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俺の幼なじみ貴族は大胆か?  作者: 淀門 沙那
2/2

幼なじみの挑戦状

この物語は雫石 れいな様と豆風車様の企画のもと作っています。この物語はショートストーリーとなります。初投稿ということもあり色々とおかしな点もあるかと思いますがよろしくお願いいたします。m(_ _)m

謎の少女イフ・クローラと行動を共にすることになったフーキョ・ユーベル。しばらく歩き、お昼時魔獣が餌を求めて出てくる時間だ。

確かに魔獣達が出てくるのだが.....


....ちょっと多すぎないか?索敵魔法だけでも200は来るぞ....しかも動きの素早い犬型の...


「なぁイフ、お前は戦えたりするか?」


「ふぇ?そうね~戦えるけど~正直怠い~。でも何で急に?」


呑気な顔をしながらそう問い返してくるイフに困惑する。


「なんでって....」


気づいてないのか!?この魔獣の数に?


「魔獣に囲まれてるんだぞ!?なんで余裕なんだよ!」


「そりゃ気づいてるけど、フーキョさんなら何とかしてくれるでしょ?まさかこんなか弱い少女を前線に出す気だったの~?」


....痛いところ突いてくるなこの子。確かに10や20なら守りきれるが.....流石にこの量は...


「あはは~ちょっと意地悪しすぎたかな?この数一人で捌ききるのはキツそうだし僕もちゃんと協力するよ~」


「...最初からそう言ってくれよ」


そんなやり取りをしている間に魔獣は目視出来るところまで来ていた。

・・・


「......」


数時間後魔物は全滅した。

俺は自分の能力「肉体強化」と風魔法で戦った。戦果は90体、普通の人間や運動の得意な獣人でも50体倒せば良くできた方なのだ。あぁ俺はよくやったさ。だが、俺が言いたいことは.....


「なにがか弱い少女だよ!半分以上倒してるじゃねぇか!!」


...そうこの横にいる自称か弱い少女は途中魔獣の増援が来ていたにもかかわらず欠伸をしながら150体以上倒しているのだ...


化け物かよ...こいつ...


「え~僕はぁ一言も()()()キツいとは言ってないよ~?僕がいったのはキツ()()、つまりはフーキョが大変そうだから協力してあげるっていったんだよ~?」


こいつ....


「....まぁいい。それよりも魔獣の相手してたら日が暮れるちまった。急ぐぞ」


「なら僕の()()()()()でワープする~?」


「なんだよ、そんな便利な能力があるなら早く...」


そこまで言ってようやくイフがヤバイことを言ったか気づく。ヤバイところはいくつかある、まずワープなんてものは空想上の技でこの世界には存在しないのだ。そして本来この世界には1人1つ()()能力を持っているのだが、今イフは「能力の一つ」と言ったのだ。つまりなんだ?この少女は.....


「....イフ、お前能力何個あるんだ?」


「ん~?大きく分ければ3つ、細かく言えば100は超えるよ~?」


さっきの言葉は撤回しないといけないようだ....化け物だよ!こいつ!!


「そんな細かい事ばかり気にしてたら若くして老けるよ~?それでどうする?ワープする~?」


「あぁ、わかったよ使うよ使わせてもらうよ!」


「なんで若干投げやりなのか気になるけどまぁいいや。んじゃぁはい」


「?」


考えることを諦めていた俺の前に急に差し出された手を見て困惑していると


「も~鈍い人だなぁ「空間転移(シフト)」!」


「!?」


困惑していた俺の腕を掴むとまるでガラスが割れるような音と共にさっきまでいた森の中とは一変して故郷の村「ホッカイ村」の入り口に立っていた。


「到着~♪」


「本当にワープしやがった....」


「さぁ、これから起こる絶望に耐え想い人を無事見つけ出したまえよ フーキョ・ユーベル」


「え?なんて?」


「いや、なんでもない。さ、フーキョの家に急げ~!」


驚きのあまりに呆然としているとイフが何か言ったがよく聞き取れなかったので再度聞こうとしたら早くと急かされてしまった。さっきの魔獣といい、もうチートだろこいつ....


