続編 2人の距離 楓編
ショップのバイトを始めた楓。ある時、パーティをやることに…。楽しいはずの行事が…。よかったら読んでみて下さい。
毎年、ゴールデンウィークに、店でパーティをするという行事があって、働いてる俺、祐也は手伝いをする事になった。
いっぱいのウッドチェア、テーブル。外にも…。なんか、南国を思わせる雰囲気だった。日本じゃない気がした。
『楓っ!ボケッとしてないで手伝えょ。』
祐也は、なれた感じにテキパキと動いていた…。
ショップの営業中に合間をみてスタンバイ!夜には、店は開けたまま、外でパーティ。初めてだったので少し興奮と緊張が心地良く感じた。
このパーティには、綾音も誘っていた。ただ、この後、綾音を悲しませる事になるとは…。
あぁ…、いつもの仕事より疲れる…。ちゃんとバイト代でるんかなぁ…。
『楓っ!早くしろょ。』
『はぃはぃ!』
がんばるぞっ!
夜になり、パーティが始まった…
常連さんがどんどん集まってきた。正面には、スクリーンにサーフィンの映像。お酒食べ物も置いてある。にぎやかで凄く楽しい雰囲気だ…。
楽しい雰囲気の中、俺と祐也はボーイさんみたいに働かされていた。な、何で…。
『ボーイさん?ちゃんと働いてるかなぁ?』
『はぃ!ちゃんと…!あ、綾音かょ!おどかすなょぉ…。よく来たね。待ってたょ 。にっ。ゆっくりしてってね。』
綾音は、友達を連れて来てくれた。ホントは、会費制だが楓の友達として特別に入る事ができた。
『ぅん!楓っ?』
『ん?』
『楓君?ちょっと来てょ!』
常連さんに呼ばれる楓…。
『綾音?ごめん…。行ってくる。ちゃんといろょ?チャンスは、きっとくる!』
綾音は、寂しそうな顔をしていた…。 楓は、綾音と話していたい気持ちを殺して仕事に専念した。
綾音、ごめんな…。
『はぃ!お待たせしました。どぅしました?』
明菜さんだった。明菜さんも、友達をいっぱい連れて来てくれた。
『ね?可愛ぃでしょ?楓君って言ぅのぉ!』
『若ぃねぇ!ホント可愛ぃ!』
俺は、明菜さんに凄く気に入られてて良くしてもらっていた。
『ぃゃ…。有難ぅ御座いますぅ…。お酒ですか?』
『楓君は働かなくてぃぃょ。ここにいてねっ!クスッ。』
少し酔ってるのかいつもより積極的な感じがした…。
『明菜さん?気持ちは嬉しいのですがぁ…!』
『ぃぃからぃぃから。ねぇ?ぃ〜て〜ょ〜。ねっ?』
ワガママ言い始めちゃった…。どぅしょぉ…、祐也…help me…。
『楓君?ごめんね?明菜、かなり酔ってるね。仕事しないといけないもんね!明菜は、私達に任せて、頑張ってね。』
『はぃ…。んじゃ、スミマセンが宜しくお願いします。』
やっと解放された…。
『楓君?』
『はぃ…!』
振り向いた瞬間……キス……された…。
『やったぁ!楓君の唇奪っちゃったぁ。』
『やだぁ…。楓君、本当にごめんね。』
な、何だ?大人って…、みんな?みんなこうなのか?
誰とでも“キス”出来ちゃうのか?
なんか、不思議な気持ちになった。
っと、我に帰った。あ!綾音!
振り向いたら…、綾音の姿は…。
時間がスローに流れて行くのを感じていた…。
突然、もの凄い不安に駆り立てられた。
綾音…。
俺はいったい…。今まで何をしていたんだ…。
『祐也、わりぃ!ちょっと行くわ…。』
『おぃ!何?どぅしたんだょ!』
楓は、マスターにも事情を話して、今日は帰らせてもらっう事にした。
かなりヤバぃぞっ!今までのケンカとは訳が違う…。
楓は走った!綾音を探した。心あたりを…。家にも…。
いない…。
綾音を喜ばせようと思ったパーティ…。後で、渡そうと思ったウッドのブレス。何もかもがめちゃくちゃだ!
すぐにでも、誤解を解きたかった。
諦めて、家に帰った。
・
・
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自宅に…
あれ?誰かいる?
玄関の前に、人影が…。
綾音だ!綾音が座っていた。やっと逢って話が出来ると思った瞬間、不安がどんどんつのってきた…。とりあえず謝ろう…。
『綾音、ごめん…!』
楓が、顔を上げた時…
綾音のキス……
綾音は、泣きながら走って帰っていった…。
俺に、不安と言う沈黙を残したまま…
続編 2人の距離 楓編 続
読んで頂きまして有難う御座います。綾音の気持ち、わかります。スキな人が…。でも、酔った勢いは、良くないですよね。お酒は、ほどほどに!また、宜しくお願いします。