弌話 夢と未来と
俺は突然、今まで全く興味のなかった「ケモミミ少女」が出てくる夢を見た。
その夢は汚れた欲望を持つ事の多い思春期ぐらいの男子には少々刺激の強い内容であった。
主従契約だの“キス”か“えっち”を迫られるだの…
俺には奴隷趣味まであるのかと独りでに呆れる。
俺は「梅田 浩弐」15歳、高校生だ。
高校入試で全国最低水準の成績を出し(たはずなので)、定員割れがなければ入学は叶わなかったであろう。
そして入学から早一ヶ月、今日から待ちに待った五月連休が始まる。
とは言え勉強をしなければ、留年するのは確定だろう。
そんな未来を変えるべく俺は図書館に向かった。
その時は、まさか図書館に向かう道中で襲われるとは思ってもいなかった。
…俺は図書館に向かって…ここは?
周囲は真っ暗で、何一つ見えない。
しばらくして蝋燭の光が見える。
おそらく犯人だろう。
やってきた男は俺の前に来てから、「お目覚めか?」と言い放った。
その男は答えを待たず、呪文らしきものを唱える。
それと同時に俺のいる床が発光する。
「なんだ!?床が光って…」
「世界追放」
その男の声を聞いたあと俺は意識を失った。
次に目覚めたところがベッドの中ではなかったことを知るのは少し先の話。
カクヨムに投稿した同一名称の自作品を少しだけ内容を修正したものです。
ちょくちょく古い版と大きな差があると思いますが気にしない方が良いときもあるものです。
(それもこれもすべてゲームを作るがゆえに)
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