第4話 絆、その先に…
今回は綾音のこと少しほっぽりすぎたかな?楓と祐也の過去が見え隠れした作品です。読んでみて下さい。
『おはようございます。僕、楓です。』
今日は、ちゃんと起きましたょ!いつも寝坊してる訳じゃないっす!
ちゃんと朝ご飯食べて学校に向かってまぁす。
『おはょぉ!今日は早いっしょ。』
なんか勝った気分だぜぇ!
…ビシッ!
『おはょ、か・え・で!』
お約束かょ…。
だからぁ……。』
もぅなれたし…
『昨日サボった罰だょ。でもちゃんと遅刻しないで来たからこの位で許してあげょぅ。
』ニコッ。
『あははっ……。』なんか安心した。いつもの綾音に戻ったな。
とっとっとっ…
『なぁ…。』
『おまぇら付き合ってんの?』
小声で言ってきたのは、真田祐也中学からの友達。サーファーの甘いマスクをした男。
『バカっ!んな訳ねぇだろ!』
めちゃくちゃもてるぃぃ男!でも気がきくできた人間だ。結構気が合う仲間の1人だ。
『H.R終わったらチョット話そうぜ。』
なんか面白いカモ見つけたって顔してるょ…。
『なにょ、いいけど…。まぁ、聞きたぃ事はだいたいわかってるけどね!』
『祐也が思ってるよぅにはいかないぜ。』
チョットもてるからって思い通りには行かないって事教えてやる!
まっ!綾音も友達と楽しそうにしてるからいっかぁ。
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『どした?』
わかっていても一応聞いてみた。『わかってるっしょ?なにもったいぶってんだょ!』
『っで、ど〜なん?』
煙草に火つけて語りモードに入った。(おっとぉ!煙草は20歳すぎたらですょ!)
『どぉって…。何が?』
『はぁ?バカじゃん?加藤の事だょ!好きなんでしょ?ん?』
たちわりぃ……。
『な、な、なに言ってんだょ…。』
わかっていてもドモってしまったぁ…。
『それより祐也はどぅなんだょ…。』
話をすり替えてやるぅ。
『俺?俺は適度に運動!適度に遊びだょ!』
また、遊んでるだけ…。
『おまぇなぁ!祐也はぃぃけど相手は可哀想だろぉ!影で泣いてるぞ?』
『お、俺はいいんだょ。俺は……。』
キーンコーン
カーンコーン♪
『あっ!チャイムだぁ。行こっか。』
ほっ……。
とは言ったものの……。女の事本気で好きになれるのかなぁ…。
でも、俺は俺で前に進むしかないよね!…冷たいかなぁ…。
なんか胸がモャモャするって言うかスッキリしないなぁ。
窓越しに外の桜を見ていた…。
っんっん…!
『真田君と何話してたの?ぁゃ気になるぅぅぅ。』
コイツは…。無視!
っんっん!グサッ!
いてぇ……。
『授業中だろぉ!後で話すから…。』
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授業も終わり…
『か・え・で。』ニコッ。
『一緒にか・え・ろ。ね?』
『ぅ、う…ん…。』 なんか可愛ぃけど小悪魔的笑顔…。
『どぅしたの?授業中、外ばっか見てて…。なんか心配事?』
女ってこういう時やけに鋭い感じだなぁ。
『チョット祐也の事なんだぁ…。』
綾音にもさすがに言えないな…。
『ん〜?そっかぁ。男の子同士の話だもんね!』にっ。
俺の気持ちを悟ったのかそれ以上この事に触れる事はなかった。
ごめんね……。
秘密にしてる訳じゃないんだ。ただ……。
ごめん。
やっぱ2人になるとチョット緊張するな。
でも最近、少し、ほんのチョットずつ2人の距離が近づいているような気がした…。
夕陽に照らされた影はもぅ寄り添っているのに……。
読んで頂き有難う御座います。なんか波乱万丈な予感がしてきました…。皆さんでどうか見守ってあげて下さい。まだまだ続きますので宜しくお願いします。