表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/19

魔災~絶望の産声~

後書きにて挿絵掲載します。

カマキリのイメージ的な絵です。

人間は170cm位で書いています

私は夕餉の後に、家族と談笑していた

有り触れた幸せな家族の団欒ってのを楽しんでいた

もう寝ようかとした時、地震が起き、暫くしてから街中にある退魔の塔から警報音が鳴り響き、慌てて領主の屋敷に避難する。

その時ふと見た方に、この世界に存在しない、居てはならない巨大なモノの影をみた



ソレは蒼い月光に照らされ、ファイズの街を取り囲んでいる城壁の上に居た



有り得ない。有り得てはならない



だって。だって……だって




この世界には昆虫類は存在しないハズだもの



私が、転生する時に神様に頼んだんですもの。虫の居ない世界で生まれたいと






~カマキリ視点~

見よ! 人がゴミのようだ! フゥハハーン!

にしても嫌な音が鳴っているな……

こう、黒板を引っ掻いたような、ストレスの溜まる音だ。発生源はドコだ……

水魔法のミストウェーブを応用し、街中に霧を散布し、振動源を探る。今は、今だけは人間を無視だ

自ら集まってくれている。何時ぞや見た、薄い膜の結界を張っているデカイ家に

直ぐに迎えに行くよ、俺ちゃんのご飯達




音の発生源を探した結果、所々に建っているオベリクスだと分かった

忌々しい。こんな物は粉々に壊さなくては



土魔法のストーンバレット、この魔法で打ち出す石は何故か小さな円柱形だ。だがコレでは粉々に壊せないだろう。

だから同時に別の土魔法を使い、30×150ミリのロンズデーライトの弾丸を形成しつつ、次々と目標に飛ばしていく



バゴンバカンと、各地に立っていた避雷針のようなオベリクスを砕いていく。

嫌な音が一つ壊す度に小さくなり、何時もの調子に戻ってきた






~領主館・避難場所~

恐ろしい。きっと退魔の塔を、何らかの方法で壊しているんだろう

ドゴンと響いてくる度に警報音が小さくなってくる



早く何処かに行ってくれることを願うしかない

この世界は、結界が有り触れたモノで良かった





しばらくして、衝突音と警報音が聞こえなくなった。

きっと、オベリクスが全部壊れたのだろう。後は領主様の避難部屋でじっとしてれば、アレは何処かに行くだろう



それにしても、なんでわざわざカマキリなの?

私が1番嫌いな虫だ。地球で生きてた時、近所の犬が美味しそうに食べてるのを見て、ダメになった

うぅ……。思い出すだけで寒気がし、鳥肌が立つ



というか、デカかった。ソレだけでも超絶ムリ

ゲームであった防衛軍みたいな事にならないでよ?! フリじゃないからね神様!







それから30(ヤヌ)経った、領主様が気を利かせてくれ。シーツやタオルを掛布団として渡してくれた。そして避難所の床にトロロという飼葉を敷いてくれ、快適空間になった

その好意に甘え、順番に眠る事になり、子供特権で寝ずの番から解放された私は、明日の朝まで眠る事にした





ふわふわな飼葉(トロロ)に横たわり、領主様のチョー綺麗な白いタオルをお腹に乗せて目を閉じる

館の外には、あの巨大蟷螂が居るけれど、結界には入れないから安心して寝れる

植物特有の少し青臭い香りに包まれ、キャンプみたいな気分だと思い、意識が微睡んでゆく





その時、不思議な音がした。



軋むような、鉄板か何かが無理やり剥がされる様な音と、ジュルジュルという何かを啜る音





不安になる音だ。軋むようなこの音は、何かに似ている気がする

なんだろう……



そう半分寝ている頭で考え、似た音を思いつき、声に出す




「赤ちゃんの泣き声みたい」

オベリクスはいわゆるモスキート音です。

魔物が本能的に嫌がる周波数を発生させ、街に近寄らせません。

ですが例外も有ります。

知能の高い魔物は逆に、この音がする所=人間の住処なので積極的に近寄ります

そしてそういう(やから)はオベリクスを破壊又は無効化して人間を襲います


あとこの世界には虫類が一切いません。

虫の役割を担うのは妖精や小型の魔物、小型の動物となっています。

ちっちゃい妖精やヤモリが、花の蜜を舐めて回ったりして、植物は繁栄しております。

あと自分で動き出したりもしたりします。所謂ドリアードやトレントですね。


あとイメージ画像です挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