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続編 優希

出来れば書きたくなかった作品です。色々ありますが、よかったら読んで下さい

『おはょ!楓っす。花火の日は、大変だった。疲れました。でも、祐也と優希が付き合う事になって…良いんだか、悪いんだか。ちぇっ。』


 最近、真面目に学校に来てる楓。何故なら、綾音が毎朝、迎えにくるからです。


 お陰様で、遅刻は減り、清々しぃ登校が出来る…との事!

 本当の理由は…


『おはょ!はははっ!今日も、気持ちぃぃな!』


『ゆぅちゃん!はょぉ。気持ちぃぃねぇ!にっ!』


 2人のアツアツぶりに少しまいってる綾音でした…。


『ふ〜ん。それで、俺も巻き添えかぁ?』


『そんなぃぃ方しなくてもぃぃじゃん…。楓いたら面白ぃし?一緒にぃ……。』コホンっ…!


『ん?大丈夫か?一緒に…なんだ?』


『な、何でもなぃょ?』


 と、言う関係のままです。


    ・

    ・

    ・


『やっぱ、優希って可愛いなぁ!ギュッてしちゃうょ?』


『あはは。やだぁょぉ!』


 …あぁ…。綾音の気持ちも納得できるかなぁ…。


 でしょ?……。


『そぅぃぇば、今日、午後から台風とか何とか言ってたねぇ!ニュースでみたぁ!』


 最近、気圧の変化とかで、強風、豪雨注意報の出やすい地域だったのです。


『やだなぁ…。学校休んじゃう?』


『だぁめ!綾音が寂しくなるぅ…。』


『あ!降ってきたぁ…。すげぇ強い…。』


 滝のように降る雨…。こうゆう雨は、大体、すぐ小降りになるのですが…。


『勢いおさまんねぇなぁ…!案外ヤバぃぞっ!今日は…!』


 なんか妙な胸騒ぎがした…。


『綾音?今日は、なんかヤバぃぞっ?』


『雲行きが怪しいね…。』


    ・

    ・

    ・


『祐也?わりぃ今日先帰るょ!じゃな。』


 祐也、優希の家と方向がちょっと違う俺んちと綾音!


 いつもは、祐也の道で大回りして帰っていた…。


『お、おぅ。また、明日な!』


 教室をでて…、げた箱で…。


『あれ?俺、傘…忘れた?……。走って帰るかな?』


『ぇ!危なぃょ…。綾音の傘…、入ってぃぃょ…。』


 ドキッとした、相合い傘だぁ!


『……。す、すげぇ雨だなぁ…。』


『そぅだね…。』


 祐也達も、後から追いかけてきた。


『はぁぁ…。やっと追いついた…。』


『ゆぅちゃぁん。

待ってょぉ!』


 トボトボとゆっくり近づく優希。


『楓?最近なんかわりぃな…。今度、家遊び行くから…。じゃぁな…。』


 楓と、綾音に軽く挨拶して違う方向に歩いて行った。


『ぁゃちゃん、また明日ねぇ。バイチャ!』


『あ!帰り気ぃ付けてなぁ!』


 背中越しに手を振った祐也。

 優希も、こっちを向いて胸元で手を振った…。




 大丈夫かなぁ……




 この後、元気な優希の姿を見る事は……なかった。



    ・

    ・

    ・


 その夜…


『楓っ?綾音ちゃんから電話よ?』


 ん?こんな大雨で怖い、来て?とか言わねぇだろうなぁ…。


『もしもし?どしたぁ?』


『楓?あのね?……


 楓は、すぐに異変に気づいた!


『綾音!今行く。』


 電話を切り、カッパを着、そのまま走った!


 綾音…


 くそっ…


『はぁ、はぁ…』


 ピンポーン…


 ガチャ!


『楓っ……。』


 綾音は泣いていた…。


『どぅした?落ち着け…。』


 優しく話した…


『ゆっ、グスッ。優ちゃんが…、事故で…うわぁぁっ!』


 マジ、マジかよ!俺自身も、頭おかしくなりそうだった…。ダメだ!落ち着け!俺がシッカリしなくちゃ…


 優希が?祐也はどうしてるのか……


 落ち着け!


