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金無いんじゃね?

「特に身分を示す必要無いんだなぁ」

「そうだな、だが今後必要になるかも知れん。」

「じゃあこの後どうするんだ?」

「決まってるじゃ無いか冒険者ギルド的な所に行く。こんだけデケェ街だあんだろ」


解らん…冒険者ギルド…冒険者は何となく字面で解る。ギルドとは?


ん?

あれアイツどこ行った?

「森…あっ痛えぇ!」

顔面に小石が当たる。飛んで来たであろう方を睨むとも…クロさんがガンを飛ばしていた。

どうやら果物露店のおじさんと話している様だ。

「冒険者ギルドはこのまま真っ直ぐいったらあるんですね。ありがとうございます。」

「そうだ!お嬢ちゃん冒険者になんのか?あまりおすすめしねーなぁ。お嬢ちゃんなら給仕とか売り子とか仕事ならあるだろう?」

「またまたおじさん(笑)僕男なんで男なら一旗上げたい!冒険者!サイコーですよ。」

「!?そうか、そうだな?」

自分の今の容姿と格好を鑑みるべきじゃね?

俺たちは教えられた冒険者ギルドとやらに向かう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

……

「…」

うわぁ…

建物は直ぐに見つかった。看板にもしっかり冒険者ギルドと書かれている。

この世界の文字は見た事無い形だが何故か読める。使徒からの特典の一つだろうか。

そんなことより中を見ると酒場的な食堂的なものが併設されており、其処彼処のテーブルにつくのはいかにもなイカツイ御歴々ばかり…こぇーよ入りたくは無い…

「はぁんっ」

「なんだあのガキは」

「顔は良いじゃねか、身体はこれからだがなひひひ」

「俺はあーゆーの犯すのが…」

なんか言ってる。

コイツ全然動じねぇどんどん中へ行くじゃん。

「いらっしゃいませ。冒険者ギルドへようこそ。本日はどの様な御用件ですか?」

「冒険者登録お願いします。まっさんどうするん?」

「俺は…」

「おい嬢ちゃん新入りか?俺たちと組まねーか?いまから夜のクエ…」

ボガッ…ドガラガッシャン!

ん?ん?ん?んんんんん?

「まっさんも登録しとけよ。」

「!?お、おう」

なんでコイツ淡々と話しすすめてん(汗)

「て、てめぇ!!」

ドンッ‼︎グシャっ

「い、イゾーレ‼︎く、くそ」

「つつつ、くそ今日はみのが…」

スパッーン…バキャ

「あん?こっちは話してんだよ。ちゃちゃ入れてんじゃねーよ。…殺すぞ?」

「あ…あぁ、んひ」

「けっ!あ、でおねーさん連れと2人登録しますんでお願いします!」

「えっ?あ、は、はい直ぐ手続き致します。」

……

悪目立ちだぁ…うわぁ…

「お、お待たせ致しました。お一人銀貨2枚ずつお預かりとこちら登録証の青い石に人差し指を当てていただ…」

「お、お金掛かるんですか?」

「えっ?はい…」

「まぁ待てまっさん。えーと」

おもむろにアイテムボックスを開き手を突っ込み色々取り出していく。

「あ、アイテム…ボックス」

ん?

道中倒したモンスターの死体の部位をカウンターに並べていく。いくつか様々な色大きさの石?みたいなのも並べていく。

「おねーさんこれらいくらになる?買い取りしてもらって払いたい。」


「…少々御時間頂きますがよろしいでしょうか?」

「はいはーい。お願いします。」

なんも言わんよ?任せて良さそうだ。それより早く出たいです。


しばらくして奥からリストを持って受付のおねーさんが出て来る。

クロが確認し、サインをする。再度奥へ行って戻ってきたおねーさんは沢山の銀貨と十数枚の金貨を持ってきた。

何か言いたそうにしていたがそれを受け取り。

「まっさん行こーぜ!早く宿決めて飯食おう!これ冒険者登録証、ほれ。」

……

……

早く帰りてーなぁ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

書類が山の様に積まれた机、重厚な造り。特にこだわりは無いが無精物が使うには少し豪奢に見える椅子、本棚や調度品に囲まれた一室。

気怠げに左肘を突きながらペンを走らせ、印を押す。この単調作業に飽き飽きしていた鬼は、いや鬼の如き雰囲気の大男は自室の来訪者である部下に問う。



「報告ってのはなんだ。ミレナ」

もの凄い不機嫌

「先程新人冒険者が登録にお越しになりま…」

「そんな事態々報告すっ事か?そりゃお前達受付の仕事だろう。」

「し、しかしギルド長!此方のリストを御覧ください!」

「あ?素材買い取りリストじゃねーか?どれも高ランクモンスターの素材だ。」

「はい、その通りです。」

「それがどうした?新人と全く結び付かねー。

ミレナお前一体…」

どーゆーつもりかの問いを遮り。

「これを持ってきたのはその新人冒険者です。」


ん?なるほどそいつは興味深え。

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