【補足要素】世界間戦争反対要綱 -沈黙の夜
沈黙の夜
著:ノヴァ=オルハ
私は、新たなる世界への干渉効果について、幾重もの研究を重ね、現に至っている。
此の我々への救済的な展開は、それこそ神が見えない手で引っ張ってくれているのではないか、とさえ髣髴とさせる。
元々は並存する世界の存在が分かっていたが、アバタール・ネットワークのファジー指数を、ハルト・デリートの霊魂浄化に伴う指数改竄に組み合わせることで、霊験視ベールを拭う事に成功した。
この作用を活用させれば、世界には画期的な流通が生まれ、新次元への扉が開かれるだろう。
だが、私はこの作用を生み出して、懼れる事が存在している。
この作用を悪用し、世界と世界とで掛けた戦争もといいがみ合いの発生である。
私は此の、何時起こってしまうか分からない恐怖と新流通の画期的な架け橋とで狭間の感情を抱かされていたが、現に至る。
私は世界に期待しようと思っている。
我々が如何にして愚かなのか、この作用性の利用用途の行く末を、何時までも見て居たいと考えたい。
アバタール・ネットワークと言う、限りなく果てしない海のような厖大なる世界で、この作用を用いれば、ネットワーク世界の副産物を得られることになる。
一体、何処の世界が、どんな取り分で、アバタール・ネットワークを分割させるつもりでいるのか。
そう言った期待要素の半面、絶望的な醜悪、それこそ羨望や悪意に満ちた欲望に、世界的作用を及ぼす事にこそ、私の恐怖は内在する。
管理、監視と言った統制的独裁、また、この作用性を理由にした経済戦争も、可能性の沙汰を満ちているに、恐ろしささえ感じさせる。
我々はこれから何処へ行くのか。
我々はこれからどう変化し、どう影響を受け、どう生きていくのか。
この作用を用いれば、発展も出来るだろうし、はたまた破滅へと向かう事も可能だろう。
世界的な未知、果たして行く先の顛末、終わりなき侵蝕。世界と言う一本の葦が育つも枯れるも、我々の次第であるのだ。
このサブリミナルが我々にどのような作用を齎す事は、我々の手の中に在る。
この恐怖こそを世界的反作用と仮定するなら、私は後悔する。
醜悪な妄執にこの作用を用いられる事こそ、私の最も願いたくない現実だろうし、猜疑する自分をも信じられなくなってしまうだろう。
何せこの事実は私が如何にして懼れるものである、想像に容易く、且つ人間の本質性を見抜けなかった私にこそ責任の呵責が存在するだろう。
類似された理想は現実を憚り、しかも我々に尊大な誇張を与えるものだ。
私はこの事実を受け止め、最初から実在的なものとして考え、洞察し、この著を発表するに至っている。其処にこそ私は終わりなき永遠を感じるのだ。
文章が稚拙であったことを謝罪すると共に、私として世界の顛末を何時までも見守って行きたいと思っている。そして、新たな世界の世界精神が平穏で安寧である事を心底願っている。




