生徒会役員会議
突発的に書いたので、すいません。
「決め台詞が必要だと思うんだ。」
「決め台詞ですか?なんでまた?」
「副会長よ、僕は生徒会長じゃないか。生徒の代表、リーダーだ。」
「はぁ、いちおそうなりますね。」
「だからだ。」
「何がですか?」
「分かるわ~、やっぱりリーダーっていうと威厳とか何か必要だもんな~。」
「そうか、書記は分かってくれるんだな。」
「分かる、分かる。やっぱり、場を締めるには決め台詞は必須だよ~。」
「そういうものですか。私には分かり兼ねますが、必要な事ならば決めた方がいいでしょう。」
「下らん。副会長も悪のりするな。」
「会計は頭硬いな~。」
「そうだぞ、君だって、言ってみたい決め台詞の1つや2つあるはずだ。」
「そんなものは、…ある!」
「あるんですか。」
「よし、皆で言ってみたい決め台詞をあげていこう。書記、板書を頼んだ。」
「了解。」
『じっちゃんの名に懸けて』
『犯人はこの中にいる』
『月に代わっておしおきよ』
『だが断る』
『お前はもう死んでいる』
『この紋所が目に入らぬか』
『あきらめたらそこで試合終了ですよ』
『俺、参上』
『逃げちゃだめだ』
「会長、素朴な疑問なんですが、」
「どうした?副会長。」
「こんな台詞、いつどこで使うのですか?」
「ああ、確かに。゛じっちゃんの名に懸けて゛はさ、自分に立派な祖父ちゃんがいないと言えないよな。」
「゛犯人はこの中にいる゛も、事件が起こらないと無理だな。」
「いやいや会計、例え事件が起こったとしても、犯人がこの中にいるとは限らないよ~。」
「うむ、書記の意見も最もだな。」
「゛月に代わっておしおきよ゛に関しては、意味が分かりませんね。」
「月に代わってって、僕達は月とは何の関係もないしな。」
「そうだよね~、ただの残念な人になっちゃうよね~。」
「゛だが断る゛は使えそうじゃないか?」
「それなら会計の決め台詞にしてもいいぞ。」
「そうですね。」
「早速決まって良かったね~、会計。」
「だが断る。」
「えー何で?即効使ってるし、気に入ったんじゃないの~?」
「絶対に周りから、あいつジョジョってるって言われる。」
「以外にそういうの気にするんだな。」
「では゛お前はもう死んでいる゛を使いますか?」
「それこそどういう場面だ。」
「場面か、例えば車にひかれた死骸があったとする。そこで会計が一言。」
「お前はもう死んでいる。」
「完全に会計がおかしい人だね~。」
「では決定ですね。」
「待て、使うわけないだろう。」
「以外に我が儘だな。」
「我が儘!?」
「まあまあ、だったら次のでいいじゃん。゛この紋所が目に入らぬか゛ってね~。」
「正義の味方って感じですね。」
「そうだね、僕としては゛書記、会計やっておしまいなさい゛がやりたい。」
「冗談きついよ~、オレ達は非戦闘員なのに~。」
「そうだ、会長が成敗した方が早いだろう。」
「そうですね。それに紋所もありませんし。」
「まあ、そこは生徒会役員腕章とか?」
「いまいち効果が薄いと思うな~。」
「だいたい俺達はただの生徒会役員だぞ、悪者退治なんてそうそうできるものではないだろう。」
「そうですね。ただ世の中には正攻法では裁けない罪人もいますからね、その辺りを狙えばいけそうだと思いますけど。」
「ちょっと副会長~、物騒なこと言わないでよ~。オレ達は確かに生徒会役員だけどただの学生なんだから。」
「゛あきらめたらそこで試合終了ですよ゛」
「会長。そのドヤ顔やめてください。」
「いや、だって使い時だったよね?」
「そうですね。もういいです。」
「次は゛俺、参上゛だって~。」
「これは、使えそうかな。」
「そうですか?例えばどういう時でしょう。」
「生徒会役員の挨拶で壇上に上がるだろ?全員揃った所で最後の人が」
「俺、参上。」
「会計の決め台詞はきまったな~。」
「ええ、良かったですね。今日はもう遅いので解散と言うことで。」
「そうだな。明日の挨拶が楽しみだな。会計。」
「゛逃げちゃだめだ゛」
オチたのかは分かりませんが、終わりです。