「あ、あぁ...」


それにしてもさっきの...何か言ったときの笑みはいったい......


そんなこんなで小屋に着いた。

一応帰って来たことだし、領主であるダリアベル家に挨拶しに行くことにした。


「あの、すみません」


「お?フーキョ君じゃないか!久しぶりだね~!元気してたかい?」


屋敷内に入るため門番に声を掛けたところ、なんだろうか....すごい近所のおばさんみたいな


「はい、門番さん。お久しぶりです。」


「今日は何の用だい?」


「久々に帰って来たのでポートさんに挨拶をしようと。通して貰えますか?」


「あぁもちろんだよ!領主様も喜ぶだろうさ!!」


そうしてテンションの高い門番さんに快く通してもらえたのでそのまま玄関に向かった。使用人さん達も暖かく迎え入れてくれた。

そして今は応接室でポートさんを待っている。

因みにポートさんというのはポート・フォン・ダリアベル、このホッカイ村の領主であり俺を拾って養子にしてくれた人。そしてレイナの父親である。

待っているとドアからノック音が聞こえた。そしてドアからは


「やぁ、久しぶりだね。その様子だと王都でも活躍してたのかな?」


「いえ、全然ですよ。ポートさんこそ元気そうでなによりです。」


「それで?王都から連絡があったのだが記憶喪失になって騎士を辞めたんだって?」


「はい、騎士になってからの記憶がないので騎士を続けるには難しいとのことだったので....今後は平民として生きて行くつもりです。」


「そうかそうか.....辛いだろうね」


「そういえばレイナは出張かなにかですか?もしかしたらレイナの治癒能力で治せないかと」


レイナは昔から魔法は治癒魔法に特化しており学校でも治癒魔法で右に出るものはいないだろうといわれたほどだ。能力も治癒能力系だったのでよく村医者の手伝いをしていたり難病の治し方の研究などをしていた。


俺がレイナの事を話しているとポートさんは不思議そうな顔をしながら


「フーキョ君、レイナとは誰の事だい?」


「....え.?」


「使用人にもレイナという名前の者はいないし、私は村全員の名前は覚えているはずだからね。フーキョ君、疲れてるのかい?だったら日を改めて話を」


え....?いや、待ってくれ....それはどういう....


「な、何を言ってるんですか!あなたの娘の名前ですよ!」


そしてついに焦ったフーキョに追い討ちをかけるようにポートは


「私の?何を言っているんだい?私に娘などいないよ。まぁとりあえず落ち着いておくれよ」


「ふ、ふざけないでくれ!喧嘩していたから距離をおいているならまだ分かりますが、自分の娘の事を忘れるような事を....レイナは部屋ですか?少し話してきます!」


何か嫌な予感がする....いつの間にかイフも居なくなってるし、あの時のイフの嫌な笑み....


怒りと不安と混乱が混ざっている中、レイナの部屋まで着きノックをする。


「レイナ!俺だ、フーキョだ!少し良いか?」


しかし部屋の中からの反応がない。使用人に部屋を開けてもらい急いで中に駆け込んだ。しかしそこにはーー


「レイナ!....っ!!」


そこにはへやの隅に未使用のベッドが設置されていただけだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やぁやぁifの扉の案内人だよ!ってなんか文字だと読みづらいし長いよね~もう案内人でいいや!

ん~音声が入ればいいんだけどねぇ画面の中の僕らにそれは出来ないからしょうがない。

それはそうと今回の最後でレイナが消えたみたいだね。絶望したフーキョは大丈夫かな?次回は父親(淀門 沙那)の進捗によるけど僕は出ないかもね~。しょうがないからifの扉で「マルコフの肖像」を読みながら紅茶でも飲んどくかな。

あ、そうそうサブタイトルが次回予告みたいなものだからよろしく~

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