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16 種明かし


 ことが上手く運んだ種明かしは、


 後日、意外な人物からもたらされました。



 速達鳥でお呼ばれされてアウド村で待ち合わせ、


 フェリシルスさんから知らされたのは、


 アランさんの窮地を救うために連携した乙女たちの活躍のお話し。




「あのお泊まり会の後、シュメリ先輩から緊急でヘルプ要請があったのですよ」

「アランさんの一大事なので、是非手を貸してほしいって」


 へえ、シュメリ博士って、フェリシルスさんのお知り合いだったのですね。



「うちの研究所のご出身なのですよ、シュメリ先輩」

「それで、『有害生物研究所』の主戦力であるバリアランを失わないためにも、なんとかしましょうってことに」


 アランさん……



「元々あったヒューネ湖の研究データに、少々アレしちゃったんです」

「クラゲたちの活躍を、大げさに盛っちゃった、みたいな」


 あらら、データ改ざんですか。



「いえいえ、あの研究発表自体に嘘はありませんよ」

「クラゲたちが湖の環境保全にひと役買っていることは、紛れもない事実です」

「ただ、ほんのちょっとだけ、大きく広げてみんなに広めただけですよ」


 それにしても、タイミングといい、話しの拡散する速さといい、


 他にも種明かしすることがあるのでは。



「はい、お話しを広める際に、ロージュさんのお手を少々」

「ツァイシャ女王様が『平和を願う乙女たちの集い』の皆さんにいろいろとお願いしてくださったり」

「ユイ様がアルセリア王家に働き掛けてくださったり」

「ミスキさんも、それはもう大忙しにあちらこちらを飛び回ってくれて」

「アランさんって、本当に皆さんから愛されているのですね」


 そのことはアランさんには内緒にしておきましょうね。


 今回の件では、さすがのアランさんもしっかりと反省しているようですし。


 ちなみに、フェリシルスさん的にはアランさんは。



「あんなに素敵な奥様たちから愛されている殿方、もしこれ以上を望むようなら、その時は今回動いた女性たちが全員本気でお仕置きに参加するでしょうね」


 それはマジでシャレにならん怖さ……



「フォリスさんもお気を付けあそばせ」


 肝に銘じます……



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