いくつかの用語説明など
本編であまり語られていないけど、「読んだらおっさんのいる世界の理解度がすすむよ!」という用語等解説です。
作者の独断と偏見で選んだところを書いていますがご容赦下さい。
金貨…この世界全体で通用している通貨で日本円で考えると1枚あたりだいたい10万円くらいの価値があります。ただし、物の価値も日本とは違うので同じものが同じようには買えるとは限らないです。
ランバートが最初に殺しの依頼を受けた時に『殺しの相場は金貨10枚』と言っている様に100万円くらいで請け負うのが普通の殺しの値段になります。
ちなみにランバートは金貨50枚を持ち逃げしているので約500万円持ち逃げしていることになりますね。
そう考えると、かなりとんでもないことをしている主人公ですね。
銀貨100枚で金貨1枚分の価値があります。
ギルド…様々な依頼を仲介する組織です。世界各地にあるが国によってかなり体制が異なっています。ランバートが滞在している帝国のギルドは半官半民で職員の7割は国の役人です。
帝国のギルドでは基本的には個人に仕事を依頼する事はあまりなくて組織(傭兵団など民間軍事組織)に対して仕事を依頼しています。この場合だと、受注した組織が責任をもって依頼を果たしてくれるので、ギルド側が個人の資質を見極める必要がなくなるからです。必然的に個人に対しては大きな仕事は回ってこなくなっています。
士官学校…帝国の貴族の子弟が通う学校です。たまに民間の富豪などの権力者の子どもや外国の留学生もいたりします。士官学校という名前ですが、実際に帝国の軍隊に入るのは全体の6割程度で軍隊以外の役人や半官半民の組織、民間の組織に行く者も少なくないです。要は帝国内のエリート学校の名前が『士官学校』となっている感じです。
エリート学校にありがちな尖った教育方針で捕縛術の達人や伝説の女傑など多彩な人物を輩出しています。
執政官…帝国を統治する最高責任者です。現在は3人の執政官がそれぞれの担当区域を治めていますが、他の執政官の区域にも影響力はあります。『執政警邏隊』はマーガレットの直属の組織ですが、他の執政官の担当区域でも活動できます。ただし、他の執政官も『執政銃士隊』、『執政特務隊』とそれぞれ直属の組織を持っており、あまり仲はよくないので基本的には仕える執政官の担当区域を重点的に周っています。まあ、表面的には争ってはいません。あと、事件の捜査は担当区域というよりは早い者勝ちなところがあります。
次は 第四章 『辻斬り』が始まります。 024 犠牲者 (銃士隊) です。
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