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⑼『仮病をしよう』

⑼『仮病をしよう』



仮病をし続けた人間は、どうなるのか、それはやってみなければ、分かるまい。ということで、俺はこの小説を書いて居る間、取り敢えず仮病をし続けようとは思って居る。とは思って居るが、それは一、二週間程度のことだろう。



これは、仮病をし続けた、とは言えまい。しかし、やってみる価値は有りそうだ。という訳で、仮病を始めるが、しかしこれは、小説である。小説だ、ということを予め認知頂いた上での、仮病をしよう、と言う小説なのである。



こうなってくると、ますます、訳が分からないが、書いて居る俺とて、全く意味が分からないのだが、それでも決めたからには、仮病をしよう。仮病をすることが、何を創造するのか、それは、やったものにしか、分からないのである。

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