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⒄『仮病をしよう』

㈠

もうすぐ、革命的仮病だ、と声が聞こえた気がして、上方を見れば、飛行機の飛行音が、俺の聴覚の変容で、そう聞こえたらしい。そんなことが、実際、有り得るのだろうか。全く、訳の分からない話だが、聞こえたのは、もうすぐ、革命的仮病だ。

㈡

であるからして、仮病をしよう、と言う小説にはもってこいの、飛行音だった訳だが、まあ、それは置いて置いて、ともかく、仮病をしよう、って話なのである。何が何でも、とまではいわない、しかし、少しは仮病をしてみよう、自分を大切にするんだ。

㈢

最後に、自分を守れるのは、自分だけなのだから。そうであればこそ、我々は、追いつめられた時には、仮病と言う魔法を使うのだ。やってみると良い、なかなか、自由な時間で、隠れ蓑になるから。俺が大昔に生まれてたら、忍者になって、仮病してただろうな。