しく、在籍はしていても満足に顔見世も出来ていなかった演劇部。それなのにこんなに慕ってくれた後輩たちの存在がなんとも愛おしい。
見慣れたはずなのに新鮮に感じる景色の中、私は彼女たちの一員として一緒に涙を流していた。
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「愛里」
「お姉ちゃん、久しぶり」
ちょっと懐かしい声に振り向くと、白いヴェール越しにお姉ちゃんの姿が見えた。
渡米して女優として成功して。多忙で連絡もなかなか取れない状況が続いていたけれど、でも駆けつけてきてくれたのか。
「そういえば私たち、『世界で最も美しい顔』に選ばれていたよね」
「……そうだね」
「私が18位で、あなたが15位」
「だったっけ?」
「もともと男の愛里がなんで私より上位なのかと思ったけど」
「妹の結婚式の日、久々に会った相手に何を言っているのかこの姉は」
「ふふっ。いや本当に綺麗になった。素敵だよ、愛里」
「……ありがと」
怜悧な美貌に磨きがかかった私の姉。
相変わらず鏡の中の自分によく似てはいる。
でも、最近女らしさを増した私の顔と間違えるほどではないだろう。
当時世界で最も美しい女性だと思っていたお姉ちゃん。
その人よりも更に美しいと、世界に公表されるランキングと本人とによって認められる。
感慨めいたものがないと言えば嘘になる。
「悠里。来てくれたのか」
「お久しぶり、雅明。いや来るって言っていたじゃない」
「うん。でも本当に忙しそうだったし。無理かもね、って」
「まぁね。それでも。……私を振ったこと後悔していたりしてない?」
「振られたのは僕だったと思うけど……いや、後悔なんかしていないね。それで世界で最高の女性を妻に出来たのだから」
「あらら」
2人顔を見合わせて笑い合う。
でも自分が少し上気しているのは分かった。
新郎の白いタキシードに身を包んだ雅明。昨日までは私の義理の兄で、今日からは私の夫になる人──
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「愛里お姉さま、ごめんなさい。起きてくださーい」
その声に意識を浮上させると、見慣れたアキちゃんの顔がある。
ああ、今まで見ていたのは夢だったのか。
「……ああ、おはよう」
夢の中で、ついさっきまで新郎新婦となっていた2人。その『夫』のドアップに何故か少し気恥ずかしくなる。
誓いのキスではなくおはようのキスを交わして立ち上がる。
「フミとユキの誕生会が2時からなので、それまでに準備してくださいね?」
「うん」
相変わらず上が小学生の5児の父親とは思えない、愛らしい少女そのもののアキちゃんを見送ったあと、ベッドから起きて軽くストレッチする。
時計を見るともう昼前。
かなり久々の完全オフ。モデル業も女優業も、お姉ちゃんの会社の仕事もない一日。
気を使ってゆっくり寝せてもらったのか。
今日は雅明義兄ちゃんと悠里お姉ちゃんの双子の息子、雅史と雅幸のお誕生会。
早く来る人もいるだろうからあまり余裕はないかな。
私が選択しなかった、あり得たかもしれない過去の夢。
夢がいつもそうであるように、記憶の中からいつの間にかほつれて消えていた。
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恐ろしく久しぶりの、リモートではないお誕生会。
前回というと……明菜ちゃんの4歳のときのことになるのか。
その後はCovid-19の関係上、リモート形式でずっとやってきたから。
リモートは自宅で出来たけど、リアルで自宅に友人に集めるのは拙くないか、という流れでお姉ちゃんの会社で借りている事務所を会場にすることにしたわけだけど。
……リアル幼稚園児のパワーを甘く見すぎていたかもしれない。
