第6話 綾音の笑顔が見たくて…
人の思っている事って、口で言わなきゃやっぱりわからないですよね?そこから、誤解を受ける事は多々あります。純粋だから故に招いてしまった…。そんな作品です。よかったら読んでみてください
『おはょ!楓です。今、電車に乗ってます。』
電車に揺られて、コックリ…。ぁ…。気持ち良くて眠くなっちゃった…。10分位で着くのですが…。
家の近くに店がないため、電車で街に…。田舎っす。
何で街に向かってるって?それはバイトを始めたから…。
最近、思うんですょ…。綾音から、チョコ貰ったり、プレゼント貰ったり…。でも、お返しした事…なぃ…。そんな事ありませんか?あなたも?あなたも…!
だから、バイトして、なんか買ってプレゼントしようかなって…。思ってます。綾音には、内緒っす。
『楓っ!かぁぇろぉっ!』
綾音が小走りでよってきた。
『あ!ごめん…。今日さぁ、ちょっと行かなきゃいけない所あって…。ごめんね?』
楓は、走って帰ってしまった…。
…最近、なんか冷たいなぁ…。
ずぅっと、1人で帰ってるょぅなぁ…。寂しぃょぉ…。
なんか誤解してなきゃいいな!
少し、不安な気持ちではあったが、綾音の喜ぶ顔が見たくて……。
学校が終わってはバイト。休みになればバイト。毎日、せっせと汗、水流して頑張ってます。
その頃、綾音は…。
楓、誰か好きな子でもできたんかなぁ…。ぃゃぃゃ、綾音は楓を信じてます…。はぁ…。逢いたぃ…。
次の日…
『おはよお…。』
あっ!楓だ…。なんか、元気ないなぁ…。
綾音は、そっと楓の隣に座った。
『おはょ。どうしたの?元気ないねぇ…。』
『んな事なぃょ!ほらね?』
無理して…。心配…。
…!そうだっ、真田君、何か知ってるかなぁ…。
『真田君?』
『んぁ?加藤じゃん。なにぃ?また、なんかあったん?どぅせ楓の事だろ?』
ぅ…。やっぱ読まれてる…。
『ぅん…。楓、最近冷たいって言うか避けられてる感じする…。真田君は、何か聞いてるかなって……。今日なんかも疲れてるみたぃ…。』
祐也も少し考えていた。
『確かに、最近あいつ、変って言うか…付き合いわりぃよなぁ!よしゃ、俺に任せとけ!なっ!』
さすが真田君!お願いします。
『楓っ!どした?疲れてんじゃん?顔。ぃぃ男が台無しだなぁ!ぷぅぅっ。』
俺のが、カッコぃぃと思いながらも……。ナルの祐也。
『ぁぁ?祐也かぁ…。眠いから邪魔するな……。くぅ〜…』
寝やがった……。ダメだな…。
楓はかなりの疲労でピクリともしなかった。
加藤が心配するのも無理ないか…。
『加藤?今は、休ませてやれょ!な?』
あ〜ん…。どぅしょぉ…。
右ぇ左ぇあたふたする綾音…。
何やってんだか…。呆れる祐也…。
放課後。
毎日、毎日…楓、もぅ綾音とは…。
1人で帰ろっ…。背中が寂しそうな綾音…。
『楓!お前、何やってんだよ!加藤、すげぇ泣きそうだったぞ!』
『え?何でだょ…。祐也なんかしたのか?』
プチっ!祐也のキレる音が…
『バカかお前は、楓、ずっと加藤の事、ほったらかしじゃねぇか!何やってんだよ!早く追いかけろ!』
あ!そうか…。最近、ずっと一緒に帰ってねぇな!そこまで悲しませて…。やべぇ…。
楓は猛ダッシュで追いかけた…。
『綾音!』
『ん?』
楓だぁ。今日も、どっか行くのかなぁ…。
『綾音?最近、一緒に帰ってやれなくてごめんな?』
『ぃぃょ…。』
忙しいんでしょ?
『実は…これ…。』
カバンの中をゴソゴソいじっていた。
『ん?』
何してるの?探し物?
『ぃゃ…綾音にいつも色々貰ってばっかだったから…。バイトして…。……プレゼント…。ただ、喜んだ顔見たくて…。内緒にしてた。ごめん。』
!!!
綾音は、喜びのあまり声も出なかった…。
『さっき、祐也が追いかけろって…、綾音、泣きそ…?』
『ありがとぅ…。』
目いっぱいに涙を浮かべ…。嬉しかった。
『そんなに、不安にさせてるとは…。ごめんね?』
いつものベンチで…
『開けてぃぃ?』
『ぅん。』
『うわぁ!可愛ぃ。ネックレス…!高かったでしょ?』
『そ、そんな事なぃょ……。』
1ヶ月のバイト代でした…。でも、綾音の笑顔に比べたら…。ねっ!
『か、ぇ、で!つけてぇ?』ニッコニコ!
綾音は、後ろを向き、髪を束ね、アップぎみに持った。
『ぅ、うん…。』
楓は、後ろからネックレスをつけた。 綾音は、そのまま楓に寄っかかるように寄り添った…。
『ありがと…。』
幸せです。ありがとぅ。楓、だぁぃ好きぃ!
ちぇっ!心配する事なかったじゃねぇかぁ!
夕陽をバックにぃぃ感じの写真見てぇな事しやがって…。
よかったね…。
読んで頂きまして有難う御座います。楓の純粋な思いから不安にさせる…。でも、よかったね。祐也の影の助けもあり…。次回も頑張って書いて行きたいと思います。有難う御座いました。