屋台を開くぞ!⑥
大工さんに屋台を魔改造してもらってる間、暇を持て余してしまい、お母さんの枝でいい感じのやつを杖の形に整えて先端にテキトーな魔石を埋め込んだり、葉っぱをゴリゴリして魔力たっぷりの水と合わせて薬を作ったりと、着々と屋台で売る商品を作成していく
そうしたら村長さんが
「そんな国宝みたいな物は誰にも買えませんよ」
って…
ええええ!あの野蛮人共も売ってたんじゃないの?
「私は町で売ってるとこを見たことがありますが、そんな立派な物ではなく、杖は手のひらくらいの長さで魔石も小さく、薬もそんな魔力が溢れ出るような物ではなかったですよ」
うっそ〜ん、ヤツら存在自体がショボいだけじゃなくて売ってる物もショボショボだったのか
じゃあこれはお蔵入りしなきゃダメなのか…加減が難しいぞ、これ
そもそも小さい魔石なんか持ってないし、どうすんべ
「魔石は村の周りにいるゴブリンやコボルドなんかを倒すと手に入りますが…」
ああ、なんかすごい臭いヤツらね、直接見たことはないけど辞典に書いてたから私は詳しいんだ
近寄りたくないし解体なんかしたくないから、遠くから溶かしてあげたら魔石は残るかしらん?
どうせ可食部なんかないだろうし溶かしても誰も困らないよね?死体も残らない、いい事ずくめじゃん
よし!狩りの時間じゃー!
村長さんちょっと行ってくるね〜
そう言ってフヨフヨ浮きながら移動
森の浅いとこをウロウロしてたら何か声が聞こえる
そっちに行くと冒険者っぽいのが4人、結構デカいカマキリに囲まれてた
うーん、ピンチぽいけど助けたら助けたで面倒なことになりそうだな〜、ま、いっか
みんな伏せて!
と、声を掛けてから氷でチャクラムみたいなのを作って飛ばす
ムダな環境破壊いくない、森の中で炎魔法なんかもってのほか、氷結魔法バンザイ!
そんな理由で氷結魔法を使うことが多いのだ
10匹くらいいたカマキリを全部八つ裂き氷結の刑に処したあと、ポカーンとしてるおそらくイケメンの部類に入る冒険者達に魔石は貰うね〜とだけ声をかけて回収
あとはクールに去るぜ
「あ、あの!エルフの方、助けていただきありがとうございます」
あ〜ん?誰がエルフじゃ!
「あの、俺たちは大地の…」
あ、自己紹介はいらないよ、もう関わる事はないだろうから
「そ、そんな…是非お礼を」
はぁ〜、クソデカため息が出るわ
自分たちの力量も弁えず森に入るようなヤツらがするお礼って何よ、拾った命を持ってさっさと帰りなさい
私がイケメンにチヤホヤされて喜ぶような頭の中がピンク色でいっぱいだと思ってるのかしら、失礼しちゃうわね プンプン




