表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

しあわせ

作者: 八夕 由宇

しあわせの形とは何か。

それは本当にしあわせですか?

もし道を踏み外したとき、後悔はしませんか?

私は今しあわせだ


好きな人に告白された


夏祭りも2人で行く約束もした


私は今しあわせだ


夏祭りには浴衣着て、とびきりおめかしして


彼に会いに行く


私は今しあわせだ


彼の隣りを歩いている


彼は私を受け入れてくれた


私は今しあわせだ


彼は私の全てだ


誰にも取られたくない


花火の光に照らされて


二人の距離は縮まる


私は今しあわせだ


この時間が永遠に続けばいいのに


でも…そんなことは叶わないから


だからずっと一緒にいられたらいいのに


私は今しあわせ…


…ホントにしあわせなのだろうか?


彼が誰かに取られるかもしれない


ずっと一緒にいられないかもしれない


そんな不安に駆られ、日々不安が募るばかり


私は今しあわせなのだろうか?


どうすればしあわせなのだろうか?


誰にも取られなければ?


ずっと一緒にいられたら?


いや…両方だ


誰にも取られず、ずっと一緒にいられればいい


だから私はしあわせになるために


………


『彼を刺した』


心臓に突き立てられたナイフは赤く染まっている


私は彼の返り血を浴びながら、これで誰にも取られない…


ずっと一緒にいられる…


そんなことを考えながら


『しあわせ』を感じた


私は今『しあわせ』だ


ナイフを伝い、指先に鮮血が溜まっていく


私は今『しあわせ』だ


私は今『しあわせ』だ


私は今『哀しみ』(しあわせ)を噛み締めている


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