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暑い



今は8月。夏休み。


今日は麗華さんと海に行くことになっている。

麗華さんは今まで1度も海で泳いだことがないらしく、行きたいと頼まれたのだ。誰か誘うか聞いてみたが2人の方がいいらしい。まだ他人への壁は崩せてないようだ。でも2人っきりで海というシチュエーションは楽しみでもあり、少し不安だ。だって水着の麗華さんとずっと一緒になるってことは、僕の理性が保つかどうかが・・・。




「陽君、準備ができたわ。行きましょう」








電車を乗ること30分、駅から徒歩15分といった所の海水浴場についた。僕は下はもう海パンなのでTシャツを脱ぐだけで良いのでもう泳ぐ準備は整っている。麗華さんは更衣室に着がえにいっている。この時間が何とも言えない。麗華さんが出て来たらどんな反応しようか・・・。目のやり場に困るような水着だったらどうしよう。いや、麗華さんはスタイルが良いからそれだけで・・・


「お待たせ・・・」

後ろから声がした。


後ろを振り返ると・・・






「ちょ、ちょっと陽くん、どうしたの?ボーっとして。まさか熱中症?しっかりしなさいよ」


ハッ、いかんいかん思考が停止していた


「い、いや、大丈夫ですよ」


「そう。で、どお、かな?新しくっていうか初めて買ってみたんだけど・・・」

そう言って麗華さんは少し体を捻らせている。


どお?ってまさか水着のことか?

いやそれしかないよね?


今一度僕の思考を停止させた麗華さんを見る。

水着は大胆な黒いビキニで、麗華さんの黒い髪とよくあっている。そして何よりもイケナイのが麗華さんのスタイルだ。出るところは程良く出ており、引っ込むところは引っ込んでいる。足はスラッとのびていて、これぞ理想のスタイルという感じだった。ようするに目のやり場に困る。


「この水着、私は少し恥ずかしいのだけど、店員さんがこれでいけと言って引かなかったの」


店員さんナイスッッッ!!


「に、似合ってますよ。とても綺麗です・・・はぃ」


「そう?良かった」

麗華さんは満面の笑みを作る。その笑顔は反則だ。例の一件以来麗華さんは感情表現が自然になった。その分こうして僕の心臓が跳ね上がる回数が増えてしまう。毒舌はまだまたあるけど。


「陽君、背中に日焼け止めを塗って」

「はひ!?」

「何驚いてるの?ほら早く」

麗華さんは恥じらいというものがないのだろうか。確かに2人で来ているから、結局は僕が塗ることになるだろうけど、もう少し頼むのは恥じらいというものを持ってやってほしい。男と意識されてないんだろうか・・・・


「では、いきます」

手に少し日焼け止めを出し、麗華さんの白い背中に手を伸ばす。


「ぅん」

そんな声を出さないでくれ。こっちが変なことしてる気分になる。変なことって?

うぎややゃゃ-----

僕の頭はもう混乱して何を考え、何を思っているのか分からなくなってしまった


「ありがとう、もう充分よ。ってやっぱり熱中症じゃないの?顔真っ赤よ?」


「い、いや、大丈夫です。」

天然て怖い。以前の麗華さんも怖かったけど今のもある意味怖い。




それからは遊びまくった。

泳いで泳いで、食べて食べて、走って走って・・・

とりあえずこれ以上変な雑念が生まれないようにはしゃぎまくった。麗華さんにはガキと言われたけど終始笑顔だった。そのせいで周りの男達が変態な目で見ていたが、何もしてこなかったから良かった。僕は平和主義だからね。

そして今は帰りの電車の中。


「今日は楽しかったですね」

「えぇ、天気も良かったし。陽君があんなにはしゃぐとは思ってなかったけど」

「僕海が好きで、つい」

「そう、私も好きになったわ」

「また来ましょうよ。来年」

「・・・そうね」


気付くと肩に重みがのった。

麗華さんが僕の肩に頭を乗せたらしい

「麗華さん?」


「ありがとね、陽君。あなたのおかげでこんなにも楽しい夏休みになったわ」

「僕も麗華さんのおかげで楽しいです。」


すると耳元に寝息が届いてきた。

とても幸せな顔した麗華さんが寝ている


その顔を見るだけで僕も幸せになったのは言うまでもない

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