表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/20

続編 最高の絆

続編、絆の締めとして男の語りで締めました。楓と祐也の過去が少しずつ見えてくる作品。時間がありましたら是非読んで下さい。

 綾音を家まで送り返し、少し余韻に浸っていた…。


 なんか清々しい風が僕を包み込んだ。

 この夜の星空の下で僕は自然と自分を出していた気がした。



『心地ぃぃ…。』



『…何が心地ぃぃだょ…。』


『!……祐也?』


 祐也が木に寄りかかりながら煙草を吸っていた。


『青春ってぃぃなぁ…。よっ!』


 笑顔で近づいてきた!


『まぁ、明日は休みだ!今夜は楽しくなりそぅだなぁ!』


 めちゃ笑ってるょ……。もしかして、ずっと見ていた?


『とりあえずお宅んち行こっか?』


『いつからいたんだょ…?』


『まぁまぁ、そんなに急ぐなってぇ。』


 ちょ〜こぇ〜…

    ・

    ・

    ・


『楓さぁ、おまぇら付き合えば?すげぇぃぃ感じだったじゃん?今も昔も。』


 なんだ?ふざけてくると思ったら結構真剣な顔して話すなぁ…。


『……。どぅなんだろぅなぁ…。』


 音楽を流していても耳には届かなかった…。


『祐也は…どぅなん?』


『ん〜…。じゃ〜ん!ビ〜ルゥ!』


『どっ、どっから出してんだょ!』


『たまには飲みたい時もあるじゃん?楓の祝福もかねて…。なっ!』(お酒も煙草も二十歳からです)


『まだ、決まった訳じゃなぃょ…。まだ、引きずってるのか?ん?』



『……。』


 外を眺めていた。

『まだ……。』


 祐也が小声で何か呟いた。

『……。』


 俺は祐也が心開くまでは祐也に付き合うと…。一緒に乗り越えると心に誓った。


『ぉ…。悪ぃな。なんかしんみりさせちゃって…。』


 学校では明るく振る舞ってても心にはずっと…。


『明日さぁ、墓参りでも行くかぁ?俺等2人で行ったら絶対喜ぶぜ?』


『バカかぁ?加藤がどぅ思ぅょ?相変わらずネジ外れてんなぁ…。』


 ぷっ…あははは………。


『ちょぅど1年か?』


『もぅそんなんなるか…。』


『あの頃は良かったなぁ…。』


 今でも、目をつむれば鮮明に浮かぶ景色…。


『そぅ、楓!昔っから加藤と2人になるとお地蔵さんになるよなぁ!くっくっく…。』


 何年一緒にいんだょなぁ!女慣れしてないって言うか…ぶぅぅっ!


『なぁに思い出し笑いしてんだょ…。ちぇっ!』


『でも、楽しかった!4人でさぁ、海行ったじゃん?楓、足つってさぁ……ぶはぁぁっ!』


 俺を笑いもんにしたいのか…。


『祐也なんかょ、浣腸とかいって、いきなり優希にやったらおもいっきり、グゥで殴られただろ!』


 あっ!ヤバぃ事言っちゃったかなぁ?


『…そぅそぅ…。あれは誰よりも痛かった…。痛かったょな……。』


 ……祐也はずっと外を見ていた。

 肩を震わせながら……。



『無理すんなょ…。』


『……。はぁ。』



『誰かが覚えててやらねぇと可哀想だろ?俺は、俺等は、俺等だけは絶対忘れちゃいけねぇんだょ!忘れちゃ……。』



『わかってるょ……。』


『俺も後悔はしたくない…。』



 綾音には言えないょ…。綾音の辛そうな顔、あの時で終わりだ。もぅ見たくないょ…。



 今夜は、長い夜になりそうだ…。でも、ここまで、さらけ出してくれる仲間って人生の中でどの位いるのだろうか…。 素で話あえるのがホントの友達だと俺は思う。


 今夜は、眠れなさそうだ。だけど、大切な時間だ。


 思い切り泣き、笑い、最高の宴にしよう!なっ!優希…。


 続編 最高の絆  完

読んで頂きまして有難う御座います。祐也の本音。引きずっている存在、優希。色々ありましたね。次回、昔に帰ってそのストーリーにふれたいと思います。よかったらまた、読んで下さいね。有難う御座いました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