過去改変作戦(終了)
私はりなちゃんを連れて真戸さんの家に向かった。
「大丈夫?」
真戸さんが私の傷を見て言った。
「少し痛みはありますが、大丈夫です」
「そう、大変だったね。強盗に襲われて。とりあえず治療するから入って」
私は起こった出来事と力の喪失を真戸さんに話した。りなちゃんは信じてくれてるみたいだけど、理解が追いついてないみたい。
「じゃあもう過去には戻れないんだ。」
「そういうことです、」
「でも、助けることはできるね。とりあえず明日は岬ちゃんにも、休むように伝えておくよ。玄関まで送るよ。」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ、気を付けて帰ってね。それとこれ、痛み止め。私が作ったのだから凄く効くよ」
扉が閉まると、りなちゃんが話し掛けてきた。
「私と時移さんは仲良かったの?」
「そうですね、」
「そっか、前と同じようには出来ないけどこれからよろしくね」
胸がじわじわ温かい。私は小さく頷いた。
「私こっちなので、また」
結果から言うと作戦は成功した。けど、蝉時雨さんは数日後失踪した。警察が捜索したらしいけど、見つからなかったらしい。
スマホがなっている。真戸さんだ。
「もしもし…」
「明日家来れない?りなちゃんも来るよ」
「明日は空いてるので、行きます」