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弱気な彼の強制召喚  作者: 奈瑠 なる
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第5話 初対面の勘違い


「『ヒール』っ!」


 唱えると身体の中から手のひらに向かって何かが集まってくるような感覚がして、手のひらから水色の光が飛び出す。


 そしてこの光が、キズを癒すという。

 『ヒール』という名の治癒魔法。


 本やゲームの中で幾度となく登場した魔法だが、実際に目の当たりにすると、とんでもない魔法だ。


 まさかこんな凄い魔法が使えるようになる日が来ようとは……。

 いまだに信じられないユートである。




 倒木に腰を掛け休憩をとる二人。

 ユートは治癒魔法『ヒール』の練習をしている。

 『ヒール』を使うのにも結構慣れてきたようだ。


 でも、練習は欠かさない。


 今のところこの『ヒール』が唯一、ユーリの役に立てることだ。

 いつでも、ミスなく使えるようにしておかなければ。


「ユートが治癒魔法を使えると安心感が違うなぁ……」


 そんなユートの練習を見ながら、ユーリが隣でニコニコしていた。



 あのあと、ユーリもユートを真似て『ヒール』を唱えてみた。

 しかし、ユーリには『ヒール』が使えなかった。

 やはり魔法適正のようなものがあるのだろう。




 『ヒール』が使えてよかったと、ユートは心から思う。


 この笑顔が守れてよかったと。




「じゃ、そろそろ行こっか」


 ユーリが立ち上がる。

 ユートとしては、もう少し休憩していきたいところだが、自分が体力がないせいでちょくちょく休憩を挟んで貰ってるわけで……。


 甘えたことは言っていられないのだ。

 なにより頑張っていれば、少しくらいは体力もつくかもしれない。

 望み薄だが。




 人工物の一切ない自然空間(森)をユーリはまっすぐ進んでいく。

 全方位、どこを見ても似たような木しかない状態で。

 ふとユートは、前々から疑問に思っていたことを口にした。


「そういえばユーリ、集落を出てから一度も迷いなくまっすぐ進んでるみたいだけど、目的地の町の方角とか分かってるの?」


 もし分かっていなければ大問題だ。

 一生かかっても辿りつけないかもしれない。

 まあ、ユーリはそんなポンコツ少女ではないだろうとは思っているが、なにせ方位磁針的なもの見た記憶がない。

 どうやっているのだろうか?