2時の少し前。事務所の前に立つ私のところまで大騒ぎする声が伝わってくる。
周囲のご住人申し訳ありません。苦情が来なければ良いのだけれど。
まあ気を取り直して。
鍵を開けて事務所に入り、うがい手洗いとアルコール消毒を済ませ、会議室に入る。
「どーもー」
「あっ、愛里さん、今日はよろしくおねがいしまーす」
軽く挨拶をすると、真っ先に明菜ちゃんから声がかかる。
「えっ、アイリってセノアイリ?」
「まじ?」
「マジモンのセノアイリだ」
「うわっ。本当に美人ー」
「顔ちいさっ。脚ながっ」
「ほえー」
男女の幼児とその保護者で20人ちょっといる会場は、少し沈黙したあと大騒ぎに。
苦笑しながら周囲を見渡し、状況を把握しようとする。
奥側で男児たちと何かテレビゲームをしているお父さん。
「よええー」とか囃し立てられて何かムキになっていらっしゃる。もう還暦過ぎたのに大人げない。
その近くで皆を相手にホスト役をやっているのが明菜ちゃん。お姉ちゃんたちの長女。
一言でいうなら『最初から女の子として生まれたアキちゃん』。
『アキちゃん』──雅明義兄ちゃんの女装した姿──に外見もよく似ていて(ただしお姉ちゃんの良いパーツはしっかり引き継いている)、性格も声も似ている。
おませさんでしっかり者で、手先が特に器用で、それなのにどこかポンコツで目が離せない小学1年の美少女である。
YouTubeの『瀬野三姉妹』チャンネルに動画を投稿して、最近では結構な再生数を稼いでいたりもする末恐ろしい姪であったりもする。
子どもたちやその保護者のお母様たちに囲まれ、会話をしながら折り紙を披露していらっしゃる。
話しながら片手間で折ったとは思えない複雑さ。私には真剣にやってもちょっと無理そう。
視線を移すともうひとりの姪、次女である愛梨沙さん。
こちらは明菜ちゃんとは違って母親そっくり。
というか、知る人からは私たちの曾祖母そっくりとよく言われる。純フィンランド人の絶世の美女で、私たちの美形遺伝子の源とも言える人物に。
アイスブルーの瞳、プラチナブロンドの髪の完全に日本人離れした美貌の主である。
あまりに周囲と違うので保育園に行かせていじめられないか心配だったのだけれど、「美貌と知性とカリスマで皆を掌握していたから大丈夫ですよ~」と言われたときにはどうしようかと思った。
3歳にもなっていないのにフィンランド人の親戚とフィンランド語でメッセージをやり取りしていたりもするし。
どこか超然としてうちの家族以外と関わっているところを見たことがないので少し不安だったけれども、2歳違いの兄たちの友人に囲まれて、普通に会話をしているのでほっとしてみる。
しかしこの愛梨沙さん。私のことをお父さんと呼ぶのは止めて欲しいところ。
容姿のどこにも雅明要素がなく、お姉ちゃん似(ということは私似でもある)なので、避妊に失敗しちゃった実の娘じゃないかと不安になるから。
もう一人の娘は画面の中。この間生まれたばかりの愛羅ちゃん。
今は母親の横ですやすやとお休みの最中である。
傑物の姉2人も持って大変だろうけど強く生きて欲しい。
会場に来てもらうかどうか話題になったそうだけど、生まれて半月も経っていない乳児を連れてくるのは流石に無理で、母娘で遠隔での参加となっているところ。
ついでにお姉ちゃんは第一子の妊娠を期に芸能界を止めて、そのあと大学在学中に会社を起業して今に至る。
もともと女優を目指して努力を重ねてきたお姉ちゃん、『演じる』ことにかけては天賦の才というしかないアキちゃんは早々に芸能界から退場して、才能も熱意も欠けている私がずるずると(男なのに)『女優』を続けている現状はどうしたものか。
その原因の一つが『他の出演者との演技力に差がありすぎて浮くことがないから』というのもなんとも。
そう、私は今でも女性モデルと女優としてテレビにも雑誌にも出演を続けている。
