また通路お!?
これとあと一個でしばらくジューナ出番はないと思われます。
異世界連絡通路
見終わった。そして確信した。この二人むっちゃ面白いと。これはいい研究資料となることを私は断言できる。だが一つ疑問が残る。
「ねえ、カゲムー。なんか、こっちの方が情報量多いのなんで?」
そう、なんでか知らないがレオネの方が圧倒的に情報としては多かったのだ。
「それは私にも分かりかねます。そうですね・・・・。」
考えている素振りを見せるカゲムー。だが、私は見逃さなかった。彼女が一瞬気味が悪い笑みを浮かべたのを。
「ううん。やはり私ごときが解ける問題ではなさそうです。なぜ、映像にこれだけの〝時間の差〟が生まれたのでしょう。」
時間の差かあ。わからないなあ。さっぱりだ。だがこの瞬間、私は一つ決めた。
「あっはっはっはっはっはあああ!!!!やっぱ、あんたごときには解けないでしょうねえええ!!!ええ、あなたごときにはねえええ!!!!!きゃっきゃっきゃっきゃあああ!」
こいつを煽り返すことだ。
煽ると言うことがここまで気持ちいいのは久しぶりに気づいた気がする。
と、私がいい気持ちになった途端に
「わ、私、ジューナ様はそんなことしない人だと思ってました!」
目の前の奴が急にいじけだした。
突然なんだと思った瞬間一つの考えが私の頭をよぎった。
カゲムーがだまそうとしていることだ。
私はだまされないからな。
あんなの絶対演技に決まってる。あのカゲムーのことだ。泣きまねして私をはめるつもりだ。
だって、そうじゃなきゃさっきの不敵な笑みの説明がつかない。
「おい、演技したって無駄だぞ。お前の考えは分かっているんだ。そんなベタな演技はやめろ。」
「そっ、そうですか。ああ、昔のジューナ様はもっと部下思いだったのに・・・。なぜこんなひどく叱るようになってしまったのでしょ―――」
「お前のせいだよおおおおおお!!!!!!!」
誰のせいだと!?
んなの、お前の一択じゃねえか!
「ジューナ様。そんなバカのことをやっている場合ではございません。」
「バカとはなんだ!?っというか、さっきまでのと切り替えが早いなお前は!」
「はっ、お褒めにあずかり光栄でございます。」
「ほめてなあああああああい!!!」
こいつの情緒マジで壊れてるとしか言い様がない。
私の体にはもう疲れの前兆が襲ってきた。
「それで、あの問のことですが。」
「あぁ、そうだった。」
そうだった。なぜレオネの方が話が長かったのか。
っていうか、
「そんなの、どうでもよくなってきたわ。」
まず、どっちの話が長いとかただの偶然と言い切っても別に何も問題のないことだと思っている。
それより今はカゲムーとの会話に疲れちまった。
ちょっと、もう横になりたい気分だ。
「ええええ!!!!さっき、散々私をからかったあげく、問題を放棄するのですか!?案外ジューナ様も頭が悪いんですねえええええ。まあ、私には関係のないことですけど。」
「なっ・・・、もっかい言ってみなさい。」
「だああかああらああ・・・だっせえええええ!!!」
「買ってやらあその喧嘩ああああああ!!!!!」
「それならそれで問題の答えを導き出してみましょうよ。まっ、先輩には分からないと思いますけどねえ。」
「んだとおお!?勝負だ勝負!どっちがありそうな答えを出すか競争よ!!!!」
「いいですよ。よーいドン。―――――はいわかりましたあ。」
なっ。こいつ、いくら何でも早すぎる。
まっ、まさか・・・、
「私最初から分かってたんですけどねえ。」
・・・・・・・・・。
完敗だ。私は何も勝てなかった。今の全てカゲムーの掌の上だったってことだ。
「ジューナ様はもっと修行が必要なようですね。」
「きいいいいいいいいいい!!!!!!!!!」
カゲムーは相変わらず頭にくる言動とどや顔をしてくるものだ。
神様。
教えてください。
どうすればこの子のようなおっぱいが手に入りますか???
感想などお待ちしております。