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踏破したけどまだ獲物が残ってるから食べ尽くそう

最初は妖精視点で最後の方に主人公視点に変わります

バリバリ…プチプチ…クチャクチャ、とほの暗い洞窟の奥底からおぞましい咀嚼音が響いてくる

その音は段々と階層を上がっていき、その闇の底から逃げてくる魔物が日に日に増えていく







「女王さま…こわいよ……。音が昨日より近いよ……」



「大丈夫よ、この小部屋には結界を張っているから…。あの竜種には入ってこれないはずよ……」

そんな風に配下の子を宥め、身を寄せ合って遠くから時折聞こえてくる音に集中する

どうかこの部屋にあの竜種が近づきませんように、そう必死に祈る





そんな会話をしているのはとある小部屋、そこはミニチュアの城や家が広がる小さな小さな王国

そこに住むものは人形ではなく妖精だ。彼女達は迷宮や森で生まれ群れを作る傾向が強い

その為こういう小さな国を作り生活している事が多い



さて話を戻そう。その国がなぜこんな事になったか、それは一週間ほど前になる……







「今日はブール狩りに行こ〜♪」



「いーねいーね!」「久しぶりにお肉だ!」「今からたのしみ~♡」

久々の魔物刈りにキャッキャッとはしゃぎながら準備を始める

これから狩りに行くブールってのは私達より少し大きいコウモリの魔物だ、月に数回この王国から出て魔物刈りをして魔石とお肉を手に入れるためなの!



ブールの狩りなんて簡単!

この辺りの天井にいっつもぶら下がってるんだけど、アイツら光に弱いから火の魔法を顔に当てちゃえば……ほーらビックリして天井から落ちてきた!

後はブールの骨や爪で作ったこの剣でとどめ!



「ふふーん! 我ながら完璧~♪」



あとは風魔法で浮かせながら引っ張って王国まで帰るだけ!

今日はステーキかな?それともハンバーグ? たのしみー!





しばらく運んでやっとこさ王国に到着!

私が一番みたい!あの一番狩りが早いミミルに私勝てたの!?



「やったあ!今日は私が勝ったあ!」

嬉しくて踊りながらミミル達を待つことに決めた!

ブールは他の子達に任せて門の近くでクルクル踊っちゃう♪





数時間まってたけど帰って来ないから踊るの止めちゃったー

疲れたからきゅうけー、早くミミル達帰ってこないかなあ







おかしいよ?

いくら待っても帰って来ないよ、心配になってきた……

もしかしてアルウーフに出会ったとか?それともギギムに捕まっちゃったとか?



「見に行こう……!」




……だけどそれが失敗だったの





~2時間後~




「ひぃいぃぃ! 女王さまあぁぁぁ!」



そう半狂乱で叫びながら帰ってきた子を見て、私は優しく頭を撫でながら聞いてみます



「どうしたのピルル? もう大丈夫よ、落ち着いて」


何度もそう言いながら宥め、落ち着かせてからそんなになってしまった事を聞いてみる事にします


「ピルル、なにがあったか教えて?」



「女王さま、あのね…… 」


~~


「そんな事が……! その魔物の姿は覚えてる?」



なんて事でしょう……ミミル達が帰ってこないと思っていたら、見たことの無い魔物に食べられてしまったなんて……



ピルルが教えてくれた外見は正直私の記憶にも無いものだった

だけど体を覆う甲殻や鋭い爪、そして翼を持っているという事から考えて何かの竜種だろうと当たりをつけた

その為この王国を守る結界を強化して緊急避難号令をかけることを決意し、早速行動を開始した






それから数日経ったある日、迷宮が死んだ



何100年と続いていたこの迷宮が、凄腕の人間が攻略しに来てもビクともしなかった迷宮が死んでしまった

あの竜種が迷宮核を見つけて何かしたんだろう

あんなに溢れていた魔力が段々と地上に抜けていく……





そしてその日から私達より下の階層に居た頭の良い魔物達が上に移動し始めた

私達も移動しようとした時はもう遅く、いつもなら他の魔物の声や足音が聞こえてくるのに代わりに何かを食べている音が聞こえてくるようになった









~~



うん、美味しい!

この甘さは魔力ってモノだと迷宮核食べてから知ったわ

迷宮核食べたからかこの洞窟の事や、最初食べたトゲトゲワニの事も分かったわ

あとこの迷宮がある大陸や国、星の名前とかもね



この星の名はダイナ、いわゆる剣と魔法のファンタジー世界

俺のような昆虫は居ないっぽい、じゃあ俺の種族は新ジャンルか、って思ったけどさっきステータス見たら竜種ってのになってたわテヘペロ!



ステータスは後で見せるけどとりあえず俺は新ジャンルでは無かったようです




それで今俺が何してるかって言うと地上に出る道を探してるんだよね

なぜ地上に出るかって?そりゃもちろんもっと甘い迷宮核プリーズだからさ!

迷宮核ってのは基本純粋な魔力の結晶体だからね、そして魔力は甘美味しいのなんのって

正直人間に戻りたいとか地球に戻りたい、って考えがぶっ飛ぶくらい美味しいんだよね

だから地上に出て他の迷宮を食べに行きたいわけですよ



まあその前にこの迷宮に居るモンスターを食べ尽くしてからだけど!



この迷宮は結構古いみたいで、魔力保有量が多いモンスターがわんさか居るんだよね

だから残すの勿体ないじゃん?ね?







そうして下から虱潰しに魔物を食べて行き、多分68階層目辺りに来たんだけど変な膜張ってるジオラマ見つけたわ


主人公のステータス


デミドラゴンダイマオウカマキリ

体力 853,003,000/853,003,000

魔力 45,600,000/45,600,000


攻撃 SSS 防御 SS+

早さ SSS 器用 SS

賢さ SS- 運  SSS



この星最強の勇者のステータス

体力 750,000/750,000

魔力 400,000/400,000


攻撃 S+  防御 S

早さ AAA 器用 S

賢さ SS  運  S+


妖精のステータス

体力 700/700

魔力 20,000/20,000


攻撃 B 防御 D+

早さ A 器用 AA

賢さ S 運  B

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