レオネ様
昨日の分です。
遅れてすんません。
っはぁ、っすうっはぁ、っはぁ。っぐ。っは。っすうっは、っは。
くっそ。っは。ここはなんだ。
異世界だと思ったらなんだここ。
〝戦争真っ只中じゃねえか!!〟
さっきまで教室にいたのに気づいたらふわふわしたとこに移動してて、瞬きしたら紅《くれない》の空の下でドッカンドッカンやってんだぞ!!訳わかんねええ!!
うっぐ。っがっは。
い、いてー。なんだ。めちゃくそいてーぞ。矢が体に刺さってるくらいだ。だが、なんかまだ我慢できる。体の芯がなんか熱い。
こうなったのも全部あいつのせいだ。あのジューラだかジューマだかよくわからん女のせいだ!!俺はこんな危ない世界望んでなかったんだけど!!!俺の放課後まっすぐ帰る瞬発力と判断力がなければ今頃俺も死んでいたぞ!!この世の女はみんなクズなのか!?
っが、いてぇ。っはあっはっ、っすうっはっは。ここまでくれば、大丈夫だな。
そんなことより、この体めっちゃいてーけどめっちゃ早く走れんだけど。体見てみると血だらけなのに・・ってええええええええええ!!!!!!!!!!!!何この脂肪の塊!!!!目を下に向けるとでっかい物体が自分の身から飛び出てんだけど!!この体、まさかの女!?!?女子ってこんな感じなんだな・・・・・・。・・・・え、ええ、ええっ、と、これ、触っちゃってもいいのかな。俺、このまま生きてたらこんなもの触らずに死んでいくだろうから。っな。ちょっと・・・・くらい・・・・。――――っあ、あぁーーん。凄い。すごいすごいすごい!!!何これ癖になりそう。だめだ、だめだだめだ。止まらない。やめられねーぞコレ!
「れ、レオネ様!?そんな、そんな、ふざけている場合ではございません!?今すぐ撤退を!!」
ん?
「ま、まさか・・・。レオネ様、とうとうあの必殺技を出すのですか!?」
んん???っど、どゆこと??
「このマシオの世界を治めているものでしか使うことができないあの大技を!?!?」
ま、まさか、味方の方??っというか、「様」??
「王しか使えない超技を!?!?」
えっ、なになに。俺まさかエライ人なの?!
っていうか、必殺技ってなんですかあああああ??????
「ご自身の一部分に力を込めることで発動すると言われるレオネ様のオリジナルスキルを!?!?」
っていうか目の前にいる人(?)なんか耳生えてんだけど!?それに猫耳!!まってまって、わからん!!!――――モミ。モミモミ。
必殺技??!!なにそれ。どうすればいいの?なになに??
「レオネ様。レオネ様の力を込める部分は〝胸〟というわけですね。」
多分、ちがうぞ・・。うん。ちがうぞ。―――モミモミ。やばい、とまんねえ。
「す、すごい。獣力。これほどのものをまだ温存していたとは・・・。まさか、伝説のブレストバーストをこんな間近で見ることができるとは。・・・感激しました。レオネ様。ご自身のタイミングでやっちゃってください!!」
えっ。圧がスゴい。なんだっけ、ブレストバーストだっけ?
もうよくわからないから、いっそのことなりきってやろう。どうせ俺、なんかエライ地位だから。何しても許されるだろ。
初めて誰かの上に立ったぞ!!カースト上位者ってこんな気持ちなんだな!!!!
俺のしたいようにしていいんだな!!
モミモミモミモミモミモミ。きもちいいいい!!!
急に自分の体の内から沸々と力が込み上がってく・・。
これは準備ができた合図だな。よっしゃ、やってやるぜ。
魔法なんて諦めてたけど、この俺もとうとう使うときが来たんだな。
この世界では俺の好きなようにやってやる。俺の望んだ通りに動いてやるぞ!!
「コレが終わったら隠居しまあああアアアアアす!!!!!!!!
ブレストバーストおおおお!!!!!!!!!!」
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