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プロローグ2

二日目、プロローグ二つ目です。

私はプロローグの順番を間違えたのでしょうか。

 異世界。

 それは我々獣族のライバルの一つ、鬼族のかつて住んでいたところだ。私はそれ以上もそれ以下も知らない。だから、私も少し興味があるところだ。

 なぜなら、この星の情勢と言ったら・・・、まあ端的に言って悪い。大きく分けて四つの種族に分かれるこの〝マシオ〟の世界。魔族、鬼族と妖族そして我々獣族が大戦を繰り返し、どの種族がマシオを統一するかでもめているんだ。

 ああ、なんて愚かなんだろう。別にどこが一番とか、全国土を得るとかどうでもいい。

 私はただ平和に暮らしたいだけなんだ。

 だけど、獣族の王としては戦わないわけにもいかないし、誰かにこんなことを言っては、軍隊が崩れ初め、獣族ごと滅亡してしまう。それだけはなんとしても避けたい。・・・うう・・・・。それでも、やはり戦争は好きではない。いっそのこと逃げてしまいたい気分だ。

 だが、異世界というのはめっぽう興味がある。耳に聞く噂だと鬼族が住んでいたところは鬼族の他にあと一種しかおらず、鬼族はその種族に圧倒的数的不利で追い出された、と。つまり今の そこの情勢はその種族しかいない、したがって平和な世界ということだ。

 っく、うらやましい。できることなら、いっそのこと異世界に行ってみたい。

 あぁ・・・、



~~~~~~~~~~



 秋の近づく夏のある日。

 辺り一帯の狭い領域に一人一人が閉じ込められている。

 そして、一定の時間で立ったり座ったりを繰り返さなくてはならない。

 ましてや、それがほぼ毎日のように続く。

 あぁ、ここからどうすれば抜け出せるのか。

 このまま、ここに閉じ込められたまま、なにもせぬままに終わってしまうのか。

 祖先よ、友・・・はいないから、神よ。どうか我に新たなる道を・・・。

 ん?待てよ。肝心な選択肢を忘れていた。まだ神頼みの前に考えるべきことがある、あるではないか!!

 異世界。

 それは少年少女の夢に出てくる俺たちの第二の故郷。異世界という名のホームタウン。

 ある人にとっては勇者になるため、ある人にとってはラブコメをするため、ある人にとってはスローライフを送るため、と今生きている全人類のほとんどが行けるものなら行きたいと心から願っている場所だ。

 転生。

 それは異世界と共に脳裏に浮かんでくるワードの一つ。

 俺たちはその言葉を聞く度に心がぞわぞわして想像しきれないほどになる。今では日本の中高生、ましてや大学生以上の多くの世代の人から愛されているワードだ。

 転生と共についてくる一つだけのチートアイテムも欠かせない。それがなくては異世界転生と呼べないほどまである。

 それに比べて、なんだこの腐った世界は。人類同士にもかかわらず、争い、奪い、罵り、蔑み、殺し、造り、壊し、・・・何がしたいのかさっぱりわからねえ。

 少なくとも俺はこの世界が大嫌いだ。

 特に学校という名の収容所。外見や内面、コミュ力や 待遇 が優れているものしか生き残ることができない。

 大人に関したらもっとだめだ。あれは同情するレベルでひどい。金持ちか頭がいいか顔がいいかのどれかに当てはまんなかったらもう社畜決定だ。そんなかで頑張ったとしても、そいつらには遠く及ばない。この俺はそいつらと同じようなものは何一つ持っていないが、このまま社畜行きもごめんだ。

 あーあ・・・、


〝〝異世界行けないかな・・・。〟〟


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