「あぁうん。この『魔光コンパス』っていう道具を使って方角を調べてるんだよ」


 そういって彼女は腕を見せる。

 彼女の腕には銀色のベルトに銀色のコインがついたようなアクセサリがついていた。

 文字盤のない銀時計といえば分かりやすいだろうか。


「どうやって使うの?」

「それはね~……見ててよ?」


 そう言うと彼女はアクセサリに視線を落とす。

 すると彼女の使う剣と同様の青い光の線が一筋、コインに浮かび上がってくる。


「…こうやって魔力を送り込むと使える仕組みなんだよ」

「なるほどね」


 青い光の線の正体は魔力のようだ。

 ユーリにも魔力はあるということか。


「この青い線、『魔光針』っていうらしいんだけど、この針が指し示す方向に知的生命体が生活している区画が存在するってことなんだって」


 どうやらこれも剣と同じく、マクスヒルテからもらったものらしい。

 知的生命体ということは、人間じゃなくても、獣人みたいなのとか、魔王の部下みたいなものでも生活区画であれば反応するのだろうか。


 ……これの指示に従ってたどり着いたら魔王城でした~、なんて笑えない冗談だけはやめてほしい。

 本気で。


 しかしふと、気になることに思い至った。


「方角はコレでわかるとして、距離はどうやって割り出してるの?」


 この道具では、距離はわからない。

 しかしユーリは確か、もうすぐで着く、的な発言をしていたような……。


 よく考えると『もうすぐ』ってかなり曖昧な表現だ。


「え…!?あ、あぁえとね……?大丈夫だよ?心配ないよ!」


 一体何が心配ないのだろうか。

 とりあえずユーリの説明を聞いてみた。




 どうやらマクスヒルテが、ユートが捕らえられていた集落から徒歩で半日の距離に町がある、と言っていたようだ。

 というかそういえば昨日そんなこと言っていたような気がする。


 集落から助け出されたのが昨日の夜。

 そして現在は日の傾き具合からおそらく夕方ごろのはずだ。


 ……ということは、半日過ぎている。


「あ…あはは……。大丈夫…だよ?……きっと……」


 すごく自信がなさそうだ。


 しかし逆に考えれば方角さえ見失わないのなら、いつかは必ず着くともいえる。

 それにユートが体力がなくて、しょっちゅう休憩を挟んでいるのも影響しているだろう。

 さすがの神様も、そこまでは読めなかったようだ。


「うん、大丈夫だね。きっともうすぐだ」


 3日も4日もかかるワケではないんだし、気楽に行こう、とユートはユーリを元気づけた。





 次の日の朝。

 まだ町は見えない。


 普通に歩くだけでも辛いのに、デーモンに襲われる恐怖に怯えながら(ユーリは戦いながら)食料はリンゴと木の実のようなものしか食べれず、肉体的にも精神的にもクタクタだ。

