第2話 綾音の気持ち
前作、幼なじみの楓と綾音。高校生になって初めてのデート!その後の綾音の心の変化をテーマにしたお話です。純粋な恋愛です。是非読んでみて下さい。
『おはょぉ!綾音です』
昨日はお花見とても楽しかったです。
でも、楓は鈍いって言うか何て言うか……。『バァカ!』って感じです。
ぁ!自己紹介します。加藤綾音16歳。身長152センチ。Зサイズは、な・い・しょ。
今、朝ご飯の支度手伝ってまぁす。ぅちはお母さんと妹、ひなたの3人家族です。え?お父さんは?ん〜、正直記憶がほとんどなぃ!と言うかわからなぁぃ。 まっ!それは置いといて朝は忙しぃのでテキパキとね!
まだ、楓寝てるのかなぁ?どぉせ寝坊するんだろぅなぁ。
『あっ!もぅこんな時間だぁ!あ〜ん。もぅやだぁ!』
チョット考え事してるとすぐ時間足っちゃいますねぇ。
『ひなた?行くょ!』
『待ってょ。お姉ちゃぁん!』
『お母さん?行ってきまぁぁす。』
とっ。いつも慌ただしい朝なのでしたぁ。
ひなたを小学校に送ってから綾音も学校に向かうのだぁ!
『みんなぁ!おはょぉ!』
『おはょ!綾音。』
『おはょ!梓。』
おっとぉ!紹介します。小川梓綾音の大親友なのだぁ。
『おはょ。綾音さぁ?昨日どぅだったの?桜デート!』
かなり興味信心な感じで目がキラキラしていた…
やっぱり来たぁっていうか…話さないといけないよねぇ…
『え?ん〜、まぁ。ね!』ニコニコ。
『はぃ?そんなんでわかるわけないでしょぅょぉ!』
『なになに?なんかあったん?』
あ、集まって来たぁ……。
こういう時の女の団結力はとても怖ぃものでしてぇ…
…なんか目がキラキラときめいてますぅ…。恥ずかしぃ。
『え?お花見行って来たょ。…楽しかっ…た…ょ?』
『えぇ!もしかして付き合ってるのぉ?』
『なぃょ?なぃなぃ。』結局そっちになるぅ。
キーンコーン
カーンコーン♪
『だぁ!セーフ?セーフでしょ?』
楓だぁ。またギリギリだぁ…。いつも先生に怒られてるのにこりないなぁ…。
『綾音?なに楓見て微笑んでるの?』
『はぃ?梓?な、なに言ってるのかしらねぇ?』
はぁ〜。なんか周りの視線を感じてしまぅ。気が抜けません…。
『おはょ!綾音。どした?なんか変だぞ?』
『あぁ!お、おはょ…。』
『あれ?熱あんのか?顔赤いぞぉ?』
『いいから早く席に着きなさいょぉ!』 あれ?何で怒ってるんだろぅ…。あれぇ?
『なんだょぉ…。具合悪いんなら無理するなょ?』
席に向かう楓を横目で見ながら…
違う!違うょ?怒ってなぃ!あれぇ?…………泣きそぅ。
思ってる事とやってる事がめちゃくちゃじゃぁん。ぇ〜ん
ガラガラ!
『おはようございます』
先生だぁ!
『起立!礼!着席』
どうしょぉ…。
嫌われたかなぁ…
『加藤?加藤綾音?』
!!『はぃ!』
『朝から寝ぼけてんのか?』
あはははっ!
『スミマセン…。』 …ぇ〜ん。
朝から良いことなぃょぉ…:‐:
梓が異変に気付いたのか心配そうな顔で…。
『大丈夫?さっきはごめんね?ちゃかしたりして…。』
『ありがと…。』
梓はわかってくれてるよね?ぇ〜ん…
授業中もなんか集中できなかったなぁ…。
今日は1人で帰ろぉ…。楓と帰りたぃ。なんか切なぃ…。
『綾音!チョット待てょ!』
楓が走って来た。
『なんだょ!今日どうしたん?』
心配してくれてる…。あ!また顔赤くなっちゃぅ。
『何でもなぃ!今日急ぐから先に帰るね!また明日ね…。』 なんで?っ、辛ぃ…。苦しぃ…。泣きたぃ…。走ってその場を去った。
楓の心が遠のいていく気が……し…た…。
どんどん離れていく…。
楓。綾音を止めて!目に涙が…こぼれ落ちた。
バッ!肩をつかまれた!楓だっ!
『待てょ!なんか変だっ……!なんで涙…!』
楓も異変に気付いた!
『ごめんね?綾音、自分でもどぅしていいかわからないの…。』
涙が止まらなぃ!嬉しかった。楓が来てくれた…それだけでなんか素直になれる自分に気付いた。
『あのね…!?』
何かに包み込まれてた…。
楓だ!楓がギュッと強く抱き締めてくれてた。
あ!涙が止まらなぃ!
『我慢しなくてぃぃょ。』
止まらなくなった……。
目を真っ赤にし、周りを気にせず泣き続けた。楓の胸を借りて泣き続けた。
『ごめんね、ごめんね…。』
楓は何も言わず強く抱き締めていてくれた。
夕陽だけが僕達を祝福してくれているような気がした。
綾音の気持ち 完
読んで頂き有難う御座います。私自身も純粋な気持ちを忘れないよう生きて行きたいものです。また、純粋な楓、綾音を書き続けたいと思います。宜しくお願いします。