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⑵『仮病をしよう』
⑵『仮病をしよう』
㈠
そうだ、勿論、仮病をしよう。何かが止まっている時、何かが動かない時、俺は仮病をすることにする。何、簡単なことさ。眠りに身を任せて、ゆっくりとしながら、音楽を聴いて、読書をする。楽しい範囲の事を、徹底的にやるんだ。
㈡
勿論、飲みたいドリンクを飲みながら、仮病と言う言葉に乗っかって、空を自由に行き来する空想で、それはそれは、極自由にやるんだ。家の一室に籠って、動かない。外部からは、病気と思われるだろうが、俺にとっては仮病の範囲さ。
㈢
要は、言葉の問題だね、多分。仮病というからには、心底時間を大切にするんだ。自分の時間ってやつで、それは豪華な代物だ。空間、時間を、思いの侭に、使用し尽くすんだ。少しうたた寝しながら、時折、小説のページを捲り、文字に目を通す、と言う感じだ。