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Palette  作者: ししゃも
24/30

第1章 24 初日はアクシデント?


楓は蒸し暑くて起きた。

「朝から暑いな。」

クーラーをつけスマホをいじりながら今日の気温を見た。


「27度か、そりゃクーラー付けないと暑いわけだ。」

時計を見ると9時であった。


(このまま今日は何もないしダラダラするか)と二度寝をしようと目を瞑るとスマホが震えた。


「楓くん、おはようございます。早速なんですが相談がありまして……」

と連絡が来た。


「どうした?」


「エアコンが壊れてしまって1度見てくれませんか?」


「見るのは構わないが、直せるわけではないから期待しないでくれ。」


楓はもう一度体を起こし、一応髪と服を整え双葉の家に向かった。


「すみません。朝から手間をかけてしまって。」

双葉は玄関で申し訳なさそうに頭を下げた。


「大丈夫だよ、二度寝かまそうとしてただけだしな。」

双葉の家に上がるとエアコンがついていないため蒸し暑かった。


「エアコン無いとさすがに暑いな。」


楓は上に羽織ってたシャツを脱ぎ半袖になった。双葉もノースリーブのワンピースの上に薄手のカーディガンであった。


楓は、適当にエアコンにリモコンをつけたが確かに電源がつかなかった。

エアコンのコンセントが抜けているわけでもなくリモコンも新しい電池にしてみたが反応がなかった。


「ここまでやってつかないならエアコン側の問題だと思うから業者に頼んだ方がいいな。」

結論づけると双葉は「そうですよね」と困った顔をした。


「どうかしたのか?嫌そうな顔をして。」


「んーん。その嫌というかエアコンがつかないと過ごすの大変だなって。

流石に扇風機だけで過ごすのも限界があると思うし。って考えてた。しょうがないですよね。」と諦めたのか業者に連絡し1度診てもらうことになった。


今日はたまたまエアコン業者が空いており3時間後に来る手筈になった。


「双葉さえ良かったらうち来るか?エアコン見てもらうまで暑い部屋はきついだろ。」


「んーん。悪いし大丈夫だよ。」

そう言いながらも既に暑そうな双葉を見て強引にうちに誘った。


「熱中症とかになってもらっても困るし来い。それともなにか予定あるか?」


「んーん。ないけど。せっかくの休日を私のために使うのは申し訳ないなって。」


「気にするな。どうせクーラーの効いた部屋でゴロゴロするだけだ。1人増えようがする事は変わらない。」

そのまま双葉を連れて家に帰った。


「とりあえず、お昼すぎに業者来るんだしそれまで適当に過ごしていいぞ。」


楓は、2人分のコーヒーを作り、双葉に渡した。


「あ、ありがとう。楓くんはこの後何するの?」

双葉は何故か戸惑いながらソファに座り直した。


「ん?今日はゴロゴロする日って決めてるしな。寝るかな。あ、本当に好きに過ごしてもらって構わないぞ。」


「なら、私も寝てもいい?実は夜からエアコン見てたから寝れてなくて。」

夜中から暑くてエアコン無しで寝ていたため寝不足らしい双葉は、そんな提案をしてきた。


「構わないよ?あ、少し待っててくれ。」

楓は、物置にしているクローゼットから新品の布団を出した。


「何かと双葉はうちで寝るからな。一応と思ってこの間買ったんだよ。まさかもう使うとは思わなかったけど。リビングで寝る?」

双葉は、びっくりしているのか何も言ってこない。


「双葉?」


「あ、いえ。まさか寝たいとは言ったけど布団が出てくるとは思ってなかったからびっくりして…」とくすくす笑っていた。


「とりあえず、昼過ぎまで仮眠していいよ。リビングは幅がないから俺の部屋でいいか?」


「うん。大丈夫。」

適当に布団を部屋に敷き、双葉を寝かせた。


「んじゃ、俺はリビングにいるから何かあったら言ってくれ。」


「え?楓くんは寝ないの?」

双葉は、首を傾げた。


「リビングで寝るけど?なんだ?」


「あの、ベッドあるのにリビングのソファで寝るの?」


「うん。いや同じ部屋で寝るわけないだろ。」


「私は気にしないよ?寝るならちゃんとベッドの方がいいと思う。」

本当に気にしていないのか真顔でベッドを勧めてきた。


「いや俺が嫌だよ。快でも別室だし。」


「で、でも。私はその。お邪魔している立場だし。」


「気にしなくていいよ。とりあえず部屋は勝手に使ってくれ。リビングで寝る。」

楓は、双葉の変な理論で言いくるめられそうになったが、流石に別室で寝る事にした。


「そっか。ごめんね。変なこと言って。それじゃあおやすみ。」

急に素っ気なくなった双葉は、そのまま楓の部屋に入っていった。


(なんだ?変なこと言ったか?)

