ずっと愛してる
週末が終わり、学校が始まる。私はこれからも才子ちゃんがいる限りどんな罪を背負っていてでも生きていく。
今日は才子ちゃんが一緒に登校しようと誘ってくれた。気を遣ってくれたのかな。
「りなちゃん!」
才子ちゃんが来た。
「りなちゃんって未来が見える時ある?」
「なんでわかったの?でも、見えるというより体験?みたいな感じかな。そうなったのは、最近なんだけどね」
「そういう力を副作用って言うんだよ。言葉に力を使うイメージを込めて、力を使うイメージを言葉擦り付けるといいよ。何度もやればその言葉を発したとき、力を使えるようになると思うよ。」
すごく詳しい…
「詳しいんだね」
「こういうの好きなんだ」
歩いていると、急に路地から男が出てきて殴り飛ばされた。凄い重いと思ったけど、あまり痛みは感じなかった。
「才子ちゃん、下がって」
私はさっき才子ちゃんに言われたことを思いだし、頭の中で使うイメージを浮かべた。
また妙な感覚を感じた。力を駆使して男を抑えようとしたが男は、人とは思えないほど速く動き、避ける以外出来なかった。何度も力を使って、避け続けた。数分が経過した。ずっと思考を回し、力を使う。5秒に1度5秒未来を体験。つまり、倍の時間の集中力を要したため数分間の避け続ける行為の疲労感は大きかった。動きは鈍くなり、拳を受ける回数が増える。
もう限界…
「大丈夫!?」
そう言って助けてくれたのは、中学校からの知り合いの伊吹さんだった。