物理的コミュ障が発生しました。
なんか最後らへん、おかしいですかね?
By豆腐メンタルのタケヤリ
私はあのあと正気にかえった。
そう、よくよく考えれば、いや考えずとも
私は魔法使いなのだ。
いかに、メインの魔法が一発しか打てなくとも
いかに、短刀術などと言う暗殺者らしいスキルをてにいれようとも、
私は魔法使いなのである。
・・・・魔法使いってなんだっけ。(哲学)
とにかく、私はあのあと無属性魔法の初期魔法❮魔力球❯によって
ドフネズミ君を5体ほど倒すことができた。
その間、他のプレイヤーに会うことはなかったが、
種族のレベルと職業のレベルが一つずつ上がり、
種族のレベルが上がったことで1SPも入手した。
『SP』というのは、スキルポイントの略であり、
新しいスキルの入手や、派生したスキルの習得などに使われる。
種族レベルの上昇、特殊クエストのクリア、
イベントの景品などから入手できるが、
運営曰く、基本有限なので『ご利用は計画的に~』だそうだ。
話しを戻して、スキルについては
無属性魔法が2レベル、魔力消費軽減が1レベル
上昇したので良いレベリングになった。
そして、私は今とんでもない事態の最中にいるのである。
何と目の前をプレイヤーらしき人影、しかも二人ほどが
通り過ぎていったのだ。
これは、追いかけてぜひ友好的な関係を作っておきたい!
そうと決まればペタペタダッシュ。
そして、前の角を曲がろうとしたところで声がきこえてきたのだ。
「――――――――ййййййммцрруррр.」
「ЖЖККооКθψЁ!Ё」
・・・何て言ってるのかわからんよ。
すると、
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人間系プレイヤーの言語を聞くことに成功しました。
❮言語学❯のスキルを1SPで入手可能です。
獲得しますか?
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成る程。スキルが必要だったのね。
まぁ、どうせ後から必要になるしとっておくか。
さっそく、手に入れたSPがなくなるのは悲しいが。
去らばだSP、君のことは多分一日ぐらいで忘れるだろう。
というわけで取ったぞー。
さて、いざ尋常に、
「・・・モンスター・・・倒す・・・!」
(だぁー、湧いてくるモンスター倒すのめんどくせー!)
「・・・仕方ない・・・・でも・・うざい・・・」
(仕方ないじゃないですか、でも確かにうざいですね。)
確実にヤバイ人たちじゃないですかやだー(棒)
なぁ、あんたら魔物になんの恨みがあるだよ・・・。
ベータ版の魔物するプレイヤーってそんなに嫌なやつばっか
だったのか?
逃げなきゃと体を反転させたとき、
瞬間、レーヴさんに電流走る。
レーヴさんは思う。
『あれ?これは複体のスキルを合法的に試す良いチャンスなのでは?』と
となれば、行動あるのみである。
あの、二人組に幻惑魔法で霧を発生させたら猛ダッシュ。
片方の男の背中にタッチして、
「❮複体❯。」
その後、即離脱。
近くの脇道にはいり幻術を解除。おろおろしている二人を尻目
にこそこそと逃げていく。
まるで気分は台所という聖域にいるG
である。
やった。