ラノベがSFの道を歩まないとは限らない、ラノベが崩壊しない為にも読者はそろそろテンプレから少し距離をとるべきではないだろうか?
今のラノベはテンプレを入れることで売れていると思われています。
小説家になろうの現状よりもまだマシかも知れませんが、テンプレ至上主義は読者に蔓延して来ています。
当然作家も出版社も読者が求める物は無視できるわけもなく、テンプレの要素を入れた作品を作る結果になっています。
ではテンプレとは何でしょう? 萌、ファンタジー、学園物、異世界、転生、ハーレム、チート、ハッピーエンド、十代主人公、男主人公、などでしょうか?
読者はそれらを知らないうちに求め、それに属さないものは、毛嫌いしてしまいます。
ある方は、声を大にしてテンプレ以外の作品を糾弾し、排除を求め、賛同を得ようとします。
その逆にテンプレの排除を求める方も居ますが、体制であるテンプレを求める方達の声にかき消されてしまう事ばかりです。
昨今のテンプレは上記の様な物ですが、昔はファンタジー、コメディーなどのテンプレが存在していたのも事実です、しかしテンプレとしてのパーツは少なく読者の求める物も固定化されていなかった様に思えます。
今のテンプレは固定化された設定とストーリーを読者の多くが求める結果が、同じような作品の乱発につながっているのはご存知の通りでしょう。
テンプレを嫌う方たちの大半はテンプレを否定するのではなく、テンプレによる固定化された作品群に嫌気がさしてきた物だといえます、その方たちは作者の作りたい物が出来ない現状を懸念し、テンプレを悪として意見し始めているような気がします。
この状況が続けばテンプレを嫌う方たちはラノベを去る事は目に見えます。
その方達が去れば、テンプレの作品以外は売れる事の無い市場が出来る事となります。
出版社はテンプレ以外の作品に今以上に見る目が厳しくなることは間違いありません。
読者の好みの固定化が売り上げの固定化と読者の縮小を招く事になるのです。
こうしてラノベ市場はテンプレ作品に占拠されて行きます。
テンプレが支持されている内は良いでしょうが、同じ様な作品ばかりに読者が気がついた時に崩壊が始まります。
テンプレにより固定化された作品に飽きた読者は、読みたい作品を探せずにラノベを後にし始めます。
ここから読者流失が始まります、売り上げは減り作者も切られていくばかりです。
新たなる設定の作品を投入しますが、時既に遅く、読者の大半はラノベに見切りをつけ始めて行きます。
ラノベという一大勢力はこうして縮小をしていくのです。
新たなるライトノベル的作品はラノベというジャンルを捨て、新しい中高生向けジャンルを作り直す結果にへと進むかもしれません。
読者は今からでも遅くはありません少しテンプレから距離を置いてみませんか?
少し視界を広げてみませんか?
貴方の新しい好みが発見できるかもしれません。
そうすれば貴方の好きな作者が予想もしない素敵な作品を見せてくれるかもしれません。
説明が足らない所が多いかと思われます。
15年 5月25日 訂正