 ユーリに至っては睡眠時間すら少ない。


「……うぁあ!?」

「ユーリッ…!」


 先を歩くユーリが木の根に足を引っかけて転んだ。

 ユートが急いで助け起こす。


 膝を少し擦りむいていた。


「『ヒール』……大丈夫?」


 すぐに治療して、ユーリの顔色を窺ってみる。


「うん…大丈夫だよ。ありがとね……」


 疲労が顔に色濃く出ていた。

 しかし心配させまいと健気に笑顔を見せてくれる。


 胸が締め付けられるような笑顔だった。


 でも、心配そうな顔をしてはいけない。

 ユーリの頑張りが無駄になってしまう。

 だから、ユートも頑張って笑顔をつくって見せる。


 明日はきっと本当に笑いあえる、そう信じながら……。




 森を進んでいく二人。

 空を見ると、そろそろ日が陰りだしていた。


 あまり寝付けないとはいえ、少しでも長く寝てほしいユートは、寝やすい場所を探しながら歩く。


「ほんっと木の根っこばっかだな~。寝床探すのも一苦労だなぁ……っとぁあ!?」


 前を歩くユーリが急に立ち止まったので転びそうになった。


「ふぅ…セーフ……ユーリ?どした?」


 カチンと固まっているユーリを横にまわって覗きこむ。


「…った……」

「え?」


 ボソッとユーリが呟く。

 なんて言ったのか、聞き返そうか前に周りこもうとして


「出口だっ!!」


 急に走りだしたユーリにぶつかりそうになった。


「見えたっ!見えたよユートっ!!」


 ユーリは嬉々とした表情で前方を指差す。

 指差した先にはうっすらと、建物のようなものが見える。

 ……気がする。


 いや、ぶっちゃけ見えない。

 でも、あるのだろう。


 久しぶりに見たユーリの本気の笑顔が何よりの証拠だ。



 ユーリ、目がいいんだな。

 いや、俺が悪いだけか……。




 少し歩いたところで森が終わっていて、草が茂る草原になっていた。

 草原の所々に切り株がある辺り人為的に開墾された草原なのだろう。

 そんな草原の先に町があった。



 その町は一言でいうなら『集落』のようなイメージだ。

 アステラの集落と同じくイラス麦とパネラ草を主体に農作物の畑が広がっている。

 だが、遠くに城のようなものがうっすらと見えるため、おそらくここは農業に特化した辺境の町なのだろう。

 城の近くまで行けば、城下町があり、賑わっているのではないか、とユートは思った。



「とりあえず誰かに、この町のことを聞いてみよ…おっ?」


 そういってユーリが歩き出そうとして、止まった。

 どうかしたのかと、彼女の視線の先を目で追うと、中空にキラキラと光が瞬いている。

 しかもゆらゆらと漂っているわけではなく、中空に静止している。

 どう見ても天然物ではない。


「ユーリ、聞こえますか?」


 光から声がした。


「マクスヒルテ様!」


 どうやら例の神様らしい。

 この光は神様の通信手段のようだ。


 女神の可能性も考えていたが、声から察するに男の神様のようだ。

 しかもかなりのイケボ。

 きっとイケメンなんだろう。

 イケメンで神様でユーリみたいな美少女を好きに使えるとか……死ぬほど羨ましい。


「よくぞ護衛の任務を全うしてくれました。ありがとう」

「お役に立てたようでなによりです!」


 ユーリは爽やかな笑顔を見せた。

 ユーリの笑顔が眩しい。


「それで今後についてですが、私からお願いすることは特にはありません。

 元々あなたを助けたのは(しもべ)にしたいから、というわけでもないですしね。

 以降はあなたの好きなように生きなさい」


「マクスヒルテ様…。

 ……はい、了解しました。助けて下さって本当にありがとうございました!」


 そういって頭を下げる。


「フフフ…ご健勝を祈っていますよ」


 その言葉を最後に、光は霧散した。


 言う事も声もイケメンである。

 さすが神様といったところか。


 ユーリが顔をあげて向き直る。


「と、言う事になったわけで…これからもよろしくね?ユート」


 ユーリが手を差し出してきた、当然のように。


 ここで別れるという選択肢が全くないということに、ユートは苦笑し、改めてユーリの人のよさを実感した。

 差し出してきた手を、とる。


「こちらこそよろしく、いろいろと迷惑かけることもあると思うけど、俺、頑張るから」


 二人は握手を交わし、笑顔になった。

 思えば今まで心から友達と呼べる存在は居なかった。

 ユーリはユートにとって、初めての友達となった。




 とりあえずこの町について住人に聞いてみることにした二人は近くにあった建物の人を訪ねることに。


 ユーリは扉をノックする。

 ここら辺は元の世界と同じようだ。


「どちらさん~?」

「少し事情がありまして、森からこの町に来たものです。この町についてなど、少々お話を聞かせていただけないでしょうか?」

「………」


 丁寧に受け答えするユーリ。

 対して家の人は無言。

 よそ者に対しては厳しい町なのだろうか。


「あの~、すいません……」

「………」


 耳をすましてみても、一向に返事はない。

 二人は顔を見合わせる。

 ……と、次の瞬間。


「「『サンダー』『サンダー』『サンダー』っ!!」」


 身体を電撃が走り、一時的に身体の自由を奪われた。

 声のした方向に目をやると、自分に向かって手をかざす人の姿。

 あの手をかざす仕草と言葉……おそらく魔法だ。


 魔法で動けなくなっている間に二人は縄で縛られてしまった。




 先ほどノックした建物に連れ込まれる。


 中はそこそこ広い、生活感のある空間だった。

 テーブルには水差しがあり、干し肉のようなものやパネラ草を使った野菜炒めのようなものなどが、食べかけで並んでいる。

 食事中だったのだろうか。


 奥にはベッドが二つある。

 住人はおそらくユート達を捕らえた二人なのだろう。


 急襲を受けたユート達だったが、あまり抵抗はしなかった。

 極力心象を悪くしたくなかったからである。



 襲ってきたのは男女二人。


 女性の方はキリッとした目が印象的で、赤髪が肩あたりまで伸びている。

 姉御的なオーラを感じる美しい女性である。

 男性の方は少したれ目気味だが精悍な顔つきで、茶髪のイケメンである。


 二人とも歳は20代前半といったところか。

 なかなか絵になる美男美女だ。

 状況は最悪だが。


「それで?やけに友好的だけどどういうつもりなのかな?魔人族サン?」


 女性が笑顔でそう尋ねてきた。

 もちろん目は笑っていない。


「魔人族…?」


 確かアステラが自分たちのことを魔人族だと言っていた気がする。

 ということはアステラの仲間だと思われているのか。


「とぼけるんじゃないわよ!ロレイル以外に人間が住んでいるところは存在しない、そんなの常識でしょ!?」


 どうやらこの辺りで人間が生活しているのはこの町だけ、ということらしい。

 ではユートと一緒に捕らえられていた者たちはどこから来たのだろうか?

 アステラの話からして、彼らは魔人族ではなく、普通の人間のようだったが。


「私は異世界から来たんです、魔人族とやらではありませんっ!」

「異世界~?」


 ユーリの主張を女性は一笑する。


「また面白いことを考えてきたものね。異世界……そう。確かに異世界の存在なんて私たちには分からないし、納得させやすい、いい言い訳ね?……でも私たちはひっかからないわよ!!」


 女性がユーリにダガーを突きつける。

 とりつく島もない、といったカンジだ。


 もし転移前のユートなら、ダガーが出てきた瞬間に頭が真っ白になって何も考えられなくなっていただろう。

 しかし転移して、アステラの剣やデーモンの爪で何度もケガをしたことに加え、この二日間は極限状態で過ごしていたためか、恐怖は感じるものの、思考停止に陥るほどではなかった。

