序章 3 物語が始まる前に現状を整理しておく
序章3 と銘打ったが、ただの登場人物まとめ。これから増える前に、ベースの身内組の相関図を整理してみました。
読まなくてもいいけど、読んだほうがわかりやすい。特に年齢とか。
サクヤ・コミカド (age5,female)
株式会社『古見門』会長、社長の二人の間に生まれた一人娘。
とても聡明で、心の優しい天才少女だが、自己評価が低かったことと、そのことを誰も指摘できない環境にあったため、とんでもない勘違いにより、平凡少女としての日々を踏み出してしまった。
自己犠牲が強く、そのことに対して、何の疑問も違和感も、他者への優越感も持っていない。そうすることが当たり前だと思っている。
容姿は平凡だが、自慢の髪はとても美しく生まれのよさは隠しきれない。
ソウジロウ・コミカド (age32,male)
株式会社『古見門』の現会長かつ、ヤマト国を代表する天才発明家。
様々な企業に技術提供を行うと同時に、数々の特許を持っており、『古見門』の電子機器は世界一の水準と技術を有していると評価が高い。
性格はマイペース、天然。口下手で、優しいどこか憎めない男だが、他人を信じすぎるところが玉に傷。
容姿は平凡。ふつうの30代のおじさん。サクヤの外見の遺伝子は、ほぼソウジロウから。
カグヤ・コミカド (age25,female)
株式会社『古見門』のやり手女社長。
旧姓ヒガシノミヤ。華族、ヒガシノミヤ家のご令嬢だが、平凡な生活を望み、アクティブすぎる10代を経てソウジロウと運命の出会いを果たす。
語学が堪能で、交渉術も巧み、社会の汚い部分も小さい頃からの社交界でなれているため、小娘だとなめてくる取引相手を返り討ちにし、どんどん会社の規模を大きくしている最中。働くのがとにかく大好き。天才で変人な夫はもっと好き。
とても賢いが、どこか抜けているところがあるのはご愛嬌。
容姿はとても美しい。絶滅危惧種大和撫子。
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ソウイチ・コミカド (age35,male)
コミカド流通4代目社長。ソウジロウの実兄。
幼いころから家業を継ぐため、仕事を覚えてきた。小さい会社ながらも、将来にわたって、家を守ることが一番の使命であり、願いである。とても堅実な性格。
大器晩成した弟と比べられてしまうことも多々あるが、懐が大きくちょっとやそっとの陰口では落ち込まないし、腹を立てない。何よりブラコンで弟の成功を心から喜んでいる。
容姿は比較的よい方。堀が深く、ダンディーなおじ様。
ミドリ・コミカド (age35,female)
コミカド流通社長婦人。専業主婦。
ソウイチとは学習塾の合同合宿で出会う。そのままお互い18で婚約、20で第一子を妊娠したことで結婚。真面目な夫を心から愛している。ちなみにソウジロウのことは少し苦手としている。
きつめの美人。性格は、世話焼きで、明るく、とても目立つ素敵な女性。ただ、プライドも高く、一度落ち込むとなかなか上がってくることのできない心の弱い一面もある。
ハジメ・コミカド (age15,male)
コミカド本家の嫡子。長男。
父親に似て真面目な性格。ただ、少しだけ気が弱い。胃腸も弱い。
ひっそりとソウジロウのスター性に憧れており、自分のような人間より、ソウジロウのほうがコミカドの5代目に向いていると思っている。
容姿はソウイチとミドリを足して割った、切れ長の目をした気の強そうなハンサム顔。友人たちには「おまwwwその顔でへたれとかwwww」と突っ込まれ続けている。
ヒスイ・コミカド (age4,female)
コミカド本家嫡子。長女。
わがままお姫様。飽きっぽい。でも褒められて伸びるタイプなので、サクヤの甘言にまんまとはまって、英会話に礼儀作法、バレエ、お琴、お茶等々、様々な習い事に一身に取り組みしっかりと結果を出す立派なご令嬢。負けず嫌い。
自分に優しく、しっかり者のサクヤを姉としてとても慕っていたが、いつの間にか見ていてはらはらする少しどじな姉を自分が何とかしなければと思うようになっていた。関係がいつ変わったのかも、それがサクヤの印象操作であることも全く気がついていない。でもどんな関係になろうともサクヤのことが大好きである。
ミドリのクローンのような容姿。自分が可愛いことを自覚してはいるが、改めて指摘されるとものすごく照れる。つんでれ。
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アラタ (age28,male)
古見門の会長付き秘書。ソウジロウと時々サクヤのおはようからおやすみまで何でも面倒を見てしまうすごい人。
カグヤの大学時代の先輩で、彼女の当時の人脈作りにまんまと引っかかった一人。変人な天才夫婦に振り回されながらも、なんだかんだ使用人としての生活に満足している。
サクヤの行動原理を捻じ曲がったものにしてしまった張本人。そして気がついていない。
仕事はすごくできるが、人の心の機微にはあまり聡くない。疑っている人に対しては警戒心が強いが、いったん懐に入れてしまうと相手も自分に対して何もやましいことがないものと思い込んでしまう。その点にさえなければ一流。
気のいいお兄さん。容姿は中の上から上の下。
矛盾があればご指摘ください。