屋台を開くぞ!①
そんなわけでお母さんの元を離れることになったんだけど、15年経ってようやく名前をつけてもらえた
よくよく考えなくても15年名無しってなかなか酷い話だな…私も全然気にしてなかったけど
名前はヴェルデ、ヴェルデ・ユグドラシル
これが私の名前だ
ヴェルデはイタリア語で緑とか新緑とかそんな意味だったと思うけど、まあイメージからかけ離れてはいないし今の私にはなかなか似合ってる名前だと思うよ
素敵な名前をありがとう、お母さん
と、感傷に浸りながらも旅の準備を進めるんだけど何がいるんだろ?
キャンプセットみたいな感じでいいのかな、キャンプなんかほとんどしたことないけど
とりあえず食器類やお布団があればいいのかな
水は魔法で出せるし食料もアホほど持ってる、茶葉やコーヒーも用意した
そして屋台!っぽいリアカー?
いやいや、そんなのいきなり作れるわけないからね
知識チート?なんだそりゃ、私に作れそうなのはリバーシくらいのもんだよ
あ、でも鍛冶屋さんでタコ焼きの型は作って貰うんだ!
中はタコじゃなくてもいいでしょ、そもそもタコがいるのかわからないし
うーん、夢が広がるね〜
そんな妄想に浸ってると
「ヴェルデ、お前はまだ旅に出ないのかい」
と、お母さんにツッコまれた
15年も引きこもりしてたら、夢は広がっても外に出るのはなかなか怖いんですけど
「そんなうだうだしてたら10年くらいあっという間なんだから、さっさと行って来なさい!」
なんか怒られた、解せぬ…




