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俺の幼なじみ貴族は大胆か?  作者: 淀門 沙那
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記憶の欠落と同行者

この物語は雫石 れいな様と豆風車様の企画のもと作っています。この物語はショートストーリーとなります。初投稿ということもあり色々とおかしな点もあるかと思いますがよろしくお願いいたします。m(_ _)m

あーあー聞こえる?良さそうだね。僕は....そうだね、うん、とりあえず「ifの扉の案内人」って名乗っておくよ~。このお話を読んでくれる人たちのためにいくつか説明しておこうと思ってね~。


まずこの物語を始める前にこの世界がどんなものか言っておこうかな。この世界は能力と魔法の二つの力が存在する。能力は産まれた時に全ての生物が手にするそして各能力には条件がありそれを満たすと能力は開花する。また、魔法は自身の持っている魔力を使い能力を開花出来なかった者まで努力次第で使えるようになる。そして人間、亜人、獣人といった意思疎通が出来る生物から魔獣といった危険な生物まで存在する。


おっと少々長くなったかな、これから始まる物語はそんな世界で生きる二人の人間のお話。ということで僕はここで自分の配置に戻ろう。それじゃぁ読者の皆バイバーイ♪




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


....


夢の中


頭がぼんやりする


綺麗な服を着ている少女....懐かしいけど...誰だっけ...思い出せない....




「....よ」




え?なんて?




「...だよ」




ダメだ聞き取れない




そうして意識は覚醒して行く


「あれ....ここ、何処だっけ?」




知らない天井に窓の外は自分の家ではあり得ない数の家そしてこの街の中心と思われるところには立派な城がみえる


オッケーまず今の状況を整理しよう


混乱しながらも頭の中を整理する



「俺はフーキョ・ユーベル 19歳 能力は肉体強化で風魔法が得意....」



大丈夫自分の名前も年齢も能力も覚えてる


だがそこからが思い出せない.....俺の職業もここがどこなのかも....


「なんだぁまった寝坊かぁ?フーキョ」



状況を整理していると部屋の扉から金髪の男が入ってきた。



「えっと....誰ですか?」




「は...?っあははは!なんだよまだ寝ぼけてんのかよ!騎士になってここまで寝ぼけた奴は初めて見たぜ!」



と金髪の男はゲラゲラと笑う



なんだろうか、初対面で失礼だがめっちゃ殴りたい....ん?今こいつ騎士って言ったか?



「あの!今騎士って言いましたよね!ということは俺の事情知ってるってことですよね!!お願いします教えて下さい!」



「あ...え...お、おぉそれはいいがお前本当に記憶ないのか?さっきからなぞに敬語だしよ」



フーキョの真剣な顔に思わず後ずさりながらも心配する金髪の男



「所々....というかおそらくここに来た辺りからの記憶が無いんです....」



「マジなやつだったのか...とりあえずエイリーン先生に診てもらおうぜ、ここ王都最高の医者だから何かわかるかもしれねぇからな!あ、そうそう当然オレの事も覚えてないんだったなオレはアウルス・リーリアスお前のマブダチだ!!」



アウルスはキラッと効果音のなりそうな顔で親指を立てている。


言い忘れていたがこのアウルスは平民出身の騎士で獣人である。そしてフーキョとは同期でそこそこ長い付き合いなんだと。



俺は記憶ないから初めましてのようなものだけどな



それからエイリーン先生に診て貰った結果原因は不明何処か外傷があるわけでもないから治しようがないと言われた。


更には騎士を続けるには記憶ないと任務をこなすには難しいとのことだったのでやむおえなく騎士を辞めるのだった。



記憶を戻す可能性のある方法はエイリーン先生から聞いていたのでそれをやろうと思う。


その方法は見覚えのある懐かしい景色や人物と会うとのことだったので一度故郷に帰ることにした。


因みに俺には両親はいない。物心つく前に事故で亡くなったと聞いている。それ以来近くの貴族に引き取ってもらい近くの小屋で育てて貰っていたのだ。


故郷は少し王都から遠いが5日もあれば着くはずだ。



翌日俺は王都を出た。



「それじゃ、そろそろ行くかな」


朝早いということもあって人も魔物も少ないなかのんびりと歩いて行く



「久々に故郷に帰るが、レイナは元気にしているだろうか....」



レイナとは俺が引き取られた貴族の娘で、昔よく遊んだ覚えがある。そして俺の想い人でもある。



「学校じゃ告白も出来なかったから記憶を取り戻せたらしてみるかな...」



俺の故郷は少し特殊で王都の学校と同等の授業を受けられる。なんでも昔賢者と呼ばれた者が「ここには身分関係なしの学校建てたら面白そうだな~」とか言い出して自分で学校を作ったらしい。なんとも自由な賢者もいたものだ。


だからレイナとも同じ学校に通っていた。



「君~上の空でいるのは結構だけど危ないぞ~?」



そんなこんなでブツブツと独り言を言っていたらいつの間にか真後ろにフードを被った白髪に赤い瞳が特徴の少女がいた。



まさか聞かれてないよな....ん?待てよ?昔から気配には敏感だった俺が考え事していたとはいえ真後ろに人がいて気づかなかった....?何故?この人はいったい....



「まーまーそんなに警戒しないでよ~元騎士の後ろを取ったことが気にくわないなら謝るよ」



何故この人は俺が「元」騎士だって知っているのだろうか....



「黙ってないで仲良くしようよ~」



「....あなたは何者なんですか?」



「ん?あぁまだ自己紹介もしていなかったね。僕の名前はイフ・クローラ、ただの旅人だよ~。あと敬語も外してほしいかな。固っ苦しいのは苦手なんだ」



「あぁ、わかった。俺はフーキョ・ユーベルだ。よろしくの前に一つ疑問がある」



「なにかな?」



「何故、俺が元騎士だって知ってる?」




「....っははは~!なぁんだそんな事かぁそれは簡単!身体の鍛え方と剣の柄だね。ほら騎士のマークがある」



「柄?」



よく見ると柄には確かに龍のマークがあった。しかし....




「それでも何で元だって分かるんだ?」




「だって騎士のマークの剣を持った私服の人がご丁寧に王都の門番に頭の下げて出てくるとかもう辞めたくらいしかないじゃない?」




ケラケラと笑いながら指摘する少女に




「た、確かに....いや待て...イフはいつから?」




「久々に故郷に帰るがレイナは元気にしているだろうか...」



「最初っからじゃねぇか!?」



わざわざ声真似までしてくるイフに思わず突っ込んだ



「それで~?今から故郷に帰るんでしょ?面白そうだからついていくよ~いいでしょ?」



「は?なんでだよ」



「えーダメなの~?それじゃぁ王都の騎士たちにさっきまでの独り言を....」



「よーしわかった!ついてきてもいいからそれだけはやめてくれ!?」



「わーい♪」



こうして謎の少女の脅しにより行動をともにする事となった。

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