別人じゃね?
……
……
「あっクソ!」
目が覚めた。寝覚めの悪いリアルな夢だ。
……
「まだどうやら夢の中、お眠中だったか…
起きろ俺!」
だってまだ見た事無い景色が目に飛び込んで来たんだもん…夢だろ
「まっさん面白い、面白いぜ‼︎笑」
なんか横で青い髪色で小さめの女が腹抱えて笑ってやがる。
「誰なん君?ここどこなん?」
「落ち着けって昨晩まで一緒にエロい店共にハシゴしたじゃねーのくくくく」
ん?ん?
「森下だよ!くくくく」
「嘘だー笑森下に言わされてん?アイツ何処にいるん?てかアイツ俺を刃物で刺したんさ。ふざけんなし」
「すまんて」
ん?
「本当にお前なん?え?」
「まぁ説明めんどいからまっさんも転生して貰うか若返らしてもらえな」
コイツはいつも訳わからない事をくどくど語る面倒臭い奴だ。だから何を言ってるのか解らん。
…
「話はついたかなぁ…」
「…っ!」
なんでこんな所に緑のたぬ…!
「…狸じゃ無いです。訳あって受肉したのがこの様な生き物ですが神の御使い、使徒です。」
使徒…某ロボット的なアニメだとグログロしいのが使徒…なんじゃ無いの?
「くくくく笑」
「クロさん!笑ってると天罰を与えますよ。貴方も変な想像は御控えなさい。」
「森下。クロって中2的な事をまた…」
「黒の魔王はハンネでもアーティスト名でも作家名でもあってだなそもそもこの……」
ウザい長い、くどいこーゆー奴だ間違い無い森下だ。
「お話を戻します。」
「というか説明して…」
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要約すると俺らは異世界に来たというか、迷い込んだというか…なんか…そんなんだった…よく解らん。
森下は理解して…いるらしい…さっきから姿見鏡を眺め様々な髪のバリエーションに挑戦している。
因みに女になったのでは無く女みたいな華奢な男
に転生したらしい。
俺は転生では無く肉体の老いる時間を止めてもらうに留めた。
親からもらった身体大切にしたいものです。
なんか意図しない召喚や転生というのは稀にあるらしい、俺達もその例で元の世界に戻る方法は神の使徒?も解らんらしい。
ただし次元に作用する程の強い力?を引き起こせるならば?そーゆーなんかで帰れるかも知れないらしい。解らんから森下に投げる。
森下が…本人が怒るから面倒臭い
クロが言うにはこの世界は魔王とか魔族は居ないが、魔や魔法などの要素があるから云々かんぬん
解らん。
だが帰れるかも知れないと言う。ホントか?
あと解った事は神と対になるナニカはいるのだとかなんとか以下略
とりあえず転生はお断りした。元の世界に帰れるならばこの姿で帰りたい…
さて目的としてはこの世界で生活なり、旅をしつつ元の世界へ帰る方法を探しつつと実は緑の狸に頼まれたというか押し付けられた形だが…
「あなた方にはワタシの代わりに使徒としこの世界に干渉する活動をしてほしい。」
「具体的に?」
森下が…くっ、クロが使徒に問う。
「神が仰るにはこの世界はあなた方の世界の様な発展や進化に乏しく、各所の人々が互いに交流、交易、戦の様なものも無く、故に人の営みの中に稀に訪れる転換期の様なモノが無い。」
「なるほど!世界を動かすきっかけになればいいと」
「も、クロ解んのそれで…」
面倒臭い…二つとも
「異世界からの訪人に頼むのは申し訳ないが…」
「オケぃ!」
「お、おい俺よく解らんし、面倒臭い事は…」
「まっさん!異世界ライフの始まりだぜ!」
もうよく解らん‼︎帰りたい!
帰る為にはこれ頼りなんかぁ…
だるい…