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文化祭 1日目

「それでは第24回誠華高校文化祭をはじめます。皆さん楽しみましょう。」

文化祭が楽しみで興奮しているのかざわついていた講堂に麗華さんの透明な声が響いた。


「始まりましたね」

降壇してきた麗華さんに声をかけた。

「えぇ、2日間頑張るわよ。」

「はい」





「1年D組お化け屋敷にようこそ、楽しんで下さいね」

僕は今女装している。うちのお化け屋敷のプロセスは普通のそれとたいして変わりはない。ただおばけが女装した・・・変態になるだけだ。内の場合は唯脅かすだけでなく、どれだけ気持ち悪さを演出できるかが重要になってくるので僕達女装役は本日をもって社会的に死んでしまうかもしれない・・・。


「ええ、気持ち悪いのばっかだと思ってたら超可愛いのがいるぅ。君ホントに男子ぃ?お姉さんたちと写真とろう。」

「おお、すげぇカワイイ。男なんだろうけど俺ホレそう。写真お願いします。」

僕はこんな風な声をかけられまくった。

うちはサービスとして途中で出逢った変態で気に入った人がいれば写真を一緒に撮るということをしている。僕は人気があるらしい。

心のどこかが痛むが無視して笑顔で写真に写った。


「陸井君、結構お客来てるから写真とか手短かにお願い」

同じクラスの女子Yさんに言われた。

「分かった。」

そうか、結構客入ってるのか良かった良かった。


「おお、噂通り。超カワイイー。写真お願い。」

「はい、分かりました。」

噂って?なんだ?


これから次々にお客が来て大変だった。そしてようやく休憩に入った。

「お疲れ~。客足一番多いってよ」

小曾根さんが女装役の皆に声をかける。

「やっぱ陸井君効果は絶大ね」

「何それ?」

「いやぁ、クラスの皆やお客さんに頼んですごくカワイイ娘がいるって噂を流してもらってるの」

「あぁそれでお客さんも噂がどうとか言ってたのか」

「そういうこと。さて、今日一日、まだまだ頑張るわょ」

「「「「オォーー」」」」

うん。良いクラスに恵まれたな

しかし文化祭が終わった後僕は学校中からどんな反応されるようになるんだろう・・・






ついにこの瞬間が来てしまった。

「あ、あなた本当に陽くん?」

「は、はい、そうです・・・」

麗華さんがやって来たのだ。

さぁいつもの様に罵るがいい。僕は今変態だろう。キモイ。変態。今度から近付くな。なんでも来い。もう覚悟は出来ている。

「・・・・・・かわぃぃ・・・」

ん?なんか今予想外のコメントが聞こえてきたぞ?

声が小さくて聞き取りにくかったけど今確かにカワイイっていった?

「噂になってるから来てみたもののこんなに可愛いいなんて」

そんな、麗華さんがそんなに素直に僕を褒めるなんて。僕はどこかで期待してたんだ、麗華さんにこの格好を馬鹿にされるのを。皆がカワイイカワイイと言うもんだから、誰かに否定してほしかったんだ。この時ばかりはMと思われていいから罵ってほしかった。それなのに褒められるなんて。

「えっと、、、その。写真とります?」

「ええ、是非」

「1枚50円です」

カシャッ

「現像したらお知らせするので取りに来て下さい」

「分かった、それじゃぁ頑張ってね」

「はい。来て頂ありがとうございました」


そういえば麗華さんと写真撮ったの初めてだな。

もっとましな写真撮りたかった





そんなこんなで無事文化祭の1日目は幕を閉じた。


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