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性格矯正
死神課に所属する者のほとんどが受けている処置。
灰色の魔道士と契約のキスをする際には、必要な者には既に施されている。
凶悪犯などの〈人格に難がある者〉が、そのままの状態で会社組織に所属してサラリーマン生活が送れるわけがない。
そのため、難ありの者は〈もしも幸せな家庭で生まれ育ち、何事も問題なく成長していたらなっていたであろう性格〉へと矯正される。
結果、死神ちゃんは〈基本的に真面目なのだが、おだてられ乗せられやすい、お茶目で優しいおっさん〉に、マッコイは〈おしとやかで控えめだが、面倒見のよい少し天然な女性〉に、ケイティーは〈サバサバとしていて大雑把、しかしながら面倒見がいい明るい姉御〉になった。
なお、矯正を受けた者はこちらの世界に来てすぐは結構な確率で引きこもるらしい。
原因は〈生前と現在とで性格・思考等に解離が生じ、変化についていけずパニックになる〉から。
ケイティーもマッコイも引きこもったらしいが、死神ちゃんはいろいろあって引きこもるまでは至らなかった。