第5話 全面戦争勃発
翌日。
ただならぬ雰囲気なのは変わらないが、それ以上に事態が不味い。
だから俺はただ走る。そして、風紀委員会第四地区本部へ乗り込んだ。
「どういうことだ!!」
「落ち着いてください。現在調査中です。」
「落ち着いていられるか!何でいなくなってるんだよ!」
「まだ誘拐されたと決まったわけじゃ…」
「だってどこにもいないぞ!?鍵も開きっぱなしだ!」
「落ち着いてください!現在調査が進んでいますから。」
「…すいません…」
「…大体掴めたようです。第五地区のスラム街のようです。それでは我々は第五地区風紀委員会の応援に行きますのでこれで。」
「クソ…」
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「兄貴、連れてきましたで」
「この女が?」
「でもこいつ男っぽいですよ?」
「失礼だね。僕はれっきとした女だよ。」
「…おい」
「?」
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「間違えただと!?ふざけんじゃねえ!!」
「だだ、だって隣の部屋だったし…」
「ふざけんな!!手前、よけいな手間かけやがって…」
「あ、ここか。」
「!?…誰だ!?」
「とりあえず誘拐した子を放せ。」
「はぁ?誰だお前ェ…?」
「うーん、誰だと思う?」
「はぁ?」
「来ちゃった♪……ただじゃすませないけどな。」
「はぁ…ってうがあああああああああ!!!!!!」
「あ、ちょっと強すぎた?」
「手前…何を…」
「何って別に…」
「只者ではないな…何者だ?」
「うーん。」
「超能力者、かな。」
丁度そこで風紀委員会が入ってきた。結局誘拐は金剛組の仕業ではなくて金剛組の傘下の弱小グループの犯行だった。
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「ふむ…超能力者…」
「へへ、超能力者ならいくらでもいますがあのレベルはほとんどいませんよ?」
「すぐに手を回せ。全ては例の計画の為だ。」