そのままお昼すぎまで寝ているとお腹が減って起きた。


「たまには、ジャンクフードでも食べるか。夏休みも始まったばかりだしな。」と

謎理論を展開しジャンクフードを食べようと、アプリからメニューを選んだ。


「双葉にも何か食べたいか聞いてみるか。」

ドアをノックし、双葉の応答を待った。

(自分の部屋をノックするって変な感じ)

なんて思っていると応答が無かった。

しばらく待ってみたが応答がなくもう一度ノックし入るぞと言いドアを開けると何故か楓のベッドで双葉は寝ていた。


「双葉?そろそろ業者来るし昼飯も買いたいから起きてくれ」

体を揺すると双葉が目を擦りながら起きた。


「楓くん??ん。」

何故か双葉は、両手を広げた。


「ふたば?っっと」

そのまま楓に抱きつきお腹に頭突きした。


「うぉ、どうした。寝ぼけてるのか?」

んふふーと言いながら大きな欠伸をした。


「捕まえた。へへっと」笑いながら双葉は、こちらへ目を向けた。

楓は、よく分からなかったが双葉が甘えてきていてそれが自分にとってはどうしたらいいか分からなかったが、反射的に頭を撫でた。


「どうした?急に。」

楓は心の奥で理性を抑え込みながら話しかけた。


「んーん。なんとなくしてみたかっただけ。ごめんね。エアコン寒くてベッド使っちゃった。」


「別にいいよ。そんな事よりお昼ハンバーガー買うんだけど双葉は食べれるか?寝起きで。重いか。」


「んー。ちょっと軽めのもの見てもいい?」

双葉はそのまま楓にくっつきながらスマホを受け取った。

楓としても本心は抱きつかれること自体は嫌では無いので離れることも無かった。


「じゃあ、これにしてもいい?」

双葉が選んだのは、パンケーキを選んだ。


「うん。分かった。頼んでおくから一旦離れてくれない?」


「ん?やだ。」

双葉は抱きつく力を強くした。楓からすると全然解けるがそれはしなかった。


「双葉さんや。離してくれ〜。スマホで決済したいから。これじゃスマホいじれない。」

そう言うと双葉は、抱きつくのを辞めた。


「分かった。じゃあ来るまでここで話そ?」

楓は戸惑った。


「双葉どうした?なにかあったのか?」


「ん?んーん。何となくしてみたかっただけ。」

恥ずかしげも無く言う双葉を見て明らかにおかしいと思った楓は、体調不良かと体温計を取ろうとした。すると

双葉も立とうとしてふらつき、ベッドに座ってしまった。


「大丈夫か双葉、一応熱かもしれないから計ってくれ。」


「んー?熱は無いよ?」

こちらへもう一度歩いてこようとする双葉の足取りは明らかにふらついていた。


「まさか、双葉。カフェインダメか?」

もしやと思いながら聞いてみると双葉は素直に白状した。

「へへ。バレちゃった。」


「なんでいってくれなかったんだよ。業者は俺が相手しておくから横になっててくれ。ご飯も頼んだからご飯食って寝てろ。」

2度も同じことを言い明らかに自分の方が言動がおかしいと思ったが気にせずそのまま座らせようとしたところでインターホンが鳴った。


「ほら、昼ごはん来たからそのままでいてくれ。」

昼ごはんを受け取るとそのまま双葉の様子を見ながらお昼ご飯を食べた。


しばらく経つと双葉はそのまま寝てしまった。

「ふぅ。とりあえずひと段落だな。業者もそろそろ来るし一旦出るか。」


しばらく業者の相手をして家に戻ると双葉が玄関に小走りできた。


「あ、あの。大丈夫でしたか?」

心配そうな顔をこちらに向けた双葉に「安心しろ。明日の午前中には直すってさ。」と事情を説明した。


「それでカフェインは抜けた?」

1番気になっていることを聞くと恥ずかしそうに頷いた。


「カフェインダメなら言ってな。というかアレルギーとか聞いたこと無かったな。後で教えてくれ。」


「は、はい。アレルギーとかは無いんですけど、カフェインは大量摂取がダメっぽくて夜暑くて眠れなくて少しエアコン直すためにコーヒー飲みながらネットとかで色々試行錯誤していたのがダメだったかもしれ無いです。」


「そうか。まぁ、カフェインが抜けたのなら良かった。」


「それにしてもなんでカフェインで酔ってるって分かったんですか?」


「ああ。中学の時チョコに入ってる少量のアルコールで酔ってるやつを見た事があってな。ふらつきとか似てたからもしかしてって。」


「なるほど。よく見てますね。ご迷惑をお掛けしました。」


「いや、大丈夫だよ。」

良かったと言いながらエアコンの効いたリビングへ入った。


「あ、双葉今日はエアコン付かないしこのまま家に泊まるか?」


「んー、流石に夜は涼しくなってるし扇風機で我慢しようかなって思ってるけど…」

思案顔でいる双葉に「まぁ、布団あるし泊まっていいよ。」と言い、流れでそのまま今日一日は泊まることになった。

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