大昔の予定では早々にばらすはずだったのに、『女性でも心が女でもない人が女性と一緒に着替えたりしていたのってまずくない?』という話になって、『心が女なことにしよう』という提案を私が拒否して。
最初からそのポイントに気がついていなかった私の間抜けさ。今でも苦笑しかない。
『じゃあ男とバレたら引退で』というのがそのときの結論なわけだけれど、今も女優を続けているところでお察しください。
「アイリさん、あくしゅしてっ」
「うん、いいよ」
「あーずりー」
「順番にねー」
「うわっ、すべすべでやわらかっっ」
「おれ、一生手あらいしない!」
「手洗いしないような子とは、もう絶対に二度と握手しないからね?」
「うっ……はい。ちゃんと手洗いします……」
「はーい。ちょっとすみませんー」
「あっ、手伝ったほうが良かった?」
「いやいや、大丈夫よ? これが最後だし、お客さまの相手をしてもらったほうが助かったもの」
そう言って、純子義母さんとアキちゃんが入ってきた。
持ってきたバースデーケーキや料理をテーブルに並べていくと、現金な歓声が上がる。
「みなさん、お待たせしました。お集まりいただきありがとうございます。時間になりましたので、雅史と雅幸の5歳のお誕生会を始めさせて頂きます。ではみなさん、拍手でお迎えください☆」
アキちゃんの宣言のあと、拍手で迎えられて瀬野家の最後の2人のメンバーである双子が入場してくる。
「うわあっ、かわいー」
「ユキちゃんかわい~~」
「お姫さまみたい~」
「雅史すごい格好」
「王子さまお姫さまだー」
今日の衣装を事前に知らされていなかった私としては、割りとびっくりとしてしまう。
弟である雅幸が姫ロリファッション。満面の笑顔で手を振っていたりする。
それとセットのような王子ロリに身を包み、対照的な仏頂面をしているのが兄の雅史。
雅幸のほうは可愛いものが好きで可愛いくなるのが好きで、自ら女装して『ユキちゃん』と呼ばれて喜んでいる。
幼稚園の友だちの間で普通に受け入れられているのには驚いたが。
そんな環境なのに……いやそんな環境だから、なのかもしれないけれど、雅史のほうは成長するにつれ女装を嫌がるようになっている。
誰かが『フミちゃん』と呼んだら必ず訂正しにかかるし。
でもうちの関係者には『女装嫌いの少年に無理やり女装を強要する』シチュエーションが好きな人も多いから、逆効果な感じもしなくもない。
今日も「じゃあ王子様の格好にしよう」とか言われて納得させられたのだろうなあ。
顔立ちそのものは母親似で、カラーリングだけ父親似。
琥珀色の瞳にはちみつ色の柔らかな髪の瓜二つの美少年たちにとって、凄まじく似合う姿ではある。
写真を見せたらほとんどの人が北欧系の双子の美少女だと思うだろう。
とりあえず、現状の瀬野一族はそんな感じである。
性別的には男性5人、女性5人なのに、外見的には男性1人、中性1人、女性8人という。
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そんなこんなで始まったお誕生会。
双子で2人同時とか、その片方が女装してウィッグの上にティアラまでつけてお姫様のような格好をしているとか十分特殊な状況だと思うのだけれど、でも普通に会は続いて。
ようやく人心地がついてリモート参加していた相手と対話を繋ぐ。
まず1箇所目。
以前うちを訪問してきたこともある篠原一家と、あとなぜかそこに一緒に居る金倉さん。
「どうもー。いつもお世話になっています」
「こちらこそお世話になっています」
「ちょっと驚いたんですけど、金倉さんと篠原さんって知り合いだったんですか?」
「あら、愛里さん知らなかったんですか? 実はそうなんですよ。昔玲央ちゃんがうちでバイトしていた関係で」
「へぇー。意外なところで繋がりが」
