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Palette  作者: ししゃも
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第1章 28 相談と決断

あれから二日後の夜

そろそろアルバイトについての結論を出そうかと思ってはいるのだが中々結論が決まらずにいた。


「どうしようか…」


現状、楓は貯金や今までのお年玉などでやりくりできる程度には貯金はある。そもそも物欲があるほうでもないのでお金がいま必要かといわれるとそうでもなかった。


双葉とソファに座りながら「ふぅ」と小さく息を吐くと隣で双葉が心配そうに見つめてきた。


「どうかしました?」


「ああ、いや何でもにないよ。」

双葉に話すことなのか迷った。


「む、隠し事している感じの楓君ですね。」

「えいっ」と頬を手で挟まれた。


「さっきの晩御飯の時も生返事の時ありましたし気になるので話してください」


(まぁ、話すか)

聞かれてもいいかと今考えてることを話した。


「なるほど。アルバイトですか。確かに悩みますね。」


「うん。社会勉強という意味では早めにしとくべきなのかなって。それに貯金があるにしろ稼げるならそれもいいかなって。」


「そこまで考えていて何に悩んでるんですか?}

心底不思議。というような表情をしている双葉。


「あー、その晩御飯一緒に食べれなかったり色々と迷惑かけるから…」

楓が素直に話すと頬を軽くつままれた。


「いひゃいんだが。」


「楓君、私は今の時間をかけがえのないもののように感じています。でもこの時間が楓君の選択を狭めてしまうのでしたら私は今後ここには来ません」

きっぱりと言い切った双葉に驚いた。


「それにアルバイトしたってご飯くらい、いつでも作りに行きます。楓君がアルバイトをすることで私に負担をかけたくないと思うのと同じように私のせいで楓君の選択を狭めたくないです。もし私を想ってくれるのでしたら自分のしたいことをしてほしいです。」

優しい目を楓に向けながらそう答える双葉を見て自分を情けないと思った。


「悪かった。双葉を言い訳にするところだった。」

楓は頭を下げると双葉そのまま肩によりかかってきた。


「それに言ってなかったんですけど私も先月くらいからアルバイトしていて…そのオンラインの家庭教師を少し。採点とか添削などの簡単な業務ですけど。」


「そうか。もう少し早く相談すればよかったな。」


「そうです。隠し事は無しですよ〜。」

双葉はそのまま楓の膝の上に寝転がった。


「どうした?」

あまり下から覗かれることも無いため楓は

どぎまぎした。


「何となくです。ここからの眺めもなかなかです。」

くすくす笑う双葉は楓の頬に手を添えた。


「明後日が楽しみです。」

そう言い楓の頬に添えていた手を離し、お腹に顔を埋めた。


「双葉さんや。離してくれないか?」

これ以上のスキンシップは色々と問題があるためお願いをする。


しかしお腹の方に顔を埋め中々出てくれくれない。

頑なに離してくれず鼻腔を双葉の甘い香りが襲う。

それから数分後、満足そうに起き上がってきた双葉であった。


「とりあえず明日アルバイトのこと話に行くよ。」

考えがまとまった楓は双葉にそう言った。


「わ、わかりました。」

少し顔が赤くなっている双葉にはあえて触れず飲み物でも入れてごまかそうと立ち上がった。


「はい、ストレートティー。」

普段通りに接した。


「ありがとうございます。」

沈黙が続くと楓が動いた。


「それにしてもまた敬語になってるけどいいのか?俺は構わないけど。」


「そうなんですよ。中々治らないものですね。」

困ったような笑みを浮かべる双葉。


「まぁ、いいんじゃないか。俺はそっちのほうが双葉って感じがするけどな。」


「そうですかね。楓君がそう言うならこのままにしておきます。」


「言葉遣いで何かが変わるわけでもないしな。そろそろ帰宅の時間だし送るよ」


双葉を送った後すぐに眠りについた。


次の日早速、アルバイトをする旨を果穂さんに電話で伝えた。


「え!いいの?結構ダメ元な感じだったからこっちとしてはかなり嬉しいのだけど。

じゃあ早速夏休みの間に数回レクチャーしたいから空いてる日教えてくれる?」


そこからはトントン拍子に事が進み帰省が終わった後からアルバイト開始ということになった。


「さてと、明日はクマのテーマパークだっけか?」


(何か準備必要なんだろうか。特に何言われてないんだけどな。)

心配になり双葉に連絡をしてみる。


「双葉、明日のテーマパークなんだけど何か持っていくものとかあるか?」


「んー?あ、ちょっと待ってね。いま玄関にいるんだ〜。」

返信がすぐ来たあと玄関が開いた。


「お邪魔します。明日のことについてだよね。私も話そうと思ってたところだったの。」

機嫌が良さそうに可愛らしい笑顔でスマホを見せてきた。


「昨日実は色々調べてて、被り物とかも売っててそれさえ買えれば私は平気!」

双葉からやる気満々という感じで伝わってきた。


「そ、そうか。あ、アルバイトの件は片付いたよ。正式に行くのは帰省後になる。」


「うん!分かった!じゃあ気にすることは何も無いね。明日は楽しもう!」



それから明日行くところを2人で軽く調べ一日を終えた。

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