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我が家
家に着くと、シャーロット小母さんがあたしの帰りを待っていてくれた。
シャーロット小母さんは、ゼノが居なくなった後育ててくれた、親代わりのような人だ。
「お帰り。遅かったね。」
小母さんが優しい笑みを浮かべ、お帰りを言ってくれる。
あたしは、この小母さんの言う『お帰り』が好きだ。ゼノの時もそうだったが、とても温かい気持ちになる。
「森でうたた寝しちゃって。」
あたしは少し笑いながら、ちょっと恥ずかしそうに答える。
すると、小母さんに少し怖い顔で叱られた。
「あまり遅くまで、あの森に居てはいけないって言っただろう?」
「ごめんなさい。」
あたしは反省し、謝る。