「今日は篠原さんちの手料理が食べられるということで乗り込んでいます」
ネット通販で女性向けファッションを売っているお姉ちゃんの会社。
そこで最初期からデザインを担当している金倉さんと、パタンナー兼3Dモデル化を依頼している篠原玲央さん。
お姉ちゃんの業務の関係で個別には何度もやり取りしていたけれど、知り合いだったのか。
「愛里さん、お久しぶりです」
「あっ、真弓ちゃん。お久しぶり。可愛くなったねえ。お母さんそっくりだ」
私の言葉に照れたように笑う真弓ちゃん。
最初にうちに来たときには幼女だった彼女は、もうそろそろ第二次性徴を迎える年頃になっている。
淡いピンクのワンピースに身を包み、綺麗な長い黒髪と秀でた額が特徴的な彼女は、どこに出しても恥ずかしくないお嬢様だ。
彼氏になりたいと思っている同級生も少なくなさそう。
女性ホルモンを使うかどうかは医者の検討中だそうだけれども、現在女性として過ごしていて将来的には完全に女性になるつもりだそう。
あのときの私たちのアドバイスがどう影響したのかは分からないけど、彼女が彼女らしく生きているのであればそれに越したことはない。
「うちの実家って喫茶店なんだけど、そこで玲央ちゃんって大学生のころウェイトレスをしていてさ」
「真弓も居るのにそんなこと言わないでくださいよ」
「でさ。うちの制服ってメイド服だったから4年間ずっとメイド服でね」
「それは初耳です。写真とか残っているんですか?」
「止めてくださいよもう」
「もちろん残っているよ? 後で見せてあげよう。なんなら真弓ちゃんにお揃いのメイド服作ってあげようか?」
「ありがとうございますっ」
なんとも賑やかな取引先でもあり、友人でもある人たちとの会話。
いつものことながら、この一家とのやり取りはいつも癒やされていい。
仕事もきちんとこなしてくれるし。
名残惜しさを感じつつ会話を終えて、リモート参加してくれているもう一組へ。
「こんにちはー。いつもお世話になっています。日村さん、サーシャさん」
「こちらこそお世話になっていますー」
「こちらもお邪魔させて頂いてますー。ものすごくお久しぶりです。トシコさん」
「ええと?」
「流石に覚えていないかな? 直樹さんとサーシャさんと一緒にたった一日遊んだだけだから。ユウコと詩穂です。あとこちらがカオルとマキナ」
兄が明菜ちゃんと同じくらい、妹が雅史雅幸と同じくらいなのかな? そんな感じの兄妹がぺこりと頭を下げる。
うん、覚えてはいるんだ。あの日のことは忘れられない。
でも。
「あ、弟から話は聞いています。本当に綺麗なかたなんですね。びっくりです。はじめまして、俊也の姉で、瀬野愛里です」
「ええと……あっ、はい。改めてはじめまして。西村ユウコです」
懐かしすぎるメンバー。
素直に久闊を叙したいとは思うものの、他の人もいるこの会場で俊也と愛里が同一人物だと匂わせるわけにはいかない。
遠回しに言ったけれど、幸いにして理解してもらえたようだ。
業務を立ち上げるにあたって、システム周りの初回打ち合わせで見知った顔に出くわしたときには驚いたものである。
なんでも日村直樹氏が会社を辞めて独立してシステム関係の会社を起業して、初の大口契約がうちだったとか。
おまけにウェブサイト作成のときのウェブデザイナーとしてサーシャさんが出てきて、しかもその2人が夫婦になっているとか。
たった1日遊んだだけだったはずなのに、あの時の縁の繋がりがすごい。
私はあまりタッチできなかったからそこまで詳しくないけど、決済周りのシステム構築も頼り切りだし、渾身のVR試着システムも彼の会社の作品だとか。
……そっちは実際にはあまり使用実績がなくて、おまけのように実装されたAR試着システムのほうが使われているのが少しおかしい。
他のアプリとも併用してバーチャル女装動画とか投稿されているのも時々見かけるし。
