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02 みんな


 てな感じで、


 精霊乙女たちの様子をいそいそ見て回ったり、


 ハンジさんが穏やかに過ごせているかをひっそり覗いてきたり、


 外回りの方も、わりとアクティブに動きまわっております。



 狩人としては……


 まあ、それなりにって感じで。




 そんな我が家の経済状況ですが、


 僕の狩人としての稼ぎ、


 シュレディーケさんの冒険者としての報酬、


 それでまあ、問題無く家計をまわせている感じですね。



 実はルルナさん、職業はエルサニア城勤務のメイドさんのままなのです。


 ツァイシャ女王様の勅令で我が家に出向中ということになっているそうで、


 もちろん出張手当付きのお給金も。



 ですからルルナさん、それは正当な報酬ですので、


 我が家の家計にまわさなくても良いのですよ。



「もちろん家計を預かる者としてしっかりと貯蓄しておりますので、いざという時の備えは万全ですよ」

「いつ家族が増えちゃうか分かりませんもの、ねっ、奥様っ」


 あらら、シュレディーケさんが照れディーケさんモードに。



「……つまりは家族の一員を名乗るのであれば早急に報酬を得ることが出来るお仕事を探さねば『ヴァサーゴ』の名折れなのです」


 あらら、ヴァサコさんがやる気モードに。


 我が家は現状、暮らしに困っているわけではありませんから、


 無理せずに自分のペースで、ですよ。



「……前振りとしてしかと心得ましたなのです」



 大丈夫かな、ヴァサコさん……



 ---



 あれから就職活動に精を出してるヴァサコさん。


 商業ギルドに登録して、さまざまなお仕事体験に邁進中。


 例によって、何でもそつなくこなせちゃうのですが、


 ヴァサコさんご本人は、少々ご不満のご様子。



「……自分らしいお仕事とは何ぞやなのです……」


 あー、ついには自分探しモードに……



 確かに、何でもそつなくこなせちゃうって、


 それ自体が個性ではあるのですが、


 ヴァサコさんの不満も、分からなくはないのです。




 どんな武器でも人並みに扱えちゃう戦士が、


 自分だけの必殺技を求めて悩んでいる、みたいな。



 はて、必殺技……



 僕が自身の強さについて悩んでいた時、みんなに相談してまわったこと。


 サイリさんやアランさんのアドバイスで、いろいろ感じたこと。


 モノカさんの実践的指導。


 ネルコさんは……まあネルコさんってことで。



 つまりは、ひとりで悩まず、みんなの助けを借りましょう、ですよね。



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