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デート、そして

「明日?」

『そうそう、どうか?』

「別に用事はないから良いよ」

『おっしゃ、それじゃ駅に10時集合ね』

「分かった、じゃぁな」

『おう、また明日』

ここで電話を切った。

お盆前、拓海から遊びにいかないかと誘われた。

夏休みに会うのはこれが初めてだ。どこに行くかは聞いてないけど、拓海のことだから何かプランを練っていることだろう。

明日は8時30分起きか、、、早目に寝よう







「麗華さん、今日僕遊びに行ってきます。」

「分かったわ、気を付けていってらっしゃい」

「いってきます」


「ふふ、なんか夫婦みたいね」

麗華さんは微笑んだ

「そうですか、ね」

そういう突拍子も無いことを言わないでほしい。心臓に悪いから。でも言われてみたら夫婦みたいに見えるかもしれない。

「あ、でもどちらかというと、仲の良い姉弟かも」

「そうですか・・・」

少し残念に思ったのは秘密ね

「それじゃあ、いってきます。お姉さん」

「ええ、いってらっしゃい。弟君。遅くなるようだったら連絡するのよ」

「分かりました」

笑顔で別れた。






「う~ん、少し早かったかな」

今、自分の携帯を見ると9時45分とあった。


「おはよう、陸井君」

「ん?」

「おはよう」

振り向くと小曾根さんがすぐ後ろにいた。

「あぁ、おはよう。奇遇だね、小曾根さんも誰かと待ち合わせ?」

「うん、ちょっとね・・・」

「あ、もしかしてデート?誰と?」

「・・・私の目の前にいる人と」

えっと、小曾根さんの目の前にいるのは・・・

「誰?」

「陸井君」

「・・・えっと、僕?」

コク

小曾根さんは小さく頷いた

「そ、そんなはずはないよ。だって僕は今日拓海と遊ぶ約束してるし・・・」


ブーブー

「あっ」

携帯のバイブ音が聞こえた

拓海からだった。・・・まさか


『わりぃ、今日部活あった。変わり用意したから。じゃな』

「ってちょっと待「ピッ」

切られた



「えっと小曾根さん」

「なに?」

「本当に今日は一緒にどこかで遊ぶんですか?」

「・・・うん」

はぁ

折角ここまで来たんだし、しょうがないか。

拓海もどうせなら別の人用意してくれたらいいのに。

これじゃぁまるでデートじゃないか

ん?そういえばさっき小曾根さんはデートと言ってたか?

いや、まさかね


「どこ行く?」

「拓海君から水族館の無料チケット貰ってる」

何で?用意良すぎでしょ

「そ、そうなんだ、じゃぁそこに行こうか」

「うん」







「わあ、カワイイ。ねぇあの魚すっっごく間抜けな顔してて可愛くない?」

「あー確かに。なんか拓海に似てる気がする」

「ははっ、そうかも」

以外と盛り上がっている。

水族館に来たのはいつ以来だろう

あ、初めてか・・・

今度麗華さんと来るのも悪くないかな



そうこうしている内にあっという間に全て見日ってしまった。まだ時間があるので別の所に行こうということで、カラオケで少し時間を潰すことになった。男女2人きりでカラオケってあまり良くないと思うんだけどな・・・


「・・・陸井君」

「なに?」

「今日はごめんね、いきなり」

「別に楽しかったしいいよ。それに拓海に頼まれたんだろ?小曾根さんが気にすることないよ」

「・・・うぅん、違うの。これ拓海君に頼んでセッティングしてもらったの」

ん?どういうことだ?


「私が陸井君と、、デートしたくて・・・」


「私、陸井君のことが、好きです」


「最初見た時から少し良いなと思ってたんだけど、部活勧誘の時助けてもらってからすぐに恋しちゃった・・・」


「出来れば、付き合ってほしい」


「・・・えっと」

びっくりしてなかなか声が出せなかった

今までそんな素振りを見せてなかったので本当にびっくりした。

でも、僕には


「ごめん、好きな人がいるんだ」


「神崎生徒会長?」


「・・・うん。だから小曾根さんの気持ちには答えられない」


「そっか・・・。わかった」





それからすぐ、カラオケを後にした













「ただいまぁ」

返事がない

リビングに入ると麗華さんが電話をしていた




「長い電話でしたね」

それから10分は続いていた

「・・・えぇ」

「どうしたんですか?元気ないようですけど」






「・・・この家を出ることになったわ」










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