卑怯?何それ美味しいの?
投稿だぜー。
Byグロいの苦手なタケヤリ
僕は、固い地面の感触と共に目を覚ます。
そして起き上がるのだがなんだか体が軽い気がする。
いや、精神的にではなく物理的に軽いのだ。
何かと違和感があるが、恐らくドッペルゲンガーなった
弊害だろう。
というか、ここはどこだろう。
薄暗い通路、じめじめとした空気のこもった感じ。
とても暗い。室内だと思うのだが居心地はよくない。
待てよ、確かゲームメニューには自分の鋳る場所を確認できる、
マップがあったはずだ。
僕はメニューを思い浮かべて表示する。
メニューは上からステータス、クエスト、インベントリ、ヘルプ、マップ、
ログアウトという五つの項目があったので、
迷わず、マップをタッチ。
すると、
『サレン大迷宮』と表示された。
また、エリアマップの方はどうやら使えないようだ。
ん?大迷宮?・・・だんじょん?・・・ダンジョン?!
「敵地スタートかよ!」
僕の声は意外と響いた。
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僕は、あのあと考えるのをいろいろ放棄して下に降りる、
もしくは上に登るための階段などを探していた。
そして探しながら考えているのは女神に言われた、
『一人称を変えろ』ということだ。
多分あの人(?)のことだからいつもと違う自分になれという
ことなんだと思うが、正直言って思い付かない。
『俺』?ナイナイ。そんなキャラじゃないですよ。
『僕』?今つかっているわ!
『儂』?もっとない。せめてあと十年、年取らないと。
『私』?そう言えば、なんだかんだで使うこと少ないな。
友人にも、『僕』だし。
これでいくか?というか、もうこれでいいか。
だから僕いや、私はとりあえず女神の要望に応えたと言って
いいだろう。
ペタペタとあまり音の鳴らない足で歩いていると、
少し先のの曲がり角からひょっこりとなにか出てきた。
やや、遠いので少し近寄って見るとなんだったのかわかった。
それは、馬鹿デカイ、ドフネズミだったのだ。
・・・何故に、迷宮にどぶねずみなんでしょうか。
というか、あれ駄目なやつでしょ。
目が血走っているし、ヨダレがだらっと垂れてきてるし。
まるで、危ないおくす(ry
オット、アブナイ。
さて、いずれにせよ危なく無くてもレベル上げないといけ
ないので、倒すんですけどね。
といっても、倒しかたは非常に地味何だが。
まず見てほしいのは、今の私の装備品だ。
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メイン武器:初心者の弓
サブ武器:初心者のナイフ
首:なし
腕:なし
上半身:革の服
下半身:革のズボン
装飾品:なし
装飾品:なし
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うん、初心者装備としてはサブ武器があるだけましだと思う。
で、当たり前の如く弓の矢はなかった。
つまり、ナイフで戦えと。
・・・スキル弓術?知らない子ですね。
無い物ねだりしても仕方ないから殺っていこう。
まずは女神との雑談で学んだ、
初心者幻惑魔法使いの戦い方その一。
相手の視界を遮る幻術を展開します。
「❮幻影❯ 霧展開。」
先生~。今ので魔力全部吹き飛びました~
・・まじで選択間違えたかな。
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スキル❮魔力消費軽減❯のLvが上昇しました。
スキル❮魔力増加❯のLvが上昇しました。
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おっ、スキルレベル上がった。
やっぱりスキルレベル低いと上がるの早いな。
と、ここで目の前のどぶねずみ君は、突然現れた
濃密な霧に狼狽えています。
初心者幻惑魔法使いの戦い方その二。
なんらかの物理攻撃で仕留めましょう。
こそっと、近づいて首をざっくり。
うげ、切った感触がリアル過ぎる。
魔法なんていらなかったんや。
『━━これが初心者にオススメする幻惑魔法必勝法です。』
By 女神
だそうだ。
効率悪っ。
私の魔力、ゲージのすみっこをピコピコしてるんだけど?
まぁ、とりあえず初戦闘は勝利。
また、ダンジョンないを探索しますかね。