第11話 称号を貰いました
女王蜂を含め、総勢534匹。
……よく生きてたな、私たち。
本気で思う。
しかも私は一度も刺されていない。
羽でバシバシ攻撃してきた時は、「とうとう蜂が進化の方向を間違えたのか?」と思ったが、あれはあれで地味に痛い。
一方、宥子は結構ブスブス刺されていた。
でもレベル差の暴力というやつだろう。ダメージは軽微だったらしい。
私はというと、サクラちゃんのヒールがなかったら即死コース確定だ。
……何とも微妙な勝利である。
「魔物除けの薬散布してるから、一度休憩を入れよう。ステータスの確認もしたいし」
さすが堅実派。
だが私は違う。
初・ステータス大幅更新である。
ワクワクが止まらない。
「賛成! 早くステータスみたいな~!」
アイテムボックスから折り畳みテーブルと椅子を出して着席。
戦場のど真ん中で優雅なお茶タイム。
お茶請けは近所のスーパーで買った桜餅。
ディゼニーで買った小皿に分け、緑茶を注ぐ。
異世界感? 知らん。
「容子の銃は、絶対人に向かって撃ったらダメだからね! あれ危険すぎる。あとノーコンだったから玉の減りが異様に早かった。」
ぐぬ。
言い返したい。
だが確かに乱射しすぎた。
反省はしている。ちょっとだけ。
そして本題。
「じゃあ、ステータス確認していくよ~。まずは私からね。」
---------STATUS---------
名前:ヒロコ(琴陵宥子)
種族:人族[異世界人]
レベル:48
年齢:18歳[25歳]
体力:152→160
魔力:260→312
筋力:90→101
防御:71→84
知能:118→132
速度:71→87
運 :1030→3570
■装備:黒のシャツ・パンツ・スニーカー・綿の鞄
■スキル:ティム∞(蛇:赤白・紅白 スライム:サクラ [人族:容子])・剣術Ⅱ・索敵Ⅰ[Ⅷ]・[隠ぺいⅧ]・[隠密Ⅷ]・魔力操作Ⅱ・初級魔法Ⅰ(全属性)・生活魔法Ⅱ・調合Ⅲ・射撃Ⅱ
■ギフト
[全言語能力最適化]
[アイテムボックス]
[鑑定]
[経験値倍化]
■称号:なし→蜂殺し
■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]
[■ボーナスポイント:10054pt]
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……運、上がりすぎでは?
3570って何。
なのにエリアボス遭遇。
運って何。
「気を取り直して、容子のレベル確認だ」
私よりWKTKしている宥子。
---------STATUS---------
名前:未設定(琴陵容子)
種族:人族
レベル:40
年齢:35歳
体力:8→156
魔力:11→263
筋力:5→91
防御:6→78
知能:20→123
速度:1→53
運 :10→70
■装備:カーキーのカットシャツ・黒のパンツ・スニーカー
■スキル:料理50・裁縫50・鍛冶42
■ギフト:なし
■称号:なし→蜂殺し
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
■ボーナスポイント:14596pt
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運、低っ。
レベル40で70。
スライム以下の予感しかしない。
「まず名前変更。あと隠蔽Ⅶまで取得」
ポチポチ操作する宥子。
「欲しいスキルは?」
待ってました。
「神聖魔法、宝飾細工職人、水魔法!」
自分好みの装備を作り、ピカピカに磨き、長持ちさせる。
夢が広がる。
「細工師ある。あと神祓師・巫女・神官」
即答。
「細工師・神官でよろ!」
「OK。索敵・生活魔法・神聖魔法も取るね」
神聖魔法は聖魔法の上位。
回復も攻撃も出来る万能型。
最高じゃないか。
ボーナスポイントがみるみる減り、残り53pt。
---------STATUS---------
名前:マサコ(琴陵容子)
種族:人族
レベル:40
年齢:18歳[25歳]
体力:156
魔力:263
筋力:91
防御:78
知能:123
速度:53
運 :70
■装備:カーキーのカットシャツ・黒のパンツ・スニーカー
■スキル:料理50・裁縫50・鍛冶42・射撃Ⅴ・神聖魔法Ⅰ・神官Ⅰ・生活魔法Ⅰ・索敵Ⅰ[Ⅴ]・隠蔽Ⅱ[Ⅶ]・隠密[Ⅶ]・魔力操作Ⅰ
■ギフト:なし[アイテムボックス共有化]
■称号:蜂殺し
■加護:なし[須佐之男命・櫛稲田姫命]
[■ボーナスポイント:153pt]
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射撃Ⅴ。
これでノーコン卒業である。
「教皇まで上げるつもり。それに神聖魔法あれば蘇生やエリアヒールも使えるし」
私の野望に、宥子は何言ってんだコイツ顔。
そしてサクラの確認へ。
---------STATUS---------
名前:サクラ
種族:ヒールスライム
レベル:53
年齢:0歳
体力:1→201
魔力:30→488
筋力:1→51
知能:1→108
速度:1→259
幸運:100→1200
■スキル:聖属性魔法Ⅳ・念話Ⅰ
■ギフト:なし[アイテムボックス共有化]
■称号:レンの従魔・癒しのマスコット
■加護:須佐之男命・櫛稲田姫命
[■ボーナスポイント:54871pt]
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「マジかる↑ぅ↓」
「ぶふぉっ!」
私絶叫。
宥子茶吹く。
レベル53。
運1200。
……スライムに負けた。
人間として敗北感。
「念話便利かも」
即取得。
<容子・サクラ聞こえたら手上げて>
サクラ触手。
私右手。
頭に直接響く声。
おぉぉぉ!
<りょ>
<はぁい>
ゴツン。
「ふざけるな」
DVである。
「よし、村を目指すよ! あと容子! 玉半分消えてるからね!」
「射撃スキル取ったし無駄遣いしない! 三分の一切ったら地球戻って注文!」
「その時、時差確認しないとね」
サイエス1時間=地球3時間。
ティムで共有されているのか。
祈るしかない。
こうして私たちは立ち上がる。
蜂殺しの称号を引っ提げて。
次なる目的地、村へ。
金策とレベル上げと――
野望を胸に抱きながら。




