続編 2人の距離 切ない夕陽 1
やっとつかんだチャンス。そこで、また始まる切ない気持ち。よかったら読んでみて下さい。
『おはょぅ!綾音です。』
今日は、天気も良く、とっても気持ちの良い小春日和です。はぁ…。やっと、あの日がきた…
数日前…、楓から招待状をもらった。
『綾音さぁ、ゴールデンウィーク空いてる?』
最近、ゆっくり話してる時間がなかった頃、楓が招待状を持ってきた。
楓が何となく素っ気ないと思ってる時のイベント。綾音にとっては大事なイベントだった。
『空いてるょ?どっか行くの?』
『ん〜。行きたいけどぉ…。バイト…が…。でも、休み中にパーティするんだって!だから、綾音にも来てほしくて…。ダメ?』
ちょっと照れ気味な楓。変に真面目な楓は、頼まれると断れないみたいで…。
『それ、一枚で“2人、OK”みたいだからさぁ、誰かいたら一緒に来なょ。』
『楓…、綾音の相手してくれる?』
『時間があれば?多分、大丈夫だと思うんだけどぉ…。』
『楓の、仕事してるとこ見てみたいから行くょ!にっ。』
『そっか。んじゃ、楽しみにしててね。にっ。』 ・
・
・
今日は、何の洋服着ょぅかなぁ…。楓、“可愛いねっ”とか言ってくれるかなぁ…。ぅふっ。自分の世界に入ってる綾音でした…。
綾音は、梓と友達合わせて4人でショップに向かう事になった。
夕方になり…
海と夕陽が綾音達を迎えた。
夕陽がお店を照らす、凄くキレイなお店。海が見える場所にある、楓の働くお店。
『あのぉ…、招待状もらいましてぇ…。』
『は〜ぃ。いらっしゃいませぇ。あちらの方から入れますょ。ごゆっくりどうぞぉ。』
受付のお姉さんに招待状をわたし、奥ぇ向かった。
『お姉さんキレイだったねぇ。』
『ホント、キレイだったぁ!』
キャッキャ言いながら歩いていった。
メインルームに入った。綾音の前に広がる美しさ…
お店の窓は全面ガラス張り、夕陽のステージだった。外は、ウッドデッキに、水平線に広がる夕陽のライン。
綾音は、あまりの光景に言葉を失った。
『ねっ!外でてみょ?』
外は、大自然のパノラマ。高台にあるお店は、180°の大パノラマだった。
『わぁ!』
思わず声が…。すかさず口に手をやる綾音。
ぅわぁぁ…、見られてるぅ…。早く、楓探さないとぉ…。
ぁ!楓だぁ。
一生懸命仕事してるんだぁ…。少し楓の事を見ていた。見とれてた?そぉっと近づき…
『ボーイさん?ちゃんと働いてるかなぁ。』
ちょっとイタズラ混じりに話しかけてみた。
『はぃ!ちゃんと…!あ、綾音かょ!おどかすなょぉ…。良くきたね。待ってたょ。ゆっくりしてってね。』
なんか、いつもと違ぅ…。楓、大人っぽいなぁ…。ぇへっ☆
『ぅん!…楓?』
『ん?』
『楓君?ちょっと来てょ!』
『あ!はぃ!』
ぇ…
楓は、走って行ってしまった。
あ〜ぁ、行っちゃったぁ…。どぅしょぉ…。みんな、どこにいるのかなぁ…。ん〜、ちょっと待ってょかなぁ。
綾音は、楓の事を見ていた。
楓!大変そぅだなぁ…。お客さんに絡まれてるぅ…。可哀想だなぁ。
楓、パシッとした服装って見たことなかったなぁ。カッコぃぃ。ぅふっ。
サーフィンしてる人ってキレイな人多いなぁ…。
綾音は、周りをキョロキョロと人間観察をしていた。
ふと、楓の方を見た。
綾音の瞳に映った現実!
綾音は、見たくない現実をまざまざと見せつけられたのだ…
ぇ……
明菜が楓にキスをしていた…。
ぇ…、ヤダょ…、そんなの見たくなぃょ…。
綾音は、目を背き、その場を離れた。
梓!どこ?……!
『梓?ごめん…。ちょっと用事思い出しちゃって…。帰るね…。』
『ぇ?どぅしたん?』
綾音は、走って帰ってしまった。
ぇ?綾音、今、目に涙浮かべてた…。何かあった…!追いかけないと…!
梓も、友達に訳を言って、綾音を追いかけた。
すぐに追いかけたおかげで、綾音はすぐ見つかった。
『綾音!待って。』
綾音は、梓の顔を見た瞬間、瞳から大粒の涙がこぼれ落ちた。
梓は、近くのベンチに綾音を座らせた。
何も言わず、ただ黙って綾音の傍にいた。
『大丈夫?』
『……。』
綾音は、何も言わず、ただ頷いた。
綾音の横にちょこんと座り、頭を撫でて気持ちが落ち着くまで寄り添っていた。理由は聞かなかった。だいたいの事はわかっていたからだ。
『綾音?』
『……ん?』
『私は、何があっても…、綾音の味方だからね…。』
『ぅん!』
綾音は、また、泣き出してしまった。
この時の夕陽は、とてもキレイな夕陽だった。残酷なまでに切ない2人を照らし続けていた。
綾音?泣きたい時は、思いっきり泣こ?イヤな事は、みんな流して…。
梓も、泣きたい気持ちをこらえて、綾音に寄り添っていた…。
続編 2人の距離 切ない夕陽 1
読んで頂きまして有難う御座います。綾音の親友、梓が…。良い子だねぇ。切ない気持ち2もありますので、よかったら読んで下さい。有難う御座いました。