『祐也は?誰から電話あったの?綾音?』優しく…


『真田君…か…ヒック…ら…。グスッ。』


 祐也だな!


『綾音?大丈夫か?ん?』


 強く抱き締めた…


 雨はさらに、狂ったように強くふり俺の事を先に行かせまいとしてるようにも見えた…。


 雨で、濡れてしまった綾音を、親に預け、祐也だ!


『楓っ!綾音も行く……。』


『…とりあえず暖かい格好して待ってろ!後で迎えにくる…。』


    ・

    ・

    ・


 祐也の家は…あった!


『はぁ!はぁ…、さすがにしんどい…。』


 ピンポーン


『はぃ!』


『祐也君、いますか?』


『もしかして、三神 楓君?』


『はぃ!祐也君は?ちょ…』


『なんか病院向かったわよ?来たら渡してくれって…。』


『……?』


『………。わかりました!有難う御座いました。』



 一度家に戻り、着替えて…。親に頼んで車を出してもらった。途中、綾音も乗せて、病院へ……


『ここで、待ってるから…、気にしないでいいからな?お父さんの事は…。』


 お父さん、有難うと、心で。


『綾音!行くぞ。』


『ぅん…。』


 病院の中は、夜だけあって静かだった……。受付で聞いて歩いて向かった…。


 家族がいた…。少し離れた所に祐也が…。


『祐也!おぃ!……。優希は?』


 何も言わず指をさした…。



『いゃぁぁ……




 お通夜、葬儀、火葬を終えて…。


 祐也は、来なかった…。


 さっきまで元気だった人が動かなくなる……。まだ、夢を見ている感じだった…


『綾音?大丈夫?』


『ぅん…。』




 祐也は、少しの間、学校にも来なかった。


 …会いに行くかぁ。


 ピンポーン


『……。』


 ガチャ!祐也だった。頭もボサボサでかなりきてるな…。


『大丈夫か?学校もこないから心配でょ!』


『……。』


『学校はぃぃとしてちゃんと会いに行ってやったか?』


『……。』


 なんの反応もしない祐也に、頭にきた。


『何とか言えよ!そんな事、してたって優希は、喜ばねえぞっ!』


 ゆっくり、楓に近づいて来た…。


 両肩に手をやり…


『楓っ?俺、どうしたらぃい?台風の日だって、あぶねぇから送ろうとしたんだょ?でも、優希の奴、自分の事より俺の事心配してんだよ…。』


 祐也は、俺の目の前で崩れ落ちた…。


『ホント優しくて、可愛いくて、好きだった…。』グスッ!


『ちくしょぉ……!』


 くそっ!俺自身も後悔していた…。あの時、一緒にいれば…注意してれば…こんな…事に……は……。


『祐也?…一緒に、送ってやろぅょ?ねっ』


 祐也が顔を上げた…。


 楓が泣いていた…。


 俺だけが辛い訳じゃない。楓も加藤もみんな、辛いんだ…。


 くそっ!涙がこぼれた……。


〜・〜・〜・〜・〜


『おはょ!昨日は祐也とビール飲み過ぎたかなぁ?』


 優希の事、語りながら結構飲んだなぁ。


『祐也?起きろょ!お墓行くんだろ?』


『ふぁぁぁ!おはょ!行くんだろ?』


 あぁ!今日は、良い天気だ!優希も喜ぶだろうな!


『加藤は大丈夫なのか?』


『…。もぅ、あんな辛そうな綾音見たくないから…。』



『はぁ〜!着いたぁ!』


『あれ?誰かいる…。』


 ……!綾音!


『遅いぞっ!優希とずっと話してたょ…。相変わらず楓も真田君も女を待たせるんだねぇ…。にっ!』


『なんかさぁ!優希の夢見たんだょ!』

『俺も…』


『綾音も…』



 ずっと忘れないょ。優ちゃんは綾音の友達だょ!


 だから、安心して見守っててね!




 ぁゃちゃん、ゆぅちゃん、楓君、ありがとぅ!バイチャ…


  続編 優希  完

読んで頂きまして有難う御座いました。 書いてる途中、優希と言うキャラクターを終わらせたくなかったんですけど…。お墓を出しちゃいまして…。辛いです。また、楓と綾音の駆け引きありますから!今度は、バンバン行きますょ

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