第2話 冒険者
ー鈴木剣はトラックに轢かれ死んだ、そして異世界に転生した。
そこで商人のルイードと出会い、冒険者のことを聞かされるー
「冒険者か〜どうやってなるんだろうなぁー」
近くの人に聞けば大丈夫だろう。
あの男の人にでも聞こう。
「あの〜すみません」
「うん?何だ?」
「冒険者ってどうやったらなれますか?」
「冒険者になるにはどうすればいいか?
おい、そんなことも知らずに冒険者になろうとしてたのかよ。冒険者になるには『ギルド』に行けばいいんだぜ!」
「『ギルド』?そこに行けば冒険者になれるんですか?」
「おい、冒険者になりてえなら、敬語はやめとけ、なめられるぞ。」
「あぁ!ありがとう!これでいいか?」
「おう!それでいい!」
「ありがとうな!俺は剣だ!あんたの名前は?」
「俺?俺の名前はガウスだ!」
「ガウスか!また会おうぜ!ありがとうな!」
「おう!立派な冒険者になれよ〜!」
ガウスか、とってもいい奴だったな。
ガウスが言ってたギルドに行けば冒険者になれるみたいだな。よし、まずはギルドに行こう!
「ここがギルドかぁ!すごいでっかいところだな〜」
ガチャ
やっぱり冒険者が集まるところだけあって、すごい冒険者がいる。見ると、剣士や魔法使い、あれは、盗賊だろうか。色んなタイプの人がいる。
そうやって思いながら進んでいくと、受付に来た。
「あの〜すみません。」
「はい。」
「冒険者になりたいんですけど…」
「はい!冒険者登録ですね?登録には、書類や試験を受けてもらう必要がありますがよろしいですか?」
試験!?まさか冒険者になるのに試験がいるとは…
でも、受けなきゃ冒険者にはなれない!受けるしかない!
「はい!大丈夫です!登録します!」
「かしこまりました。では先に書類を書いてもらいます。名前と年齢、能力を書いてください。」
「はい、分かりました。」
ー鈴木剣 19歳
スキル 攻撃力アップ超ー
「はい、承りまし…!?何ですか?このスキルは!?」
「え?どういうことですか?」
「普段、皆さんのスキルは見れば大体分かりますが、剣様のスキルだけは、全く分からないのです!」
どういうことだ?俺のスキルは神様からもらったスキルだからか?
「え、じゃあ、どうなるんですか?」
「普通は、スキルに合った試験官と試験をやってもらうんですが…剣様の場合、今空いている試験官とやってもらうことになります…」
「え?じゃあ、不利になるかもしれないということですか?」
「はい…」
冗談じゃない!不利になったら、合格は厳しいじゃないか!でも、俺のスキルが分からないなら、もう受けるしかないな。
「でも、受けます!試験、やらせてください!」
「分かりました。では、試験官のいる部屋へご案内します。ご武運を。」
ガチャ
「こいつか。スキルが見たことのない奴っていうのは。」
「はい。よろしくお願いします。」
「分かった。じゃあ、早速始めるぞ!
俺の名前はガーラだ!スキルは俊足だ。おまえも準備が出来たら、スキルを使えよ!」
「はい!準備出来ました!」
「スキルの使用!」
シュイーン
「よし!俺もだ!」
「スキルの使用!」
シュイーン
「試験!始め!」
「はぁっ!」
ドガッ!
「よしっ!」
当たった!はずだった…
ドンッ!
「ぐっ!」
「おい!どこを見てるんだ。安心するにはまだ早いぞ!まだまだいくぞ!」
ブンッ!ドガッ!
「ぐっ!はぁっ!」
さすが、試験官…レベルが違う…。そして、スキルのせいか?めちゃくちゃ動きが速い!
「ぐぅぅ!まだ負けない!」
「ほう!なかなかやるじゃないか!」
「でも…」
ドガッ!
「うわぁぁぁ!」
ドサッ!
「やっぱりまだまだだな。」
「うぅ、強い…」
くそ!全然歯が立たない!めちゃくちゃ強い!
「でも、負けるわけにはいかないんだ!俺は冒険者になってみせる!」
ースキルの上限解除 20%ー
「え?スキルの上限解除?」
シュイイーン!
「おぉ!急に力がみなぎってきた!これなら!」
ドゴッ!ドガッ!
「うぉ!何だ!?急に力が強くなったぞ!?」
「ハァァァァ!これでどうだぁぁ!」
ドガァァァン!
「グハァァア!」
ドサッ!
「勝った?のか?」
「うぅ、やるじゃないか!この俺を倒すとは!文句なしに冒険者認定だ!」
「やったぁぁぁ!」
「おめでとうございます!剣様!冒険者認定されましたので、冒険者の説明をしますが、それはまた後日にしますので、今日はゆっくりとおやすみください。」
「ああ、そうさせてもらうよ。」
冒険者になれた!目標クリアだ!
世界一の冒険者になれるように頑張るぞ!