 少しは成長したということだろうか。

 ……『感覚が麻痺してきてる』とかは言ってはいけないお約束だ。



 今の状態は『ユート達が魔人族であると誤認している』ことにより起こっている。

 なので魔人族ではない証拠を見せなければいけない。

 魔人族とは……アステラが言っていた”魔力生命体”というものだろう。

 なんでも魔力さえ補充していれば食事が不要、さらに寿命もないのだとか。

 一体身体がどうなっているんだか……。

 血は流れているんだろうか……。

 いや、食事をしてないし、もしかしたら有機的な身体ではないかもしれない。

 デーモンも倒したら霧散するように消えていくし、もしかするとデーモンも”魔力生命体”なのかも……。


 そこでふと、閃いた。

 デーモンは切っても『血が出ない』。

 なら魔人族も『血が出ない』のではないかと。



 ユートは女性をまっすぐ見据え、言った。


「…魔人族かどうか、調べる方法があります」

「へぇ…どんな?」


 女性はダガーをユーリから離し、ユートに突きつける。

 男性も興味があるようで、ユートを凝視していた。


「え、…ぇっと…その…。魔人族…は、血が出ないはず…なんですよ…。……それで……その……」


 急に二人の強い視線にさらされ、ダガーを突きつけられ、縮こまってしまう。

 不登校で引きこもりな彼にはあまりにもキツすぎるシチュエーションであった。

 それに『血が出るか確かめる』必要があるため、恐怖で口ごもったという理由もある。


「……あっ」


 ユーリが言いたいことを察した。

 女性を見据え、堂々と言い放つ。


「魔人族は血が出ない。なら私たちから血が出たなら人間だという証拠になりますよね?

 なので私の腕にキズをつけてみてください!」



 ユートは悔しかった。

 日和った自分が情けなかった。

 女の子に『傷をつけてくれ』とか言わせるなんて男失格だ。



 女性は自信満々なユーリに少したじろぎつつも、彼女の腕にダガーをあてがい、スッと引いてみた。

 白い肌に、つぅっと鮮血が流れる。


「血…出たわね…」

「出たな…」


 二人は顔を見合わせてしばらく固まっていた。




 縄を解いてもらいながら、事情を話した。


 まずユーリがマクスヒルテに救助と護衛を依頼されて、ここまでユートを護衛してきたことを伝えた。

 すると二人は顔を青くしてペコペコと謝っていた。

 どうやらマクスヒルテは、この世界の創造神だと崇められているらしい。

 ユーリが普通に接してくださいとお願いしなかったら、二人に(かしず)かれるところだった。


 次にユートが異世界から転移してきてアステラに捕らえられていたことを話した。

 神様に派遣されたユーリの話を聞いた後だったからか、あまり驚かれなかった。

 なんか少し寂しい。


 二人も自己紹介をしてくれた。

 女性の名はフィーナ、男性の名はダインというらしい。

 二人は姉弟で、このロレイルの西区で警護の仕事をしているらしい。


 ロレイルは中央区、東区、西区、北区、南区の五つの町で構成されている。

 中央区は『役所』と呼ばれる城があり、工房などもある城下町になっている。

 他の区は等しく農村のようになっているそうだ。


 西区では主に農業をする人と、フィーナ達のような警護、要は町の周囲のデーモンを討伐しながら、木の実や果実などを採集してくる人で構成されているそうだ。

 家畜文化もあり、ロレイルを縦断している『ラコノ川』で魚も取れるようだ。

 肉と魚は大事である。

 勿論野菜も大事だが、見るからに農村だったので、野菜の心配はしていなかった。



 とりあえず一通り自己紹介が終わったところで、食事をごちそうになることに。

 ここ二日間はロクなものを食べていなかったので、とてもおいしく感じた。



「しっかし…『ヒール』しか使えない状態で、よく二日間も戦い続けることが出来たわね…」


 フィーナが関心したようにつぶやいた。


「デーモンってそこそこ強いし、やっぱり基礎魔法は一通り使えないと、私たちには厳しいわ」

「あぁ、魔法なしじゃキツイ。ほんと、よく生きてたよな……」


 ロレイルの人間は基礎魔法は全て使えるらしい。

 『ヒール』も基礎魔法の一つなんだとか。

 是非とも使えるようになりたいものだ。


「でもとりあえず、ロレイルで暮らすんだったら、町長に報告しないとね」

「…町長?」

「ロレイルで一番偉い人よ」


 ロレイルは国ではなく町のようだ。

 規模も小さいので、確かに国というよりは町のほうがしっくりくる。


「明日、ロレイルを案内しながら一日かけて中央区まで行くことにしましょう。今日は、ここで旅の疲れを癒しなさい。ちょっと手狭だけど、四人ならなんとかなるわ」

「「ありがとうございます!」」


 ユート達は二人の好意に甘え、しばらくフィーナ達の家に滞在することにした。


次回は作者お気に入りのマスコットキャラ的な家畜が登場!

イラストの才能がなかったのが悔やまれる…(笑)

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