うん、それもどうなんだ。
ここまでは会社の関係者。
いや取引先社長の息子の誕生会にリモートとはいえ参加、という時点で十分おかしな話ではあるけれど。
そこになぜユウコさんと詩穂さんまでいるのか。なんの関係で集まっているのか。ユウコさんはなぜ女装をしているのか。その2人は誰の子どもなのか。ひょっとしてユウコさんと詩穂さんは結婚したのか。実はカメラに入っていないだけで流星もどっかに居たりするのか。
色々質問したいことが募って困る。
「いや、トシコちゃんと会えるかも、って話だったからプチ同窓会をってね。ちなみにこの4人だけで流星とかはいないから。まあ『トシコちゃん』とは会えなくて残念、ということで愛里さんお話しましょう」
『雄一郎くんと詩穂さんが結婚して、その子どもが薫くんと蒔菜ちゃんです』
「なるほど、了解しました」
サーシャさんのコメントとチャットで流れてきた、多分直樹さんのコメントで概ねは了解したけれども。
うん、子どもたちの前で普通に女装しているユウコさんだけちょっと分からない。
すごくナチュラルに綺麗な女性そのものになっていて、私ですら事前知識なしだと気づけなかった可能性がある。
『お前が言うな』とか『そこのアキちゃんも一緒だろう』とかいう脳内ツッコミが聞こえた気がするのは無視することにする。
「あのっ、本当に瀬野愛里さんですか? あのテレビにも出てる?」
「うん。蒔菜ちゃんだっけ? 私のこと知っているんだ。ありがとう」
「うわぁぁぁ」
「すっごーい。ほんものかー」
一通り会話が終わるのを待っていたらしい、薫くんと蒔菜ちゃんが会話に参戦してくる。
薫くんはユウコさん似のたぶん美少年。色白で顔が小さく整っていてまつ毛が長い。男っぽい格好しているだけの美少女という可能性も捨てがたくはある。
周囲も彼のことを女装させたがったりするのかな、そんなことも思う。
蒔菜ちゃんは母親似の可愛らしい女の子。こちらも女装している美少年という可能性もあるけれど、質問するのも失礼か。
「愛里さんは僕のところの取引先の副社長さんでね。その関係で知り合いなんだ」
「へえー。すっごーい」
「はあー。きれいで頭が良くてお金持ちなんだー」
その認識はどうかと。
副社長と言っても肩書だけで、総務事務会計経理を一手に引き受けている義母さんのほうがずっと権力上だし。
会社も衣装販売はなかなか軌道に乗らずに苦戦していて、私やアキちゃんのモデルをしている動画が時々バズってその収入で穴を埋めてなんとか黒字という状況。
私もモデルとしての給与はもらっているけど、副社長としての給与はもらってないしな。個人的にはそこそこ金持ちではあるのだが。
「あの愛里さんっ、どうやったらそんな美人になれますか?」
「んー。好き嫌いせずに、好きなものを食べるんじゃなくて体にいいものをバランスよく食べて、体と心のケアはきちんとして、あとは運動もしっかりして夜はきちんと寝る、くらいかな。……私に聞くんじゃなくて、ユウコさんに聞いたほうが良いと思う」
「だって。お兄ちゃん」
「なんで僕に言うの?」
「いやーだってお兄ちゃんにはもっと美人になって欲しいもの」
なんてことを言っているのかこの幼女さんは。
明菜もだし、うちの周りにはこんな女性が多すぎる。
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会話をしたり、プレゼントを送ったり、ゲームをしたりしてお誕生会は無事散開。
私が選択した未来は、こんな感じでまだまだ続きそうです。
長いお付き合いありがとうございました。
これにてこの長いお話は一旦おしまいです。
書きかけのエピソードが幾つかあるので、それが出来たら投稿することがあるかもしれません。
そのときにはまたよろしくお願いします。




