第7話 2人の距離 楓編
楓と綾音。バイトを始めてから2人にちょっとしたズレが…。今回は、楓と綾音。別々に展開。よかったら読んでみて下さい。
今日も、天気ぃぃなぁ。ぁ!横須賀見えるぅ!釣り船が並んでて…。磯の香り。ぁ!綾音です。今、海沿いをバスで走ってます。そぅ、帰宅中です。
ん?楓?ん〜…。バイト始めてからなんか楽しくて…。地元で新しぃバイト始めたって…。また、1人…。
綾音も、バイトしょかなぁ?携帯欲しいしぃ…。まだ、持ってません。持ってなくたって生きて行けるもん!
実は、夕方からコンビニでバイト始めちゃった。にっ!
楓は、週5で祐也がバイトしているサーフショップのバイトをしていて、また、綾音をほったらかし…。
綾音も、つまらないからって…携帯の為、バイトを始めた。
そんなこんなで、2人の隙間が少し開いた時だった…
・〜・〜・〜・〜・
『いらっしゃーぃ。』
楓っす。今、祐也とショップで店番です。最近、暖かくなってきたせいかわからないが、結構忙しいです。
『なっ?結構可愛いのいるっしょ?』
祐也なぁ…。まっ、まぁなぁ…。にっ。
『すみませぇん!』
ほらきたぁ!見てろ?楓っ!
何やってんだか…。……ぁ!可愛ぃ。
こんなんで楽しんでるの祐也だけだろ…。
『あのぉ…。』
『はぃ。』
俺、まだ、何もわからないんだけどなぁ…。
『スミマセン…。俺、入ったばっかでよくわからないんすけどぉ…。』
ヤバぃかなぁ…。
『ウソぉ!新人君?今、いくつなの?』
え〜?どぅしょぉ…。
『16です…。』
年聞かれてもなぁ…。
『えぇ?ウソぉ!何か可愛ぃ!私、このショップ行き着けでぇ…。今度、一緒に海入んなぃ?』
『海入るって言われてもぉ…、俺、サーフィンやった事ないっす…。』
どぅすんだょぉ…。祐也help me
『そっかぁ…。んじゃ始めょ!名前教えて?私、明菜。渡辺明菜』
『俺、な、楓っす。三神 楓です。』
思わず名前言ってしまった…。
『顔も可愛ぃけど名前も可愛ぃ。楓君。』
可愛いって…今まで言われた事ないょ…。でも、この…、明菜さんかぁ、結構キレイだなぁ…。
『あ!スミマセン。大丈夫ですか?楓?何かやったのか?』
『祐也君じゃん!やっほぉ!』
祐也は、この店で結構な顔だった。
『明菜さんだったのかぁ!こんちわっ!』
『楓君?ちょっとシャツどれ可愛ぃかなぁ?私が似合いそぅなのある?』
楓っ!後ろから祐也がつついてきた…。
『ん…。俺は、これが好きですね…。』
こんなの、綾音に着せたいなぁ…。何てね。思わず笑顔。
『わぁ!センスぃぃね!楓君が選んでくれたから買ぅょ!』
明菜さん!笑顔ステキだなぁ…。
『ありがとぅございます!ニコッ。』
『んじゃ、今度、海ねっ!またね。ニコッ。』
明菜さんは、友達と一緒に店を離れた。
『何だょ、楓!明菜さんともぅ仲良しかよぉ!』
『そんなんじゃ…。』
『祐也?』
『なんだ?いらっしゃぃ!にっ。』
『なんか、海、誘われちゃったょ…。』
『!マジでぇ!』
顔が真顔だった。この店のスタッフにもかなりの人気の明菜さん!かなり仲良くならないと海行ってくれない、相当堅い人だった。
『俺でさぇ、まだ、誘われてねぇぞ!くそぉっ…。』
楓って、実は女にもてる?確かに、服のセンスぃぃし、ヘアースタイルいつも決まってるし、何で、今まで気付かなかったんだ…。
『俺さぁ、サーフィン出来ねぇし…。また、誘われたら祐也一緒に来てくれな?断ったら店、大変でしょ?』
内心、困ってた…。
『もち、俺、行きます!』
後で、聞いたのだが、明菜さんってアパレル関係の仕事していてモデルの友達とかもいるらしい。そんな人と仲良くしてもいいのか?俺が…。
休みになるたびに明菜さんは、店に顔を出していた。常連さんだった。時に、モデルさんみたいな人を連れて…。来るたびに誘われた。
俺の中で、“子供扱いして楽しんでるだけだろぅ”と思っていた。
店が終わって…
『マスター?これ、ウッドのブレス、安く譲ってくれませんか?』
綾音に、似合うかなぁ?何て思いながら顔がゆるんだ。にっ。
『いいよ!楓、頑張ってるから。』
やったぁ!綾音、喜んでくれるかなぁ♪
『明菜と海入ってやれよ!結構、本気っぽいぞ?』
え!
『またぁ。冗談はやめて下さいょ!ははっ。』
『冗談じゃないぞぉ!この前、頼まれたんだ。なかなか一緒に行ってくれないって…。わかんねぇけど、いつもとちがかったなぁ?』
……。
『俺、まだ学生っすょ?』
『年なんか関係ないっしょ?好きになっちゃったら…。』
この店で働くようになってから、色んなお客さんに声掛けられたけど…。マジ、困った…。
綾音……。
第7話 2人の距離 楓編 つづく
読んで頂きまして有難う御座います。綾音の強敵現る!今回は楓編!楓編がおわれば綾音編をお送りいたします。また、宜しくお願いいたします。