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昼食

視線を感じる。って僕はナルシストじゃないよ。

対して容姿が秀でているわけでもないこの僕が視線を集めている。理由はまぁ僕の隣の人にあるのだろう。



20分程前



「え?一緒に登校するんですか?」

「そうよ。嬉しいでしょ?」

「そんな事したら、いろいろ噂になったりするんじゃないですか?それに一緒に暮らしてるのがばれたら・・・」

「そんなの対した問題じゃないわ。それにあなたのことは親戚で今御世話になってるって言えば大丈夫よ。」

「そんなんで納得されますかね?」

「私を誰だと思ってるの?

 それとも何?私が登校中襲われてもいいって言うの?」

「分かりましたよ・・・」

あなたは絶対に襲われない。襲われても大丈夫だ。

付き合いはまだ短いが断言できる。

それゆえに怖くては逆らえない・・・





「おい、陽!おまえ何で会長と一緒に登校してんだよ」

昨日の親睦会でわりと気が合った近藤拓海が話しかけてきた

「朝からうるさいなぁ。あの人とは親戚で今一緒にくらしてんだよ」

麗華さんに言われた通りの対応をする。

「・・・ぉぃ」

なんか空気が変わったぞ?

「な、なに?」



「・・・写真撮ってきてくれ!」

「はぁ?」

「そうだなあ、まずは寝顔だよなぁ。あの綺麗な顔をドアップで。あぁどんな顔して寝るのかなぁ。

そしてやっぱりお着替え中?そこいっちゃう?すっげぇスタイルの良いんだろうなぁ?あははほんでもって・・・・・」


勝手に妄想を始めた拓海はほっといて僕は他の人の所に避難した。





「うっしゃぁ弁当だぁ。陽、食おうぜ」

「わりぃ、今日学食行くんだ」

「え?使えるのか?」

「まぁね、今日は」

まだ授業はなく、学校案内や学活ばかりだったので、すぐ昼が来たように思う。


「あ、麗華さん。お待たせしました」

学食に行くと麗華さんが入りロで待っていた。

「いえ、別にいいわ」

目の前の女性は笑顔で答えた。

あぁ、まぶしい



あれ?おかしいぞ・・・?

僕はこの人を待たせたんだぞ

それ相応の罵倒を受けるはずだ。

それが、何の不平不満もなしにあっさり受け流すなんて、、、

って、罵倒されたいわけじゃないよ。断じて


「ちょっと、そんなに人の顔をジロジロ見ないで

 ・・・・恥ずかしいじゃない」




えっと、誰?

少し頬を朱に染めている麗華さんらしき人がいる


「あ、あの、あなた誰ですか?見た目はどう見ても麗華さんなんですけど、どうも中身が僕の知ってるのと違うというか、ちょっと優しすぎるというか」


「・・・ん?」

「さ、さて、早く食べに行きましょうか」

「そうね」


やっぱり麗華さんだった。一瞬見せたあの目は・・・




2人で日替わりランチを食べることにした。

とてもおいしかった。僕好みの味付けだ。


しかし、会話がない

そうだ、あの話題があった

「あの、麗華さん。朝言ってた話したいことって何ですか?」


「あぁ、そのことね。

実はあなたに生徒会副会長になってもらおうと思って」







はい?



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